ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

大人の隠れ家レストラン「オレキス」@白金高輪

2015-01-04 17:03:07 | レストラン&店
2014年にアップできなかったレストランシリーズ再び(年末からの第9弾)です。

レストランの名は 「OREXIS」 (オレキス)
不思議な響きの名前ですが、ギリシャ語で“欲求”という意味で、それが“食欲”を意味する言葉にもなるとか。

店に足を踏み入れると、レストランというよりも、画廊とかギャラリーとか、そんな雰囲気の漂う空間がありました。



店に伺ったのは春の始まりの頃。
よって、食材や料理も春のものとなります。


なごり雪
信州サーモン/菜の花/伊予柑/フランス産オシェトラキャヴィア/松の実/マジョラム

菜の花と伊予柑のほのかなビター感が、白ワインといい相性でした。



ジャックと豆の木
北海道産ホタテ貝/豆苗/セロリシード/ピスタチオ/北緯40度のハーブ

切り株を模した器がユニーク!


料理のアップはこちら
セロリシードの香味が印象的な一皿でした。
ホタテは白ワインとの相性が定番すが、軽快で上品な仏ローヌの赤とも合いました。



大地と海と
赤座エビ/フォアグラ/信州産キノコ/ブラッドオレンジ/シェリービネガー/アマランサス

素材を見ると、海のもの、山のもの、日本のもの、外国のもの、多彩にミックス。
ブラッドオレンジの風味は白ワインと合い、エビはエレガントな赤ワイン(この時はシャトーヌフ・デュ・パプ2011年)との意外なマリアージュを見せてくれました。



春の散歩道
エゾ鹿/根パセリ/葉付き玉ねぎ/クレソン/自家製エピス

鹿肉がしっとりとやわらかく、絶妙な火の通し方で、どこか官能的。
この料理も、上質でエレガントなシャトーヌフ・デュ・パプ2011年と素敵な相性でした。
お皿に付けた足跡も楽しい一皿。



チョコレート革命
フォンダンショコラ/ラズベリー/ヘーゼルナッツ/イチゴ/ブルーベリー


チョコレートの殻を崩すと、フォンダンショコラとベリーのソースが登場!
遊び心のあるデザートって面白いですね



溢れる愛
食後の口福 小菓子

左は、たしかクレームブリュレ。
右は、わかりにくいかもしれませんが、樹を模したオブジェの枝の先にマカロンやミニマドレーヌなどの小菓子が飾られています。
なかなか斬新なディスプレイです(笑)
でも、見る人を楽しませる、笑顔にすることは間違いありません。



食材の組み合わせ方といい、皿の上での見せ方といい、驚きがあり、大変楽しめました。

かつて「ジョージアンクラブ」で支配人を務めていたオーナーソムリエ春藤氏のサービスぶりも心地よく見事でした。

料理はおまかせコースのみ。
落ち着いたオトナのためのレストランです。


OREXIS オレキス
東京都港区白金2-3-3カームコート白金高輪1F
http://www.orexis.co.jp/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 干支のお年賀のお茶 | トップ | 洗練のフレンチ「エスキス」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

レストラン&店」カテゴリの最新記事