ゴセ・ブラバン@Champagne

先日、シャンパーニュの Gosset-Brabant （ゴセ・ブラバン）から、
３代目のクリスチャン・ゴセが初来日した折に、何度か食事をする機会がありました。




Christian Gosset （1964年生まれ）


ゴセ・ブラバンは、フランスはシャンパーニュのヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のアイ村に
拠点を置く、シャンパーニュの生産者です。

１５８４年からブドウづくりをしていますが、自分のところでシャンパーニュを瓶詰め
するようになったのは、クリスチャンの祖父（ガブリエル）の代から（１９３０年代）とのこと。

ドメーヌのあるアイ村はピノ・ノワールの生産地として有名なところですので、
クリスチャンのつくるシャンパーニュも、ピノ・ノワールが主体です。

今回一緒に飲んだのは、

Tradition Brut Premier Cru　（右）
Grand Cru Ay Cuvee de Reserve　（左）




実はどちらもブラインドで出され、でも、クリスチャンのシャンパーニュに違いないはず！
と思いながら飲みましたが、
Premier Cruの方は、ミネラルの香り高く、酸がしっかりと感じられ、
Reserveの方は、こちらもミネラル感と酸の存在はあるものの、
シンプルで軽快なエスプリを感じました。

クリスチャンによると、Reserveはもっとスパイスの香りが複雑に出てくる、
とのことでしたので、置かれていた状態や保管年数による味わいの出方の違いかもしれません。

別の日に再びPremier Cruを飲みましたが、
ミネラル感と酸が特徴で、ボディにほどよい厚みがあり、
食事と一緒にも楽しめるシャンパーニュだと思いました。


なお、この他に、樹齢３５年以上のピノ・ノワールでつくられた
Grand Cru Ay Cuvee Gabriel Special Club 1998
という素晴らしいシャンパーニュもあります。


そうそう、クリスチャンのことは、以前、かなり厳格な人、と聞いていたのですが、
実際に会ってみると、陽気で、でも真面目で誠実な人でした。
彼のつくるシャンパーニュにも、そんな彼の人柄がにじみ出ています




（コルクに描かれている人物はクリスチャンの祖父のガブリエル氏です）