ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オレゴン&ワシントンワイン試飲会

2008-02-12 15:19:01 | ワイン&酒
先週の オレゴン&ワシントンワインの試飲会 で気になったものをいくつかピックアップしてみました。



Oregon Pinot Noir CITATION 1998 Firesteed

「サイテーション」という響きが面白いなぁと感じたワインで、クリントン元大統領の時代に、オレゴンワインとして初めてホワイトハウス御用達になったワイン、といういわくつきのもの。
(果たして、ヒラリー氏はこのワインをホワイトハウスで飲めるでしょうか?)
1998年と、約10年近くたっているにもかかわらず、非常に若く感じたので、もう少し寝かせてから飲みたいところですね。(輸入元希望小売価格10000円)




Hedges Three Vinyards 2004? (VTはうろ覚えですが・・・)

ワシントン州コロンビア・ヴァレーのレッドマウンテンのワインで、このワイナリー(レッドマウンテンで初のヴィオディナミ導入)のフラグシップ。
カベルネとメルロのボルドーブレンドですが、非常にバランスが良く、この価格(同3600円)でこの味わいというのはエライ!と感動しました。ショップに並んでいたら買いたいです。




Luxe NV Domaine Ste. Michelle

これもワシントン州コロンビア・ヴァレーですが、こちらはシャルドネ100%のスパークリングワイン
シャンパーニュでいえば「ブラン・ド・ブラン」ですが、それよりは気軽に(同3800円)楽しめます。しかも、ニューワールドの泡に欠けがちな繊細なミネラル感があったのが好感触。ボトルもポップでキュート。




Meditrina IV NV Sokol Blosser Winery

これはオレゴンの赤ワインで、ピノ・ノワール50%、シラー40%、ジンファンデル10%という、超変則ブレンド。
こんなブレンドをしてしまうのは、さすがアメリカ。
そういえば、以前(2006/6/24)このワイナリーの白ワイン(9種ブレンド)を紹介したことがありましたが、ホント、ユニークなことをしますよねぇ(同2400円)




Oregon Pinot Meunier 2005 The Eyrie Vineyards

オレゴンのピノの父と呼ばれるデビット・レットさんがつくるワインですが、これはピノ・ノワールでなく、ピノ・ムニエ100% 
え~、ピノ・ムニエ~!?とびっくりしましたが、ボジョレのガメイのような雰囲気のするユニークな風味があり、とてもやさしい感じのワインです。きけば、自然の酵母のみで発酵させているとのこと。他のワインにも、同じような酵母っぽい印象を受けました。




Pinot Noir Broadley Vinyard 2004 Bergstrom

オレゴン州ウィラメット・ヴァレーに1997年に設立されたワイナリーで、1999年に初リリース。
ここもビオディナミで、収量も生産量も少なく、このピノも1000ケース以下(同10000円)。



ワインメーカーのジョッシュ・ベルグストロム氏と奥様がいらしていました



オレゴンもワシントンも、やはりピノ・ノワールの良いものは価格は1万円前後しますが、それ以外のものは比較的手頃な値段(2000~3000円台)で手に入るものが多かったです。

味わいも、同じアメリカでも、カリフォルニアよりもぐっとエレガントで繊細で、甘ったるい感じもありませんので、パワフルすぎるのはどうも・・・という方は、オレゴン&ワシントンエリアはオススメだと思います。


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