ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

次にブレイクする赤ワインはマルベック?

2013-04-18 17:11:06 | ワイン&酒
昨日ご紹介したように4月17日「Malbec World Day」 でした

アルゼンチンを代表するブドウ品種マルベックに敬意を表して定められた日で、アルゼンチンだけでなく、世界各地で70ものイベントが開催されました。



日本では、在日アルゼンチン大使館でMalbec World Dayを祝うレセプションが開催され、私も参加してきました。


アルゼンチン大使(中央)と大使館員の皆さん



レセプションで出てきたのは、当然 アルゼンチン産のマルベックワイン です



10アイテムありましたが、それぞれスタイルも味わいも違い、バラエティ豊か!



超モダンなタイプからクラシックなタイプまで、本当にさまざまで、傾向としては、モダンなタイプが増えているように感じました。



中には、やや樽のニュアンス(アメリカンオーク)が強く感じるものもありました。
個人的には、果実味がナチュラルに表現されたワインが好みです。
お化粧を施したワインは、丸く、飲みやすく、飲みなれない人にもすぐ楽しんでもらえるので、それもありだとは思いますが。





料理、特に肉料理に合わせるなら、クラシカルなスタイルのマルベックがピッタリ。
下記の2つは酸味がしっかりあり、果実味、タンニンとのバランスがよく、料理にオススメ



左)「FAMILIA CECCHIN MALBEC」は2006年。熟成を重ねた旨味、充実した酸があり、化粧っ気のないマルベック本来の良さを味わえました。
右)「PASCAL TOSO Reserve 2010」はバランス良好。飲みごたえがあります。


噛みごたえのあるアルゼンチンビーフ、餃子のようなエンパナーダ(スパイシーなひき肉と野菜入り)には、酸味のしっかりしたタイプのマルベックがおいしい!


親指の頭ほどの大きさのあるトウモロコシと肉の煮込み+マルベックもグッド!


甘いマルベックソースをかけたイチゴはそれだけで美味でしたが、マルベックワインを飲みながらいただいても不思議と合う!キャラメルソースのかかったメレンゲも、キャラメルソース+マルベックが素敵なマリアージュ スウィーツ にも合うんですね



マルベック果皮が黒く濃く、黒っぽい色調のワインになりますが、タンニンがアグレッシブではないので、色から想像するよりもやわらかな印象を 受けるでしょう。



しかし、上記で紹介した10種においても、味わい、スタイルの違いがあったり、オーガニックのもの(FAMILIA CECCHIN MALBEC 2006)や、ワイン専門誌で高く評価されるもの(CATENA)などがあったり、実に多彩になってきています。

多彩になったからなのか、「このところ、マルベックが本当に伸びている」という話を、アルゼンチン大使館の書記官の方から聞きました。

カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールを語るよりも、
アルゼンチンのマルベックを語る方が、ワインの最先端のトレンドをキャッチしているかも?



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