さて、昨日ロゼシャンパーニュを紹介したジャン・ヴェッセル。
ここのシャンパーニュは長年飲んできた私ですが、今回初めて出会ったキュヴェがありました。
Jean Vesselle Brut Grand Cru Cuvee "Le Petit Clos" 1996
他のシャンパーニュと雰囲気がまったく違い、同じ生産者のものとは思えませんよね?
エチケットはデルフィーヌさんの手書き文字で(もちろん印刷していますが)、シンプルでナチュラルなイメージで作りました、といいます。
プティ・クロはジャン・ヴェッセルのドメーヌの敷地の真ん中に植えられたピノ・ノワール(樹齢30~40年)100%から造るスペシャルなキュヴェで、年間生産量は800~900本と、ごくわずか。
現当主デルフィーヌさんと夫のダヴィッドさん
1993年に醸造学校を卒業後、豪州や南アで研修を重ね、1994年の秋にドメーヌに戻ってきたデルフィーヌさんが、自分のキュヴェを造りたいと考え、1995年ヴィンテージから毎年このプティ・クロを生産しています。
年号入りのシャンパーニュは、良年にしか造らない生産者がほとんどです。
しかし、このプティ・クロは畑のクリマの条件が非常に良い ため、品質の高いブドウが毎年安定して収穫でき、よって毎年仕込むことができるとのこと。
このキュヴェは、シャンパーニュの伝統を重視し、樽で熟成させています。
樽は、最初はブルゴーニュのものを使っていましたが、今は地元シャンパーニュ産で、より繊細さが出るというランスの近くのものに変えました。バニラ香を避けるため、樽の焼き加減を軽くしています。
最低10年熟成させるため、ワインには酸が重要と考え、マロラクティック発酵は行いません。バトナージュは行っています。
「熟成に樽を使うのは、ほどよく酸素が入ることでワインの酸度を保つことができるから」と、デルフィーヌさんは言います。
今回いただいたのは1996年産ですから、長い間の熟成により濃い琥珀色になっています。
熟したアロマ、バターの風味があり、コクのある、リッチで複雑な味わいと長い余韻が楽しめました。
骨格がしっかりしているのは、酸のおかげでしょう。ドサージュも4g/lのエクストラ・ブリュットです。
これはもう、アペリティフに、だなんて言っていられません。
手の込んだ繊細かつ複雑な料理、フォアグラ、鴨、ウズラ、ハトetc...に合わせることのできる、堂々としたワインです。旨味の凝縮したチーズも合わせてみたい・・・
ジャン・ヴェッセルでこんなキュヴェを造っていたとは嬉しい驚きでした。
ただし、お値段もちょっとイイです(輸入元希望小売価格 20,000円)
Jean Vesselle Extra Brut
以前からの私のお気に入りのひとつが、ドサージュゼロのエクストラ・ブリュット。
80%のピノ・ノワールと20%のシャルドネ(デルフィーヌさんの父が1975年に相続したコート・デ・バールの畑)のアッサンブラージュで造られています。
キリリとした切れの良さ、スッキリした飲み口が魅力で、ブルーのエチケットもクールで好み。だんだん気温の高くなってくるこれからの季節には特にオススメしたいですね。
このエクストラ・ブリュットをベースに、ドサージュの量を変えたセック(20g/l)、ドゥミ・セック(35g/l)もラインナップにありますので、やさしい甘さで癒されたい時にぜひどうぞ
ジャン・ヴェッセルでは、15haのブドウ畑を所有し(90%がピノ・ノワール、10%がシャルドネ)、年間12万本を生産しています。
病気がちだった父に代わり、デルフィーヌさんは1995年からドメーヌの代表を務めています。
残念ながらお父様は1996年に亡くなりますが、醸造学校時代の同級生だったダヴィッドさんと1997年に結婚し、夫婦でドメーヌの経営を行っています。
畑は10年前からリュット・レゾネ(減農薬)を導入。
アヴィーズのブドウ栽培農家出身のダヴィッドさんが畑を担当し、醸造はデルフィーヌさんが中心となり、二人三脚でシャンパーニュ造りを行っています。
昨日紹介したように、ジャン・ヴェッセルではロゼシャンパーニュにこだわっています。
「ピノ・ノワールの真実を表現できるものを造りたい。だからロゼはアッサンブラージュをせず、ピノ・ノワール100%。ナチュラルなものを造りたいんです。重苦しくなく、果物そのものを感じられるロゼを目指しています」とデルフィーヌさん。
彼女の思いの込められたロゼ3種は本当に魅力的ですし、今日紹介したプティ・クロもエクストラ・ブリュットも独自の個性があり、どれもステキなシャンパーニュです
プティ・クロ以外は比較的手にしやすい価格帯(およそ7,000円以下) ですので、ジャン・ヴェッセルは覚えておくと使えるブランドです
(輸入元:大榮産業株式会社)
ここのシャンパーニュは長年飲んできた私ですが、今回初めて出会ったキュヴェがありました。
Jean Vesselle Brut Grand Cru Cuvee "Le Petit Clos" 1996
他のシャンパーニュと雰囲気がまったく違い、同じ生産者のものとは思えませんよね?
エチケットはデルフィーヌさんの手書き文字で(もちろん印刷していますが)、シンプルでナチュラルなイメージで作りました、といいます。
プティ・クロはジャン・ヴェッセルのドメーヌの敷地の真ん中に植えられたピノ・ノワール(樹齢30~40年)100%から造るスペシャルなキュヴェで、年間生産量は800~900本と、ごくわずか。
現当主デルフィーヌさんと夫のダヴィッドさん
1993年に醸造学校を卒業後、豪州や南アで研修を重ね、1994年の秋にドメーヌに戻ってきたデルフィーヌさんが、自分のキュヴェを造りたいと考え、1995年ヴィンテージから毎年このプティ・クロを生産しています。
年号入りのシャンパーニュは、良年にしか造らない生産者がほとんどです。
しかし、このプティ・クロは畑のクリマの条件が非常に良い ため、品質の高いブドウが毎年安定して収穫でき、よって毎年仕込むことができるとのこと。
このキュヴェは、シャンパーニュの伝統を重視し、樽で熟成させています。
樽は、最初はブルゴーニュのものを使っていましたが、今は地元シャンパーニュ産で、より繊細さが出るというランスの近くのものに変えました。バニラ香を避けるため、樽の焼き加減を軽くしています。
最低10年熟成させるため、ワインには酸が重要と考え、マロラクティック発酵は行いません。バトナージュは行っています。
「熟成に樽を使うのは、ほどよく酸素が入ることでワインの酸度を保つことができるから」と、デルフィーヌさんは言います。
今回いただいたのは1996年産ですから、長い間の熟成により濃い琥珀色になっています。
熟したアロマ、バターの風味があり、コクのある、リッチで複雑な味わいと長い余韻が楽しめました。
骨格がしっかりしているのは、酸のおかげでしょう。ドサージュも4g/lのエクストラ・ブリュットです。
これはもう、アペリティフに、だなんて言っていられません。
手の込んだ繊細かつ複雑な料理、フォアグラ、鴨、ウズラ、ハトetc...に合わせることのできる、堂々としたワインです。旨味の凝縮したチーズも合わせてみたい・・・
ジャン・ヴェッセルでこんなキュヴェを造っていたとは嬉しい驚きでした。
ただし、お値段もちょっとイイです(輸入元希望小売価格 20,000円)
Jean Vesselle Extra Brut
以前からの私のお気に入りのひとつが、ドサージュゼロのエクストラ・ブリュット。
80%のピノ・ノワールと20%のシャルドネ(デルフィーヌさんの父が1975年に相続したコート・デ・バールの畑)のアッサンブラージュで造られています。
キリリとした切れの良さ、スッキリした飲み口が魅力で、ブルーのエチケットもクールで好み。だんだん気温の高くなってくるこれからの季節には特にオススメしたいですね。
このエクストラ・ブリュットをベースに、ドサージュの量を変えたセック(20g/l)、ドゥミ・セック(35g/l)もラインナップにありますので、やさしい甘さで癒されたい時にぜひどうぞ
ジャン・ヴェッセルでは、15haのブドウ畑を所有し(90%がピノ・ノワール、10%がシャルドネ)、年間12万本を生産しています。
病気がちだった父に代わり、デルフィーヌさんは1995年からドメーヌの代表を務めています。
残念ながらお父様は1996年に亡くなりますが、醸造学校時代の同級生だったダヴィッドさんと1997年に結婚し、夫婦でドメーヌの経営を行っています。
畑は10年前からリュット・レゾネ(減農薬)を導入。
アヴィーズのブドウ栽培農家出身のダヴィッドさんが畑を担当し、醸造はデルフィーヌさんが中心となり、二人三脚でシャンパーニュ造りを行っています。
昨日紹介したように、ジャン・ヴェッセルではロゼシャンパーニュにこだわっています。
「ピノ・ノワールの真実を表現できるものを造りたい。だからロゼはアッサンブラージュをせず、ピノ・ノワール100%。ナチュラルなものを造りたいんです。重苦しくなく、果物そのものを感じられるロゼを目指しています」とデルフィーヌさん。
彼女の思いの込められたロゼ3種は本当に魅力的ですし、今日紹介したプティ・クロもエクストラ・ブリュットも独自の個性があり、どれもステキなシャンパーニュです
プティ・クロ以外は比較的手にしやすい価格帯(およそ7,000円以下) ですので、ジャン・ヴェッセルは覚えておくと使えるブランドです
(輸入元:大榮産業株式会社)
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