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ロンドンから徒然に

(かつて)25億円のペントハウス

2009-05-16 | 日常
 昨日書いたリサ・ハニガンのライヴが行われた会場がShepherd’s Bush Empireというライヴハウスでした。ここへの最寄り駅はセントラル・ラインのシェパーズ・ブッシュという駅なのですが、実は約8ヶ月間クローズしていました。
 すぐ横にヨーロッパ最大と言われるショッピング・センターが出来て、それに合わせた改装、というより建て直しと言った方がいいのかな?、かつてのビルを全て壊してのお色直しでした。

 そのショッピング・センターWestfieldが鳴り物入りでオープンしたのが、駅の再オープンと同じく昨年の10月。そうです、世界的な不況への入り口の時期でした。当初こそ物珍しさも手伝って満員の人手だったものの、肝心の購買には結びつかず、結局予定の売上にはほど遠いみたいです。おまけにテナントも全部埋まらずに空いたスペースが悲しそうでした。

 こういった大がかりな計画って、先の状勢を読まなければならないのは当然のことなのですが、難しいんでしょうね。昨年までのロンドンは10年以上も順調な右肩上がりの経済力を謳歌していたのですから。
 この他にもショッピング・センターへの再開発予定の地域をいくつか知っていますが、本当にこのまま進んでも大丈夫なんでしょうか?

 ところで、同様に不況の影響を受けるに違いないのが住宅ですが、その話題で頭に浮かぶのは、(以前一度書いたことがあると思うのですが)セント・パンクラス駅と直結しているSt Pancras Chambersと呼ばれる見事な時計台のあるビルです。
 大部分は地の利を活かした高級ホテルになるようですが、その他に66の豪華アパートメントと1つのペントハウスが建設予定です。そのペントハウスの値段がなんと1,000万ポンド。今のレートで約15億円もします。



 僕がロンドンに住み始めた一昨年末にもこの工事を眺めて、その1,000万ポンドの値段に驚いたものです。というのも、その頃のレートが250円くらい、つまり日本円で25億円もするペントハウスなんですもの。
 見方を変えれば、1年半も経たないうちに(あくまで日本円換算ではの話ですが)10億円も値段が下がってしまったいうことになりますから恐ろしい。

 こんな経済状態になった今年、やっと完成するようですが、さて当初の目論見通りにいくのでしょうか?
 でも、イギリスの金持ちって桁外れに金持ちだから、きっと高いものから先に売れていったりするんだろうな。


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