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不登校・引きこもりの家族が越える5つの関門②

2016-10-17 | 日記
第2関門  「非審判的態度で受容する」

不登校になってから、親は「今はともかく休ませるしかない」と考えますが、その気持ちを維持するのはさらに難しくて、次の関門にぶつかります。それは、「今はとりあえず仕方ないとしても、いつまでもこのままでは困る。不登校の原因が分かって、それを取り除けば学校に行けるようになるかもしれない。引きこもりの原因が分かって解決すれば動き出してくれるのではないか」と考えて、一生懸命「原因探し」に走ります。
不登校の場合、親御さんや先生からも「不登校の理由を聞いても言ってくれないから困る」という話が必ず出ます。しかし、それは「話したくても話せない」、本人も「うまく説明できない」のが現実だと思います。そもそも「私はかくかくしかじかの理由で学校に行くのがいやになったので不登校します」と説明できるくらいなら不登校になるでしょうか。不登校の子どもが、最初に腹痛や頭痛などの身体症状に訴えるのは、言葉では説明できないので「これ以上無理して学校に行ったら自分がダメになる」と身体が信号を出して自分を守っている状態です。
ですから、このような状態について批判や注釈を加えないで、まして叱りつけて無理に連れて行くことは絶対にやめて、まずそのまま丸ごと受け止めることから出発する必要があるわけです。非審判的態度ということが重要になるのですが、「原因探しに走る」ことは、これに反することになります。

もちろん、不登校の原因を冷静にじっくり考えることは大切で、不登校のきっかけは大きく次の4つがあると思います。
一つ目は、「いじめ」がきっかけで不登校になることがとても多く、親も学校も不登校を「いじめがあるかもしれない」というサインとして受け止め、深刻化する前に対応できるチャンスを子どもが与えてくれていると考えていただきたいです。
二つ目は、学校での体罰が怖くて行けなくなるというケースの多いのですが、これは学校だけの問題ではなく、残念ながら日本では「しつけには体罰が必要」と考えている親御さんもまだ多いので、学校での体罰も見過ごしてしまいがちです。「いじめ」や体罰は重大な人権侵害であり時には犯罪にもなるという認識が必要ですし、こうした「いじめ」や体罰が背景にある場合は、当然子どもの安全を確保し、人権を守るという取り組みが必要になってきます。
三つめは勉強が分からなくなって学校に行くのが嫌になる。四つ目は友達関係がうまくいかず出づらくなって行けなくなることもよくあります。これらについては、一時的な場合もありますが、学習障害や発達障害といった子ども自身に何らかのハンディがある場合もありますし、その場合はいくら子どもを責めたり強い指導をしても何も解決しません。かえって状態が悪化しますので、その子どもに合った個別の支援が必要になります。

しかし、現実にはいろんな要因やきっかけが重なり合って不登校になりますので、原因は特定できない場合が多いのです。人間は自分にとって良いことが起きている場合に、しつこく「どうして?」と尋ねるでしょうか。焦って「原因探しに走る」のは、いま起きていることを自分にとって「良くないこと」「困ったこと」と考えているからなので、直接口に出して不登校を非難しなくても、原因探しに走ればそのこと自体が子どもに対して「不登校は悪いこと」「親や先生を困らせていること」だという親の気持ちをぶつけ、受容していないことになってしまいます。そのことで子どもはさらに苦しみ、お互いの関係が悪くなっていくという悪循環にはまっていきますので、冷静に原因を考えることはとても大切ですが、焦って「原因探しに走る」ことはマイナスです。

子どもが何か辛そうだったり問題を抱えていそうなときは、受容という関わりを抜きに信頼関係を築くことはできませんので、学校に行かないことを責めたり叱ったり、まして無理やり学校に行かせようとしたり、学校に引っ張り出すようなことは絶対にしないでください。そういう関わりをして一時的に学校に戻ることができたとしても、後々大きな問題となってしっぺ返しを受ける例があまりに多いですから、まずは親が一呼吸おいて、ゆっくり子どもと関わることが大切であり、周りのそんな親を「子どもを甘やかしている」とか「そんなことでいいの?」などと決して責めないでほしいと思います。
  
(つづく)
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