ねぐら(進化する弁護士ブログ)

(-. -)zzz...  
 
その都度、興味のあるネタを書いて行きます。最近は、投資話が熱いです。。

はじめての国選弁護話つづき

2010-01-17 | 広い意味での弁護士ネタ
どうも僕の依頼者であるところの被疑者(Aさん)を取り調べているのは、「司法修習生」らしい。

Aさん曰く、「若い研修生の取り調べ官に、説教された」と憤ってました。

僕が修習生のときにも、「今日は被疑者を説教してやった」などと自慢げに話している人が若干いましたけど、相変わらず、という感じですねえ。

難しい試験に合格して“人よりもお勉強ができる”というだけで、他人を説教する資格なんてないと思うんですけどね。

かといって、ぜんぶ黙秘とか、必要以上に当局とケンカするわけにもいかないんで、

「ま、あいつらは何にも分ってないひよっこだから、こっちが大人になったつもりで、大目に見てやってよ」

・・・と、アドバイスしておきました。実は、こっちもそう変わらないひよっこである、という事実は腹の底にずんと仕舞って。。

はじめての刑事弁護

2010-01-11 | 広い意味での弁護士ネタ
・・と、いうわけで、さっそく刑事弁護(被疑者国選)やってます。

僕のタイプは、明らかに“左よりの人権派”ではないので、被疑者・被告人の人権よりも、本当は犯罪被害者の方が大事でしょう、という思いがどうしてもあるんですが、刑事弁護はいいです。

どういう点がいいかというと、①最新の刑事弁護事情については、ボス弁もそんなに詳しくないので、自分の裁量で仕事ができる。②覚せい剤の自白事件など、修習でやった知識があれば、なんとか自分一人で立ち向かえる事件が多い。③すぐに法廷に立てる。弁護士になった気分を早くから味わえる。・・・というところでしょうか。

なお、上記②に関していえば、刑事弁護をやりたいと思っている人ほど、検察修習の取り調べに気合いを入れるのが正解、という点がありますね。

僕は修習生時代は遊んじゃいましたけど、まさか、“あの”検察修習が、いまになってこんなに生きるとは思わなかったです。

覚せい剤の自己使用犯を現実に取り調べて、話を聞いた経験が、今度は弁護人として接見するさいに、聞くべきことや手続きの運びが具体的に予測できるという・・・ちょっとした自信につながっていると思います。

ま、分らないことは素直に「実ははじめての被疑者国選なんですけど」と言って、令状部の書記官さんや、法テラスの担当職員の方、それに裁判所地下の刑務官の人に教えてもらいながら、謙虚に仕事してます。

・・・もちろん、留置係の警察官と、被疑者の前だけは、もう何年もやっているような「先生づら」してるわけですが。(ボロがでないように必死だったりして。が、多少のハッタリは“必要経費”だ!)



ちゅーわけで、新63期以降の人のために、二回試験の話を書き残しておきたいところですが、もはやどうでもよくなっちゃいました。m(_ _)m

あんなものは受かりゃいいんで、成績も取り寄せてないですし。

それにしても、今からずいぶん心配している後輩もいるみたいなんで、言えることを一つだけ。

前の晩にぐっすり眠れて、万全のコンディションで受験できれば、まず落ちることはない!

(ちなみに、「終局処分起案の手引き」なんかは、直前の三日という段階になってはじめて本気で読んで、その内容の良さに感動した、というクチですが、そんなんで問題なく合格できた)

不安な気持ちを克服し、プレッシャーを跳ねのけ、本番にあわせて最良のコンディションを作れることも実力のうち。

そんだけです~。





浅草寺にて初詣。