ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県行田市の古代蓮の里では、行田ハスの花がよく咲いています

2016年07月05日 | 季節の移ろい
 埼玉県行田市小針にある古代蓮の里では、濃いピンク色のハスの花がよく咲いています。

 ハスの花は朝から開花し、午後2時ごろには閉じてしまいます。この古代蓮の里(こだいはすのさと)には、お昼過ぎには到着する計画でしたが、途中の国道などが大渋滞したために、結局は午後2時ごろに到着しました。

 運が悪いことに、午前中は薄曇りでしたが、お昼過ぎから快晴になり、真夏日に近くなりました。

 このため、古代蓮の里で咲いているハスの花は、午後に入り、やや閉じかけているものとお考えください。







 ここで咲いている“古代蓮”である 行田ハスは、濃いピンク色の一重咲きの花を咲かせています。



 この古代蓮の里で咲いている“古代蓮”は、昭和46年(1971年)に、行田市の焼却場建設工事によって偶然、ハスの種が発見され、その2年後に自然発芽し、開花したものです。







 約1400年から3000年前の古代ハスと推定されています。 正確には、ハスの種自身の年代測定はできないために、同時に出土した遺物や木片を放射性炭素年代測定した結果からの推定です。

行田ハスが咲く池の土手で、開花したハスを見ているアオサギです。



 実際には、アオサギは池の中にいる小魚やカエルなどを狙っています。

 古代蓮の里がある公園は、総敷地面積が約14ヘクタールと広大で、古代蓮の里以外にも、いろいろな施設があるそうです。


ライフロボティクスが製品化した多関節ロボット「CORO」の話を伺いました

2016年07月05日 | 汗をかく実務者
 ライフロボティクス(Life Robotics Inc.東京都江東区)を経営する尹祐根(ゆんうぐん)さんから、同社が2015年12月に製品化した多関節ロボット「CORO」のお話を伺いました。

 尹さんは、公的な研究開発機関の産業技術総合研究所の主任研究員です。2007年に独自の多関節ロボットの研究開発成果を基に、ベットの側で、患者の意思に従って動くロボットアームのプロトタイプを開発しました。患者が水の入ったペットボトルがほしいと指示すると、その水入りペットボトルをつかんで患者に渡すなどの補助動作をします。

 尹さんは、まず2007年12月にライフロボティクスを産総研のある茨城県つくば市で創業し、翌年の2008年1月には産総研から「産総研技術移転ベンチャー」との称号を取得します。

 複数のベンチャーキャピタル(VC)の方々の勉強会で、尹さんにお目にかかったのは、このころです。

 その後、日本の有力なベンチャーキャピタルである日本テクノロジーベンチャーパートナーズから出資を約束されたようで、2015年4月に現在の事業拠点がある東京都江東区富岡に引っ越します。

 さらに、2015年11月には、日本テクノロジーベンチャーパートナーズなどから出資を受け、資本金を合計約2億8000万円まで増資します。

 日本テクノロジーベンチャーパートナーズは創業時のDNAに出資したことなどの実績豊かなベンチャーキャピタルです。

 2015年12月には、独自の多関節機構を持つ「CORO」を発表し、発売します。



 「CORO」の本体質量は26キログラムで、可搬質量は2キログラムです。

 尹代表取締役COE(最高経営責任者)は「従来の多関節ロボットのように“肘”(ひじ)部分を持っていない機構のために、ロボットの近くで人間が協調作業をしても安全」と説明します。

 この結果、食品や化粧品などをつかんで(ピッキングして)、目的に場所に置くなどの軽作業が得意だと説明します。

 尹代表取締役COEは少子高齢化が進む日本では、化粧品などの日用品や食品などを詰める作業などの“軽作業”を担う人材が少なくなっていると説明します。

 実際に、ロイヤルホストや吉野家などの外食産業大手から、「CORO」の引き合いがきていると説明します。もちろん、オムロンやトヨタ自動車などの大手メーカーからの引き合いがきているそうです。

 少子高齢化が進む日本では、軽作業を担当する工程で人手不足になり始めています。こうした軽作業向けの、人と一緒に働く軽作業ロボットが求められています。

 日本は、自動車の溶接工程などの生産工程向けの産業用ロボットはお家芸で、多くのロボットメーカーが市場をつかんでいます。このロボットの多くは“肘”部分を持つ多関節ロボットです。人間との協調作業には適していません。

 これに対して、軽作業用ロボットは動作のエネルギー(力)を控えめに設計し、人間との協調作業ができる仕組みにしています。

 ロボットに実際の動作を教える“ティーチング”用ソフトウエアも簡単だそうです。

 ライフロボティクスの尹代表取締役COEから、軽作業用に性能などを絞り込んだ「CORO」の製品化のお話しをお伺いしてから約1週間経ちました。

 2016年7月3日に発行された日本経済新聞紙の朝刊には見出し「トヨタ、家庭用ロボ量産」との記事が掲載されました。2019年度から高齢者向けの生活補助用途に商品化するそうです。

 また、ソニーもロボット再参入を発表しました。

 これからは頑丈な産業用多関節ロボットではなく、人間の側で働く軽作業用ロボットの商品化が盛んになる模様です。

 ベンチャー企業のライフロボティクスが独自の市場をつかむことを祈念しています。