AYAKO’s MOVING CASTLE

映画は楽しいね!

「コールドマウンテン」劇場

2004年04月28日 | ☆☆☆☆映画
督・脚本 アンソニー・ミンゲラ(「イングリッシュ・ペイシェント」・「リプリー」)
主演 ニコール・キッドマン、ジュード・ロウ、レニー・ゼルウィガー

南北戦争の真っ只中 南部の青年インマンはただ目の前の敵と戦っていた。
彼を支えていたのは故郷で待っているエイダの面影だった。
二人が初めて会ったのは三年前 インマンの住む村に美しい娘エイダが移り住んで来た時。
会った瞬間からお互いに惹かれあって行くふたり。
しかし ゆっくりと言葉を交わすこともなくインマンは戦争へ行ってしまった。
悲惨な戦争は 戦地で戦う男も残された女も不幸にする。
生きる糧は ひたすら再び逢う日を夢見ること。
インマンとエイダの思いと エイダの前に現れた大地に生きる女ルビーとエイダとの友情が描かれる。

ジュード・ロウは顔が濃く整い過ぎるので いい俳優だとは思っていたが魅力的と感じなかった。
でも 今回のジュードは一味もニ味も違うし 髯が魅力的だ。
ニコールはもともと大好きな女優さん。透き通る様な白い肌とお嬢さんっぽいこの役にぴったり。
もちろん 段々と逞しくなって行くところがニコールらしい。
そして 大地の女レニーはさすがアカデミー賞の最優秀助演女優賞取っただけはある。
いい味 出してる 出してる。
この主役の3人がそれぞれの役にピタリとはまって見ごたえある作品になっている。

脇の人たちもいい。エイダの父にドナルド・サザーランド。
そしてキャシー・ベイカーやフィリップ・シーモア・ホフマン、ナタリー・ポートマンなど みんな素晴らしい。

激しい戦闘の場面やリンチなど とても観るのがつらい場面ばかりだけど 戦争がいかに無駄であり悲惨なことかを教えてくれる。

超お薦めです。


「コールドマウンテン」 2003年 イギリス・イタリア・ルーマニア映画

「少女の髪留め」DVD

2004年04月21日 | ☆☆☆☆映画
イラン映画、マジッド・マジディ監督

「運動靴と赤い金魚」「太陽は、ぼくの瞳」の監督だ。

毎日 建築現場で雑用係として働いている青年。
ここでは 働くのに許可がいるアフガン難民の人たちも 許可なく沢山働いていた。
新しく働きに来た少年を疎ましく思った青年は意地悪をする。
しかし 少年は実は少女だったのだ。。。
少女と解ってから青年はいつも少女を見守り助けてあげる。
ただただ影から見守るだけの愛。
見ている方が苦しくなるほどの無償の愛。

この監督は本当に心に響く映画を作る。
また涙してしまった。。。
このDVDには監督のメッセージが書いてある。
多くのアフガン難民を案じている監督だからこそ こんな作品が作れるのだ。
とても考えさせられるメッセージです。

ぜひ 観て下さい。


「少女の髪留め」 2002年 イラン映画

「真珠の耳飾りの少女」劇場

2004年04月15日 | ☆☆☆映画
主演 スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース

オランダの画家フェルメールの小説を映画化したもの。

少女グリートは画家の家に奉公に出された。
気の強い義母と妻と大勢の子供達とともに暮らす画家フェルメール。
グリートはアトリエの掃除をするうちにフェルメールの色の調合を手伝うようになる。
そして いつしかグリートはフェルメールに思いを寄せ始めていた。。。

コリン・ファースさんが出てるし アカデミー賞でも話題になっていたので 前売り券を買っておいた。
とにかく映像が全て絵画のような感じ。
スカーレット・ヨハンソンがとても美しくしっかりしていて 同時にとても儚げだ。
出来れば上映時間を長くして プラトニックな2人の関係を もっともっとぐーっと踏み込んで描いて欲しかった。


「真珠の耳飾りの少女」 2002年 イギリス映画

「恋愛適齢期」劇場

2004年04月09日 | ☆☆☆映画
主演 ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン
   キアヌー・リーブス、フランシス・マクドーマンド

54歳 ×1で脚本家のエリカ(ダイアン)。
もうドキドキする恋なんか出来ないと思っていた。
ある日 娘が自分より年上の男をボーイフレンドとして別荘に連れて来た。
63歳のプレイボーイ ハリー(ジャック)。
心臓発作で倒れたハリーの面倒をひょんなことから看ることになったエリカ。
そして 若い担当医のジュリアン(キアヌー)はエリカの大ファンでエリカをデートに誘う。
戸惑うエリカは。。。

ダイアン・キートンがアカデミー主演女優賞にノミネートされた作品だ。
ダイアンが可愛くもあり 素敵な女性 エリカを生き生きと演じている。
ジャック・ニコルソンのコミカルな演技も光っている。
私の好きな女優のフランシス・マクドーマンドはエリカの妹役で出て来るが 脇役ながら彼女はいつ見てもいい味を出している。

共感を感じるし とても楽しめるし お薦め。
最後が ちょっとあっけないかなって気はするけど いい作品ですね。


「恋愛適齢期」 2003年 アメリカ映画