| パッチギ ! 2005年 日本ハピネット・ピクチャーズ |
監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子
1968年京都。
日本の高校と朝鮮学校との闘争が日々行われていた。
普通の高校生の康介(塩谷)は朝鮮学校へサッカーの親善試合の申し込みに行きキョンジャ(沢尻)に出逢う。
前宣伝で日本版「ロミオとジュリエット」とあったが 確かにそんな感じの話です。
もしくは「ウエストサイド物語」でしょうか。
かなり血がドバドバ出るシーンがたくさんあって私にはきつかったけど 話としてはとても切なく心に響く。
ラストに康介が唄う「イムジン河」を聞きながら涙が止まらなかった。
出演した若手俳優たちがみんな素晴らしいです。
1968年にフォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)の「イムジン河」が発売禁止になって その理由もいろいろ取りざたされていた。
誰が祖国を2つに分けてしまったの?というフレーズを日本人が唄うのは許せないと朝鮮人から非難の声が上がった(当時 私にはその意味もわからなかった。)とか 歌詞が全然違うとか。
しかし実際に発売禁止になり そして30年以上たって解禁となった。
解禁のニュースを聞いた時は素直に嬉しかった。(名曲ですから。)
今は韓流ブーム。
戦争を知らない子供達だけでなく 戦争を知っているおば様方がヨン様に黄色い声を上げるのは とても素晴らしいことだと思います。
携帯電話片手に忙しなく日々過ぎていく現代。
韓国映画は昔懐かしい純愛が 美しく切なく描かれているからおば様方にも受けたのかな、とも思います。
この映画はフィクションだけど 昔こんな時代だった。
日本に来た(来させられた)朝鮮の人たちがどういう扱いを受け 子供達はどう感じていたのかが少だけでもわかると思います。
是非 若い人たちに観て欲しい映画です。