AYAKO’s MOVING CASTLE

映画は楽しいね!

「彼女を信じないでください」DVD

2006年01月28日 | ☆☆☆映画
彼女を信じないでください  2004年 韓国

ハピネット・ピクチャーズ

監督:ペ・ヒョンジュン
出演:カン・ドンウォン、キム・ハヌル、ソン・ジェホ
   キム・ジヨン、イ・ヨンウン

詐欺師のヨンジュ(キム)は仮釈放されるが、帰る列車の中でひょんなことからヒチョル(カン)と知り合い、彼の親戚に婚約者の振りをしてしまう。

ラブコメディ。
キム・ハヌルは「同い年の家庭教師」でもコミカルな演技をしていたが、こちらもかなり楽しいお話だ。
刑務所に入るくらいの悪い詐欺師役だけど、キムがとてもキュートなので許せます。
キムは、その辺の微妙な心情を表すのが上手いですね。
相手役のカン・ドンウォンはアイドルスターだけど、アイドルになる前の映画らしい。
確かにアイドルっぽく恰好いいけど、演技はもうちょっとでしょうか。
(決して下手ではないのですが、コメディは難しいからなぁ。)
韓国の大家族や都会ではない風景がいいですね。
噂話に花を咲かせる村のおば様たちが面白い。(この映画ではかなり重要なシーンです。)
楽しい映画を笑いながら観たい人にお薦め。

「13 ラブ 30」DVD

2006年01月24日 | ☆☆☆映画
13 LOVE 30 2004年 アメリカ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

監督:ゲイリー・ウィニック
出演:ジェニファー・ガーナー、マーク・ラファロ、
   ジュディ・グリア、アンディ・サーキスン、キャシー・ベイカー

13歳の少女が早く30歳のリッチな大人になりたくて 願を掛けると願いが叶ってしまう。

「ビッグ」の少女版みたいな話だけど、違うのは実際に17年が経ってしまっていること。
周りの友達たちも30歳。
13歳のままの心の割には、仕事がうまく行き過ぎるのがお話だなって感じですね。
でも、30歳になったジェニファーは、なかなか良い感じです。
切なさは少ないけど、明るく楽しい映画です。

子供は早く大人になりたいと思うかもしれないけど、大人になったからっていいことばかりとは限らないよ。

「世界で一番パパが好き!」DVD

2006年01月23日 | ☆☆☆映画
世界で一番パパが好き! 2004年 アメリカ

アミューズソフトエンタテインメント

監督・脚本:ケヴィン・スミス
出演:ベン・アフレック、ラクエル・カストロ、リヴ・タイラー
   ジェニファー・ロペス

音楽業界のやり手広告マンのオリー(ベン)は、幸せな結婚をし幸せの絶頂だったが、子供を残して最愛の妻に先立たれてしまった。
仕事はやり手だが、子育との両立が出来るわけもなく、途方に暮れるオリー。

ラブコメのヒューマンドラマ。
出来る男は仕事に生きたい。しかし、父親として娘のそばにもいなければならない。
その葛藤がよくわかる。
コミカルな話になっているけど、現実の問題としてはとても難しい話だと思う。
そこで、彼がどう考えどう決断するか がテーマだ。
ベン・アフレックがなかなか良いお父さんを演じている。
ダメおやじがこれほど似合うとはね。
いいお話です。


友情出演で マット・デイモンやウィル・スミスが出ている。
ウィル・スミスは本人役、私服姿(もちろんスターとしての衣装ではありますが)のウィルも恰好いい。

「デンジャラス・ビューティー2」DVD

2006年01月22日 | ☆☆☆映画
デンジャラス・ビューティー 2 2005年 アメリカ

ワーナー・ホーム・ビデオ

出演:サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、エンリケ・マルシアノ
   ウィリアム・シャトナー

前回と同じくらいの楽しさでしょうか。
気が強くて人情に厚い捜査官は サンドラ・ブロックにとても合っている。
今回はその気が強い彼女に対抗して、もっと気が強くて暴力的な同僚(レジーナ)が出てきて、二人の気の強さの競り合いが面白い。
ロマンスが一切ないので、ちょっと寂しいかな。
ま、変な男が出てくるよりはいいけどね。

「ハイド・アンド・シーク」DVD

2006年01月21日 | ☆☆☆映画
ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ 2005年 アメリカ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

監督:ジョン・ポルソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、
   ファムケ・ヤンセン、エイミー・アービング、エリザベス・シュー

妻が自殺して、一人で娘(ダコタ)を育てることになった精神科医(デ・ニーロ)は、娘が精神的にダメージを受けているので 田舎へ引っ越すことにした。
ところが それから奇怪な事件が起こり始める。。。

ロバート・デ・ニーロとダコタ・ファニングの一騎打ち。
ダコタちゃんは、もちろんデ・ニーロに負けてません。
内容は言えないけど、結果を知ってしまうと なんだ。っていう感じで面白みに欠ける。
結果を知る前は、やはりミステリー色が濃いのでそれなりに面白いのだけど、解ってしまうとつまらない。
最近こういう映画が多いですね。
ちょっと残念。

「奥様は魔女」DVD

2006年01月20日 | ☆☆☆映画
奥さまは魔女 2005年 アメリカ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

監督:ノーラ・エフロン
出演:二コール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン
   マイケル・ケイン、ジェイソン・シュワルツマ

魔女のイザベル(二コール)は、昔テレビでやっていた「奥様は魔女」のリメイクドラマの主役に抜擢される。
ダーリンは、今は落ち目となっている俳優ジャック(ウィル)だった。

ラブコメディ。
二コールが、純な魔女を公演。
昔の「奥様は魔女」のストーリーではないので、あれ?って思ったけど、普通に楽しめるお話になっている。
ただ、ウィル・ジャックは初めて観た俳優で、なんだか良いんだか悪いんだかわからない。
悪くないんだけど、良くも無い、普通な感じで、面白さはそれほどでもないかな。
この映画は、美しいニコールを堪能してください。

「プライドと偏見」劇場

2006年01月18日 | ☆☆☆☆映画
  プライドと偏見

  2005年 イギリス

監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド
   ブレンダ・ブレッシン

ジェーン・オースティンの小説の映画化作品。
昔イギリスのBBCテレビでドラマ化され、そして「ブリジット・ジョーンズの日記」の元となった作品としても有名だ。

「ブリジット~」の映画が大好きなので、テレビドラマもDVDを購入して観た。
このドラマがすごく良かったので、小説も読んだ。
ドラマはかなり小説に忠実で、「ブリジット~」でもダーシー役だったコリン・ファースが、元々ダーシー役で出ていたことも有名だ。

ところで 映画ですが、あれだけの話をうまくまとめたなぁ。って感じ。
ただ、ドラマがとてもじっくりと濃い内容だったので、ドラマを観てしまうとちょっと物足りないですね。
ドラマの全てのキャラクターがとても濃くて、映画は負けていました。
ただその中でも、主人公のキーラ・ナイトレイは良かったです。
若々しくて綺麗で、賢くちょっと気が強そう。
ダーシー役のマシューは、全然高慢でなくて優しそうだったのが役と合っていなかったです。
コリン・ファースの様に、憎たらしいほど冷たい気位の高い男(最初はそうに見えることがこの話の面白いところ)でないとね。
あと気になったのが衣装。
いくら昔の話と言っても衣装がかなりヨレヨレで古い感じ。
折角綺麗なキーラなのに衣装で損してました。
衣装もテレビドラマの方が良かったです。


ドラマを観て無い人には超お薦め映画です。
ただ ドラマの方が断然いい!

「さよなら、さよならハリウッド」DVD

2006年01月17日 | ☆☆☆☆映画
  さよなら、さよならハリウッド

  2002年 アメリカ

監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ティア・レオーニ、トリート・ウィリアムズ
   マーク・ライデル、デブラ・メッシング、ジョージ・ハミルトン

過去にアカデミー賞を受賞している巨匠監督(ウディ)は偏屈なので、今はCMなどの仕事しか来ない。
ところが、プロデューサーである別れた妻(ティア)の推薦で、大きな仕事が舞い込んだ。
仕事を引き受けたのはいいのだが、プレッシャーから目が見えなくなってしまった。
仕事はしなければならないが、目が見えなくて監督は出来ない。さぁ、どうなる。。。

面白いです。
ウディ・アレンは名監督で、もちろん名優だけど、これほど俳優として技量を発揮した映画は無いのではないだろうか。
目の不自由な演技は最高にうまい!
これほどまでにうまい人は今までに見たことが無いくらいだ。
とても自然でコミカル、計算尽くされた動き。
別れた妻に対して恨み言をずっと言っている嫌味なおやじ。
よくこれほどしゃべれるなと感心するくらいしゃべる。
そんな嫌味なおやじが、だんだんと可愛らしく見えてくるから不思議。

主演と監督を両方するのはかなり難しいと聞くが、彼は他の俳優では出来ないということを知っているから、自分で主演してしまうのだろうな。
物語はコメディだけれど、かなりウィットも利いた内容で最後まで面白い。

この主人公がどんな映画を撮ったのか、とても気になる。
  

「キッチン・ストーリー」DVD

2006年01月08日 | ☆☆☆☆映画
キッチン・ストーリー 2003年 ノルウェー=スウェーデン

エスピーオー

監督:ベント・ハーメル
出演:ヨアキム・カルメイヤー、トーマス・ノールストローム

1950年代、独身男性の台所における行動パターンのデータを集めるべく、観察実験が行われた。
スウェーデンの観察員フォルケは、ノルウェーの老人宅のキッチンに高い椅子を持ち込み、老人の行動パターンを記録していた。
老人は、すべてを見つめられて落ち着かない。しかし、二人切りの時間を過ごすうちに、二人の関係が少しずつ変わって行った。

コメディと言われているけど、ゲラゲラと笑うコメディではなくて、沈黙の中の微妙な駆け引きが笑を誘う。
設定が可笑しいのでコメディなのかも知れないが、内容的にははヒューマンドラマではないかと思う。
孤独な老人と孤独な観察員。
何日も会話もしないで同じ空間に居るのは、かなり苦痛だろうと想像する。
老人にとっては、檻に入れられ見世物にされた動物の気分だろう。
徐々に心を許していく二人の気持ちが、うまく描かれている。
老人を心配している近くに住む甥の気持ちにも心を打たれる。
心に沁みる映画です。

「街角 桃色(ピンク)の店」DVD

2006年01月05日 | ☆☆☆映画

 街角 桃色(ピンク)の店

 1940年 アメリカ

監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ジェームズ・スチュワート、マーガレット・サラバン

トム・ハンクス、メグ・ライアン出演の「ユー・ガット・メール」1998年のオリジナル版

現在とは違ってeメールではなく 私書箱による手紙のやり取りから始まる恋のお話。
設定も とあるお店の上司と部下と言う関係だ。

それほどコメディ色は強くなく 単純で楽しい恋物語になっている。
初めてジェームズ・スチュワートが恰好いい人なんだなぁ。と思った。
モノクロだけど それほど古臭いということもない。
(ただし カラーだったらもっと素敵かも。)


「キングコング」劇場

2006年01月04日 | ☆☆☆☆映画
 キングコング

 2005年 アメリカ


監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ

新年第一作の劇場で観た作品です。
内容を知っているので 可哀想だから観にいくのはちょっとなぁ。って思っていたけど行って来ました。

超大作ですね。映像はすごいです。
これは絶対に映画館で観るべき。
キングコングの表情や仕草は まるで本当に生きているようです。
ジャック・ブラックはぴったりの役だし、ナオミ・ワッツも綺麗でした。

ただ 言わせて貰えば、迫力は確かにあったけど もっと短くした方が内容的に良かったのではないかなと思った。
たとえば 恐竜との戦いは短くして、虫との戦いのシーンはカット。
戦いが多くて長いのでちょっと飽きた。
(これでもか これでもか で疲れる。あんなに戦って死なない人間はいないだろう。)
キングコングの出番までが長過ぎるような気がします。
個人的には 恐竜やでっかい虫はいらないです。
そうすればもっといい映画になったと思うのですが・・・。
(あそこまで作っちゃうと もったいなくてカット出来ないのか?)


今回の映画の迫力はすごいけど 私が一番好きなのは昔テレビで観た「コングの復讐」1933年です。
キングコングの子供が出て来て 1933年のオリジナル版と同じくモノクロでストップモーション撮りでした。
内容を詳しくは覚えていませんが 最後にコングが誰かを助けて死んで行くとても悲しくて切ない話だったことだけは覚えています。
かなり幼い頃に観たはずなのに 今でもキングコングの悲しいラストの映像を鮮明に覚えています。
泣いた。

「白夜行」文庫

2006年01月02日 | 小説
白夜行 東野圭吾著

集英社

解決していない19年前の殺人事件。
当時小学生だった亮司と雪穂だが、物語は接点の無い二人を追って行く。

テレビの宣伝などで犯人を知っていて読んだからか、犯人探しとしてのミステリー度は低かった。
(知らなくても、早いうちにわかるが。)
確かにミステリーだけど、なぜそうなったかもまったくわからないまま終わるのでスッキリもしない。
結局は、追い続けていた刑事の想像だけで終わるので なんかむなしい。
(私には、この刑事がなぜこの犯罪が気になって追いかけていたのか、よくわからない。)
亮司がどういう人物かもつかみどころが無く、ただただ怖い。
本当の雪穂もどんな人間かわからない。
まさに百夜の中を行く感じでしょうか。
書いてあることだけでは、真実は何一つわからない。
究極の愛だと言うけど、それも ただ想像するのみ。
物語としては 最後にもっと真実がわかれば面白かったのになぁ。と思う。
たとえば、刑事の想像とまったく違う主人公達の行動だった。(それが、読者が想像も付かないくらいのすごいことだった。)ならすごく興味深いと思うのですが。
でもそうなると普通のミステリー小説になってしまう。
結局は、真実が何も語られていない物語と言うことで 面白い小説なのでしょう。

ところどころに時代背景のエピソードが入っているけど それが無理やり入れてるようで気になった。
それが面白いと感じたら素直に楽しめるし、私みたいに気になってしまったらなんかスッキリしない。
そこで分かれるような気がするのは私の思い過ごしだろうか?


もうすぐTBSで連続ドラマがはじまる。
本ではわからなかった亮司と雪穂の心の内を描くと言っていた。
こんなわからない主人公達をどのようにドラマとして成り立たせるのか、楽しみである。