まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

感謝

2013-03-09 00:44:36 | Weblog

先ほど、ご報告した通り、今朝、祖母が旅立ちました。

昨日の先生の「1週間は持たないだろう」という言葉から、2~3日は大丈夫だろうと思い、昨日は夕方一度麻布に帰って、お風呂に入ってから、祖母のパッド交換をしたり、点滴のボトル変えたりしに10時過ぎから12時過ぎまで、行っていました。

その際、ふと、「今夜は泊まろうかな?」と思ったのですが、2~3日は持つだろうから、今夜は帰って麻布でしっかり寝て風邪を少しでもよくしてから、明日(つまり今日)から泊り込もうと思っていたのです。

母も「そうして」と言っていたので、「何か異変があったら直ぐに電話して…」と言い残し、私は帰宅。

私が帰宅してから、母は仮眠をとっては3時に起き、祖母の様子を見て、5時半にまた起きて祖母を見たら、呼吸はしてた。そして8時40分に祖母を見たら、5時半の時点で荒かった呼吸をしてないみたいで直ぐに先生と私に連絡が来たのです。

その時の母の気持ちを思うと、心が痛みます。何故、泊まらなかったのだろうか…

昨夜、祖母のパッド交換をしながら、下血やただれたお尻、そして呼吸の荒い祖母を見て、もうかわいそうで見るに耐えられないと一瞬、思った私。帰宅後はもうこれ以上、祖母の苦しむ姿を見たら母や私が倒れてしまうと考えたりしました。

そんなことをちょっとでも思ったから、祖母はそれを感じ取って、今朝、逝ってしまったのだろうか…

退院してきた時はこれからもっと祖母が元気になるように頑張ろうと思っていたので、この一週間の予想外の展開で、せっかくここまで回復したんだから、ここで死なれたら、私、相当、取り乱すかな…と毎晩、思っていました。

でも、祖母の元に今朝、駆けつけた時、先生に死亡を宣告された時、思ったよりも冷静な自分がいました。っていうか、あまりにも呆気なく逝ってしまったから、現実味が帯びてこなかった…

母に「ママタン、呆気なく行っちゃったね」と行ったら、母は「6年の介護生活、暮れからの肺炎騒ぎで、呆気なくないわよ…」って言ってましたけど。

ママタンは多分、私が取り乱すといけないから、母と私が寝ている間にそっと旅立っていったんじゃないか?祖母、去年の母の手術を見届け、これならママは大丈夫だろう、真理、これからはママの介護に集中してあげてねと、思ったんでしょうね。それに1月から何度も風邪をひく私が限界だろうと思って、逝ったんだろうか?

祖母の顔を撫でながら、そんなことを考えていたら、普段、長文のメールを書いてきてくれるユキねぇから「まりちゃん、大丈夫?」と一言、メールが入りました。

「祖母が、今、亡くなりました」と即レスを打つと、速攻、電話がかかってきて、祖母には会ったことのないユキねぇが電話の向こうで嗚咽を上げて号泣。

ユキねぇ~去年は「おばあちゃんに食べさせて上げて」と言っていろいろ美味しいものを届けてくれてありがとうね。そして、泣いてくれて有難う。

その後、色々と力になってくれたヘルパーのHさんに連絡したら、彼女も泣いてくれた。

そんな連絡の電話をしていたら、訪問看護師のKさんが「千恵子さんの今日の具合は如何ですか?」と連絡を下さった。このKさん毎朝、毎晩、気にして連絡をしてくれては、訪ねて下さり、一生懸命、祖母の世話をして下さっていました。

「さっき、亡くなりました」と伝えたら電話の向こうで絶句するKさん。

頂いた電話で、祖母の亡骸をきれいにして頂くのは、葬儀屋さんにお願いするのでしょうか?と伺うと、「それでもいいし、私たちにやらせて頂いてもいいし…」とおっしゃって下さったので、だったら、葬儀屋さんに事務的にやってもらうよりも、手厚く祖母のことを見てくださった看護師さんたちにお願いしたいです。と答えたら、直ぐに担当して下さっていた看護師さんたちが見え、皆さん、涙を流しながら、祖母の洗髪までしてくださいました。

体をきれいにしながら「千恵子さん、本当にごめんね。最後、こんなお尻を痛い思いをさせて、苦しませて、ごめんねぇ~千恵子さん、起きて!また啖呵を切る千恵子さんを見たいから起きて」と泣いて下さる皆さん。

この訪問看護ステーションの所長のKさん、主治医が鼻腔の栄養剤を入れるということにちょっと反対されていました。だから下痢をした時点でもっと強く、外してと言えばよかった、本当にごめんねと、涙を流しながら、ひたすら祖母や私に誤ってくれました。

でも看護師さんたちがそこまで泣きながら一生懸命、祖母のことを思ってくれ、世話を焼いてくれ祖母は本当に幸せだったと思います。

鼻腔カテーテルでの栄養に関しては祖母の身の回りの世話をして下さっていた方々の間でも賛否両論ありましたが、でも先生も、1週間前までの祖母なら、鼻腔から栄養をとった方がいいと、祖母ならそれを乗り越えられると、祖母のことを思ってやってくださったことだし、皆、祖母のことをそれぞれ思って、全力でやってくれたんだから、今更、何が良かったとか、悪かったということではないと、私は思う…

そりゃ、あれをやったことで祖母に最後の1週間は苦しい思いをさせたし、やらなければもう少し生きていてくれたかもしれないけど、口から食べ物が入らなくなっていた、この数ヶ月の状況からしたら、鼻腔カテーテルを入れなくても、命が伸びたのは数週間か、数ヶ月だったと思う。大好きなアイスを食べさせ続けたら、また誤嚥性肺炎になり、あぁ~やっぱり食べさせたのがいけなかったと思うかもしれない…

私は皆、それぞれ祖母のことを一生懸命考えて、祖母を見てくれたことに感謝です。

それに、最終的に祖母は家に帰ってきたのは、皆に最後のお別れをいいに帰ってこれたんだと思う。日赤から他の病院に転院させて、こんな急に亡くなっていたら、私はそっちの方が悔やんでも悔やみきれないし、後悔していたと思います。家で皆にこうやって見守られて、介護ビジネスに携わっている人たちでさえも、こんなに泣いてくれたんだもの、ママタンはある意味幸せだったはず

そりゃ、私も色々と「あぁすればよかった」とか思うことはあるし、もっと頑張っていろいろやれば良かったと思うけど…でも、全く何もしなかったわけではないし、少しは頑張って、最後い家に戻させたことで、少しは割り切れるような気がします。

祖母を綺麗にして頂いた後は浅草のお寺に一報をいれると、ご住職の奥さんまでが電話越しで「とっても素敵なおばあちゃまだったのに残念です…」と言って、電話口で号泣してくれました。

ママタン、普通は皆「百まで生きたんだから大往生よ」って言われるのに、皆が皆こうやって泣いてくれるって、本当にすごいことだわ。と色んな方に連絡を取りながら、物凄く、冷静で、この時点でも涙が出ない、私…

その後、葬儀屋さんに連絡をして、葬儀の打ち合わせ等をしたのですが、これについてはまた改めて、アップします。

今日は昔、ウチに来ていたお手伝いの八重子さんが泣きながら、すっ飛んできてくれました。何が何でも4~5日、泊まらせて頂きます!と言ってきてくれたので、私は撃沈している母を八重子さんに頼み、今夜も麻布に帰宅しました。一人、暗い部屋に帰ってきて、皆さんからのコメを読んだり、こうやって記事を書いていると、寂しくて涙は出るけど、自分が想像していたよりもしっかりしています。

これも皆さんのおかげです。本当に皆さん、有難うございます。


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4 コメント

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ご冥福をお祈りします (ゴン太)
2013-03-09 06:33:00
まずはお悔やみを申し上げます。そして心よりお祖母さまのご冥福をお祈りします。
まりっぺさん、本当によくしてあげられました。
肉体的にもがんばっておられましたが、お祖母さまやお母さまの気持ちをあれこれと汲んで、気遣い続けてこられたことは本当に大変だったと思います。
これからしばらく葬儀などでお忙しいと思いますが、どうかお疲れの出ませんように。
身近な人の不在というのはふっとどこかに穴が開いたような気持ちになりますが、そういう時に体調を崩しやすいので、お母さまもご自愛下さいますように。
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ゴン太さん、 (まりっぺ)
2013-03-09 22:59:23
有難うございます。退院後も1週間物凄く元気で、意識を失う直前までは歌も歌っていただけに、まだ私自身信じられない気持ちでいっぱいです。
明日、お通夜、明後日、告別式の運びとなり、確かに、これが終わるまでは倒れられないと思っています。最後まできちんと見送らないと任務終了と言えない気がして…
でも、祖母の任務が終了しても、我が家にはまだもう一人具合の悪い母がいるため、私の肩の荷はまだもう一つ乗っかっていますから、私は多分、気落ちする暇もないと思います。問題は母ですね、きっと…
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ご冥福をお祈り申し上げます (ゆみ)
2013-03-10 07:46:38
まりさん、おばあさまが天国に旅立たれた寂しさと信じられない気持ちでいっぱいだと思います。でもこれからもおばあさまは結構近くにいらっしゃると思いますよ!
どうかまりさんの体、お大事に。
心からお悔やみ申し上げます。
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ゆみちゃん、 (まりっぺ)
2013-03-10 08:16:20
ありがとう。本当にこの数日、何が起きているのかわからない感じで、別の私が勝手に葬儀の手配とかしているみたい。でもゆみちゃんの言うとおり、物凄く近くに祖母を感じています。
取り敢えず、せっかくここまで面倒見ることができたんだから、最後までちゃんと見送ってきます。今日、お通夜、明日告別式です。そんなゴタゴタの中、いつも通り朝はPCに向かっている私は取り敢えず元気です。
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