今から10年くらい前の事・・・・
ご近所にアイリちゃんというとっても可愛い5歳くらいの
女の子が居ました。
可愛いだけじゃなくて とっても賢くて感度の良い女の子
普段からことわざがすらすらと出てくるだけではなくて
百人一首の上の句の数文字をつぶやけば
あっという間に下の句が出てきて・・・・
「アイリちゃん!!すご~~~~い!!」
と驚かされたものでした。
すると決まってアイリちゃんママは
「子供って5歳までは、どの親もうちの子は天才かも!
って思うらしいですよ・・・・」と謙遜を交えて言われていて・・・
「ええ? そうなんですかあ!?」
その言葉を 真に受けて・・・・・ 早10年
当時2歳だった長男は 今や12歳・・・
その頃 影もカタチもなかった次男は既に9歳
待てど暮らせど・・・・
「うちの子ってもしや天才???」
などと・・・つぶやく瞬間も 勘違いする瞬間も
0.01秒も無く・・・・
・・・・・・・
昔から読書が大好きだった私・・・
イソップ物語から ファーブル昆虫記 ナイチンゲール 西遊記
その後 大人系の小説・・・へと移行していくのですが・・・
もっとも・・????だった本は・・・ 「ピノキオ」
だって読んでも読んでも「ピノキオ」の行動が意味不明・・・
子供の居ないジュベット爺さんが 木の人形をつくるのはOK
木の人形に妖精が魔法をかけて 動くようになるのも物語だからOK(笑)
しかし、その後に出てくる ずる賢い キツネたちに
「あっちに サーカスが有るから・・・」
「お金のなる木があるから・・・」
といとも易々と騙されて行ってしまうピノキオの
「木の脳みそ」レベルには 子供ながら 呆れたものです・・・・
嗚呼!! 信じられない!!!
ピノキオ~~~ってば!! ジュベット爺さんの願いはどうなるの??
お金のなる木なんて有り得ないんだよお!!
そんな事も見極められない 木の人形ピノキオが
腹立たしくも情けなくも・・・・
最後は よくぞラッキーに 人間の子どもになれたなあ・・・
と安堵して読み終わった 物語でした・・・
・・・・・・
しかし、私の現実の世界は 物語以上に驚きでした・・・
我が家に生まれた人間の男の子は・・・
ピノキオ以上に脳みそが woody な 男子・・・・
嗚呼!!!
我が家には数々のピノキオ列伝が・・・・
(もう 挙げたらキリが無いけれど、今日は
カギにまつわるお話・・・・)
次男が小1になった時、初めて自宅の鍵のコピーを預けました。
仕事が終わって帰宅した私は、玄関前で 目が 点・・・!!
玄関のドアの前の床に 鍵が落ちて・・・いや、ちょこんと
丁寧に、床に置いて有り・・・
カギが 私に言っているようでした・・・
「どうぞ・・・ 私を使って・・・ドアを開けちゃって・・・」
(きゃあ~~~~~~!!)
慌てて 次男の携帯に問い合わせると・・・
「友達と公園に遊びに行くことになって・・・
公園でカギを失くしたらいけない・・・と思って
玄関の前に カギを置いてきた・・・」と。
(うぎゃあ~~~~~)
幸い・・・その母には少しだけ学習能力が有ったので
銀行の貸金庫を借りて 大切なものは一切そちらに入れる・・・という
対処をしたのですが、 その当時はそのwoodyさに脅かされました。
それから数か月後には バスの中にカギを置いてきちゃったとかで
親子して 拾得物センターに身分証明書持参で お邪魔すること数回・・・
その後は 絶対外れないキーホルダーで対処・・・
そして本日 また別バージョン勃発
一日の仕事が終わった頃 次男から電話が入り・・・
いつもと様子が違い・・・
「どうしたの?」と聞くと・・・
「家の鍵、 失くした・・・・」 と。
(嗚呼~~~!)
私が戻るまで 行き来した道をよ~~く探しなさい!!と言って
ひとまず電話を切る・・・
今日の私は 「決算書数値の読み方」なる研修に参加していて
頭の中はすっかり経営数値やら 未来へのプランの立て方などに
思いを巡らしていて・・・・
その矢先に 突然 またこんな woody な現実が・・・(とほほ)
これでまた・・・帰ってから夜道を一緒に探し回ったり
交番に届けに行ったり・・・をするのか・・・
と思うと・・・・ため息・・・。
今日の次男は週2回の習い事の日で、
いつも一緒に通っているお友達の弟も
今日から参加する事になったらしく・・・
次男はちょっとした先輩気分でハイになっていたと思う。
きっといつもの甲高い声をさらに高くして
習い事までの道中をアレコレとまくしたて
おしゃべりしていたのだろう・・・・
(カギを落としたことにも気づかずに・・・・)
そう・・・我が家のwoody男子は いつもそんな感じ。
大切なことをすっかり忘れて 目の前の楽しい事に
自分の全てが埋め尽くされてしまう。
恵比寿に戻った私は、半泣きになって鍵を探している次男と会う。
彼はすでにもう2時間くらい 探し続けているそうだ・・・
どのルートを歩いたか 何処をどう探したか・・・
衣類のポケットには入っていないか・・
さんざんお説教と尋問(笑)をした後に、さあ交番に聞きに行こう、となり
でもその前にもう一度 手荷物検査ね・・と言って
ダウンジャケットのポケットや リュックの中身をチェック。
「僕、もう何度も見たんだよ!!」 と言われながら・・・
リュックについているポーチのチャックを開ける。
「・・・ん? コレは 何?」
(・・・・あ・・・ カギ )
んんん!!!!
このピノキオ~~~っ!!!
よ~~く探してから 騒ぎなさい!!(怒)
この woody 度合は ウチだけなのだろうか・・・
時々 本当に心配になります・・・
・・・・・。