こんにちは。
東フランスのリクヴィル村の最終回です。
そしてドイツとフランスの国境地域、アルザス地方の最終回でもあるのですけど。
いろいろな旅行サイトを見ますと、アルザスの中で最も人気があるのはコルマールとリクヴィル
、そしてエギスハイムでした。エギスハイムに行けなかったことは残念。
リクヴィルと同じく「フランスで最も美しい村」に認定されており、可愛い吊り看板もたくさん
掛かっているらしいんです。
リクヴィルもエギスハイムも地図には載っていない小さな村。
フランスには、地図には無いけれど魅力的な村がたくさんあって、ディズニー映画の「美女と野獣」
のロケ地になった南フランスのコンクという村などもその一つ。
人口300人弱の村ですけど、ここも「フランスで最も美しい村」に認定されているそうです。
↓さて再び、リクヴィル村で唯一の繁華街ドゴール将軍通りです。正面はドルデの塔。
まるでお祭りみたいに観光客の人波が続いていました。
左右の木組みの家(コロンバージュ)のカラフルな色壁は観光用ではなく、もともと中世からの
アルザスの慣習で、伝統なのだそうです。
↓この村の建物は戦禍を受けなかったので、ほとんどが中世のまま。そして中世の道路です。
↓木組みの家にこんなクリスマスの飾り付けがありました。右側のお店は布地屋さんです。
左の水色の建物は、一階がレストランでその上はホテルのようです。
↓拡大して見ますと、カーテンやプレゼントの箱、ロウソクなどもすべて手作りで、夜になると
ロウソクに灯りが点く仕掛けになっています。ロウソクの灯りが並ぶといっそう可愛いでしょうね。
コルマールもそうでしたけど、観光地とは言え、ほんとうにこまごまと飾ってマメな人たち。
感心することばかりでした。根っからノエル(クリスマス)が好きなのでしょう。
↓鳥の吊り看板を見つけました。コウノトリです。アルザス地方はコウノトリの生息地。
フランス語で「CAVE」と書かれているのは「カーヴ」と言って、試飲をしてワインを買うことの
できるワインセラーです。ワインは環境の良い地下室に貯蔵されていました。
↓下のこの辺りは目立つ一角でした。
右の黄土色のお店も、カーヴ。半地下にワイン樽を並べた貯蔵庫を持っています。
壁に「CAVE1572」と書いてありますので、1572年から続いてきたカーヴのようです。
↓上の写真のアーチの入口をアップ。ワインレストランの吊り看板が掛かっていました。
黄土色のカーヴの建物と左の青い建物は色分けして塗っているだけで、実は繋がっているのです。
↓右のカーヴから出してきたワインを青いワインレストランで出しているのでしょう。
↓青い壁にワインオープナーのシンプルな吊り看板。
リクヴィルもアルザス・ワインの生産地ですので、あちこちにカーヴやワインショップやワイン
レストランがありました。
↓下のお店は有名なお菓子屋さん。名物のクグロフやマカロンを買う人が行列を作っています。
マカロンは試食して買えるので人気のあるお店。
↓アルザスのマカロンはフランスの普通のマカロンとは違い、アーモンドの粉ではなくココナッツ
の粉を使って焼いてあり、香ばしくてモチモチとした食感のとても美味しい、評判のお菓子でした。
イチゴやバニラ、チョコレートなど味もいろいろ。
↓ドゴール将軍通りから脇道の路地に入った所にレストランの吊り看板がありました。
見え辛いのですけど、右にアーチェリーを構えている人、左には三人家族?の姿。
正面には収穫の終わった葡萄畑が見えます。
↓あまり上手な絵ではありませんが、アルザスの民族衣装を着ていますので拡大してみました。
黒い大きなリボンのような帽子に赤いスカートはアルザス特有の民族衣装。
またコウノトリの吊り看板です。レストランの看板。とてもドイツ的な吊り看板だと思います。
↓メインの将軍通りを外れて、少し脇道を行きましょう。
ここは村外れに続く脇道。ちょっと和風な感じもしますね。
↑上の赤い建物の入口の上にクリスマスのお人形。↓見えないところでも丁寧に作ってあって。
↓村の入口辺りにはこんな新しい建物もありました。左手前の建物はやはり、カーヴです。
ここは、ワインを醸造販売している会社でした。
↓上の吊り看板をアップに。1549年から営業のカーヴなんですね。
看板の装飾は、分かりにくいのですけど中世の騎士の兜と盾と周りに白百合。
↓ドゴール将軍通りを出て寂しい村はずれ。これから迎えに来たバスに乗り次の目的地に向かいます。
派手な色彩のコロンバージュが並ぶ中世の村が嘘のように消え去って。
まるで映画館のドラマティックな興奮から出てきたあとのような気分でした。
以上でリクヴィル及びアルザス地方を終わります。