こんにちは。
湿気の多い毎日ですけど、皆さん如何お過ごしでしょうか。
今日は梅雨払いに、イギリスの女性歌手サラ・ブライトマンが爽やかに歌っている「ネッラ・ファンタジア」
という歌をアップいたします。
日本ではあまり歌われることがないようですので、ほとんどのかたが聴いたことがないのではないかと
思います。「ガブリエルのオーボエ」とも呼ばれている曲です。
海外ではたくさんの有名な歌手がカバーしているのですけど。
この歌は、もともとは１９８６年のイギリス映画「ミッション」の中で使われたオーボエの器楽曲でした。
未開発の南米で、キリスト教の布教にやって来た宣教師ガブリエル神父が先住民にオーボエを吹いて
聴かせるというシーンです。
その曲を聴いたサラ・ブライトマンが、是非歌詞をつけて歌わせてほしいと作曲家に頼み込むのですけ
どすげなく断られ、三年間お願いの手紙を送り続けてようやく許可が出て歌うことができたのだそうです。
１９９８年、彼女のアルバム「エデン」の中でリリースされました。
ところで、サラ・ブライトマンはイギリスの歌手なのに、何故か歌詞はイタリア語で作っているんです。
映画の舞台もイタリアではありませんし。
強いて言えば、作曲家のエンニオ・モリコーネがイタリア人というくらいで。
この曲はイタリア語の響きが似合うと思ったのでしょうか・・？
彼女はなかなか直感の鋭い人なのかもしれません。
あの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」という歌も最初に聴いたときにビビッときて、歌っていたアンドレア・
ボチェッリにデュエットを頼み込み、一緒に歌って世界的な大ヒット曲にしています。
「ネッラ・ファンタジア（わたしの空想の中では）」。
２０１０年１１月３日ＴＢＳ「音舞台」の収録。舞台は奈良東大寺。
歌声が小さいので少し音量を上げたほうが良いようです。
下に動画の訳詞を改めて載せました。
ネッラ・ファンタジア
想像の中では、正しい世界が見えるわ
皆が平和で、正直に暮らす。
私はいつも 自由な魂を持つ夢を見るの
曇ったところなど風で飛ばされてしまうほど
魂の底まで慈愛に満ちた・・・
想像の中では、明るくて透き通った世界が見えるわ
夜でさえも、少し明るくなるような
私はいつも 自由な魂を持つ夢を見るの
曇ったところなど風で吹き飛ばされてしまうほど
魂の底まで慈愛に満ちた・・・
想像の中では、暖かい風が吹くわ
まるで友達のように、街をつつむの
私はいつも 自由な魂を持つ夢を見るの
曇ったところなど風で飛ばされてしまうほど
魂の底まで慈愛に満ちた・・・
オリンピックの開会式とか閉会式に歌われても良さそうな風格のある歌ですね。
このイギリス映画「ミッション」は、日本でも公開されましたのでご覧になったかたもいらっしゃるかもしれ
ませんが、１９８６年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー撮影賞、ゴールデングローブ賞脚本
賞を受賞しています。
残念ながらわたしは観ていないのですけど。
映画は、１７５０年代のスペイン植民地下の南米・パラナ川流域（現在のパラグアイ付近）の先住民
グアラニー族にキリスト教を布教するために送り込まれたイエズス会宣教師たちの葛藤のドラマ。
ＹｏｕＴｕｂｅにちょうど、ガブリエル神父が南米の先住民の前でそのオーボエの曲を吹く映画シーンの
動画と、「ガブリエルのオーボエ」をオーケストラで演奏している動画がありましたので二つ続けて下に
アップします。
よろしければご覧になっていってください。
同じ曲なのに歌詞を付けると、まるで違った趣きの歌曲に生まれ変わるのが分かり、楽しめました。
https://youtu.be/lAoT2ktM2H0
【
I would thank invreview for my referring to your channel. MARIKO】
九州で始まった豪雨がこれから東日本まで上がってゆくそうです。
みなさん、曇天や雨に気分を持って行かれないようにお元気でお過ごしくださいね。
