店主のたわごと

まれ助堂店主、八神まれ助の煩悩吐き出し処。
小次健、やおい、BLが含まれます。意味の分からない方嫌いな方はご遠慮下さい

小ネタ

2015-09-30 15:34:09 | 小話
シルバーウィークも終わって、やっと休みボケも終わった頃だった。

日向はもうすぐやって来る中間テストに向けて、珍しくも真面目に板書きを取っていた。
文武両道を課している東邦は、赤点をとれば部活動停止の沙汰がある。それは特待生といえども例外ではなかった。故に日向は、赤点だけは取らないように勉強もしていたのだった。

「若島津君、この問題を解いてくださいね」
英語の女性教師が若島津に、前に出て問題を解くように指名する。
若島津は音をたてずに立ち上がると、日向の横を通って前に出ていった。

「ねぇねぇ、若島津君のお尻ってさ、男子にしてはプリンとしてると思わない?」

ギョッとして声の方を向くと、日向の隣の女子が、前の席にいる友人の背中を突っついて、そう話しかけていた。

「えっ?う~ん?…うん、そうかな?確かに他の男子みたいにペッタンコじゃないね。」
「でしょ?席に戻ってくるときに、近くで見てごらんよ」
「ほほう、あたしにセクハラ親父になれと」

ケラケラと笑う二人の横で、日向はマジマジと若島津の尻を見つめた。
意識したことはなかったが、そうなのだろうか?確かに日向の手に馴染んで、触り心地の良い尻ではあるが。

そして若島津が戻ってくると、二人はでしょ!うんうん!と頷き合っているのだった。それを当の若島津は、怪訝な顔で振り返っていたが、そのまま席に着いたのだった。



その放課後のことだ。
中間テスト前の、部会に出なければならない日向が準備をしていると、隣のクラスの反町が顔を出した。

「若島津~!日向さ~ん!部活行こう~♪」
「…いつでも楽しそうだな、お前は。わりぃけど、俺は部会だ」
テンションの高い反町に、呆れた顔で手を振った日向だったが、ふと思い直したように反町を呼んだ。

「そうだ、反町!ちょっとこっちこい!」
「なんすか?」
呼ばれて今度は、反町が教室に入ってくる。
「若島津、お前も。ちょっと二人とも後ろ向いてくれ」
不思議な顔をしながらも、二人とも日向の前に後ろ向きで立った。

「なに?どうかした?」
「どうしたんですか?」
後ろを向かせたまま考え込んでいる日向に、二人は怪訝な顔で問いかけた。

と、突然日向が二人の尻を掴んだ。
「ひゃっ!」
「ギャアッ!!」
突然起きた予想外のことに、二人とも飛び上がって叫んだ。

「あんた、なにしてんだよ!」
真っ赤になって若島津が振り返る。
「ちょっと!奥さん!ちゃんと相手してあげてんの?旦那ったら欲求不満なんじゃないの?!」
「バカ言ってんなよ」
キーキーと騒ぐ反町を、嫌そうな顔で若島津が睨む。

そんな二人を尻目に、日向は納得したように頷いた。
「いやぁ、違うもんだと思って」
「「はあ?」」
異口同音に疑問系を発した二人に、日向はニヤリと笑った。
「若島津のケツがさ、他の男とは違うんだと」
「なんの事ですか?」
ギリギリと若島津の眦が上がったが、気が付かずに日向は続ける。

「さっき女子が言ってたんだよ。若島津のケツが他の男みたいにペッタンコじゃなくて、プリンとしてるって。だからそんなに違うかと思ってよ。反町が丁度来たから、比べてみたって訳だ」
いやぁ!確かに違うわと、嬉しそうに言う日向に、若島津の手刀が炸裂した。
「痛 てーっっ!!」
「バッカじゃねぇの!」
怒った若島津は、鞄を掴むとそのまま二人を置いて行ってしまった。

頭を抱えてうずくまる日向に、反町が呆れた声で言った。
「日向さ~ん、GKとFDの尻を比べちゃダメだって…」
困った旦那だねぇ…そう呟きながら、反町は溜め息をついたのだった。



**********************************

皆さまご無沙汰しています!まれ助でございます~!

エロの続きかと思った皆さま、申し訳ございません!何て事はない、ただの日常ですf(^_^;
日向誕の続き、ちゃんと書いているんですが、エロは集中して書かないといけないので、なかなか終わりません( ̄▽ ̄;)

前回から自分を含め、家族みんなが絶不調の嵐で、旦那まで上から下からの大騒ぎになり、怒濤の9月を過ごしました(爆)
10月はもう何もないといいな…(-_-;)

若島津のケツプリ!
これはですね、女性のおケツ自撮りショットの中で一人だけ、スクワットで鍛えた男性がお尻を出していたのですが(写真だけでは性別が分からないようになってた)それがすごくプリンとした綺麗なお尻で!
GKならフィールドプレイヤーよりも、臀部を鍛えるのではないかと思い、きっと若島津もこんなお尻に違いない!
と、確信して(笑)こんな話を思い付いたのでした(*^^*)


それではこちらからコメント返しです!

*コメントをありがとうございます!

N様>
返信がめっさ遅くなってしまって、本当に申し訳ありません(>_<)

ずっとお待たせしていましたが、やっとこの日がきました!
今書いている段階では、まだパンツを脱がしていませんが、もうすぐですよ~♪
ご期待に添えられるように、続きを頑張りますね!

コメントをありがとうございました(о´∀`о)


nika様>
返信がまたしても遅くなってしまって、本当に申し訳ありません(>_<)

ドキドキしていただけましたか?良かった~♪

若島津は日向さんにロックオンされても、臆することなく挑みますよ♪
何てったって彼の好きな言葉は挑戦ですからね(*^^*)
日向の様に、激しい魂を受け入れることができるのは、この世で若島津だけだと思っています(*´∀`)だから二人が結ばれるのは当然の真理なのですよ~♪

体もご心配いただき、ありがとうございましたm(__)m
続きを頑張りますね!

コメントをありがとうございました(о´∀`о)



それでは皆さま、次回は日向誕の続きをアップできるように、まれ助頑張りますわ~♪
どうぞお楽しみに~(^3^)/

コメント
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夏の夜の/夢(2)

2015-09-02 11:14:20 | 日向誕
日向は寮の前まで来ると、掴んでいた若島津の腕を離した。
「行くぞ」
そのままズンズンと行ってしまう。掴まれていた所を押さえながら、若島津は慌ててその後を追った。

玄関の在寮票を引っくり返し、部屋のある3階に向かう。
談話室や食堂のある1階に比べ、まだ帰省中の者が多い寮内は、シンと静まり返っていた。

鍵を開けた日向は、先に若島津を入れると後ろ手にドアを閉めた。鍵をかける音がやけに大きく響く。
ギクリとしたように、若島津が日向を振り返った。
荷物を置くのもそこそこに、日向が若島津に近づく。
「日向さん…」
気圧された様に、若島津は後ずさった。足をとられて座り込むと、そこは日向のベッドだった。
「…あの…っ」
肩を押されてベッドに倒れ込む。
ギシリと音をさせて、日向が若島津の上に屈み込んだ。
影になった顔の中で、日向の瞳だけが金色に光った様に見えた。
「本当に…いいのか?」
かすれた日向の声。それだけで若島津の背に、ゾクリとしたものが走った。
「うん…」
そう言って目を閉じる。
胸に重みを感じると同時に、激しく口付けられた。口腔内に日向の舌が入り込み、逃げる若島津の舌を執拗に追いかけ絡めとる。酸素を吸うのももどかしげに、日向との口付けに夢中になった。

やっと解放されると、酸素を求めて呼吸が荒くなる。
日向といえば、若島津のシャツを脱がそうとするが、上手くボタンを外せずに、力任せに引きちぎろうとしていた。慌ててその手を止めさせて、自分ではずし始める。
日向は自分のTシャツを脱ぎ捨てて、ベッドの下に放った。指が震えて上手く外せなかった若島津も、やっと脱ぎ終える。白い胸が露になり、日向の瞳が細められた。
獲物を狙う、大型猫科猛獣の様な日向の視線に耐えられず、若島津は思わず瞳を反らした。

その胸に日向の手がそっと触れた。意図を持って緩く撫で、肌の質感を楽しむ。
「若島津…」
日向の声も熱を含んで上ずっていた。
「お前が好きだ…」
首筋に顔を埋められ、日向の吐息が肌に直接触れる。肌が粟立ち、熱が中心に向かって注がれていくような感覚に陥る。
「日向さん…俺も、俺もあんたが好きだよ」
そして自分から口付けのだった。



**********************************

日向誕の続きです(*^^*)
ここで終わっちゃってすみませんf(^_^;
このまま書いていいものか悩んじゃって、必殺寸止めです(爆)
読んでいる人がみんな小次健なら、書いちゃうんですけど…どっ、どうなのかな?


ご心配いただきました目眩ですが、この頃だいぶしなくなりました。
なんだったのかな…(-_-;)もしやプチ更年期?(@_@;)



そしてお詫びです!
コメントを下さったnika様!
申し訳ありません(>_<)なぜかコメントを返しても、最初の二行だけしか反映されず、どうやっても投稿できませんでした(T0T)
なのでこちらでお返事させてくださいm(__)m

**********************************

nika様

体調のご心配をありがとうございますm(__)mなんとか復活してきました(*^^*)

小次健が何よりも好き!というお仲間がいて、とても嬉しいです(*´ω`*)
これからも喜んでもらえるように、更新を頑張りますね!
コメントをありがとうございました(о´∀`о)
コメント (2)
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