暗い道路を走りながら、日向の頭はこれからどのような進路を辿れば、最速で荷物を運ぶことができるか、知る限りのルートをシュミレーションしていた。
チラリと先程目にした中慰が気になったが、日向にとって中慰があの場所になぜ居たかなど、もうどうでもよい事だった。あの男は自分の中では既に過去の人物であった。
日向にとって今何よりも大事な事は、積んでいる荷物を、無事に決められた時間までに届ける事であった。
日向は前方を睨みながら、器用にパネルに指示を打ち込んだ。表示された画面を読み取り、思ったよりもギリギリなことに気が付くと、舌打ちをして更にスピードをあげた。
その内車は山道に入った。辺りには広々とした森が広がっている。開けられた窓から、ムッとするほどの緑の匂いが感じられる。日向はその濃厚な空気を大きく吸い込んだ。
この辺りは政府の保有地だった。今走っているこの道は、れっきとした公道だが、政府のお偉いさん達の道楽が始まると、完全に閉鎖されてしまう。
確かもうすぐ、その道楽の季節だった。
道路が閉鎖されてしまうと、この地区への立ち入りは全面禁止となる。そうなるとこの道の代わりに、下にある道を通らなければならない。グルリと迂回する事になる上に、道路の整備が甘くほぼ砂利道である。
道幅も狭く、大きな事故が頻繁に起こっている。時間は今通っている道の倍はかかるだろう。
何度かその道を通ったことのある日向は、つくづく今がその時期と重ならなくて良かったと思った。
間に合う。
ホッとした日向は、自分が今朝から何も食べていない事を思い出した。長い間検問に引っ掛かっていたので、食事を忘れていたのだ。思い出した途端に、腹の虫がけたたましい音をたてた。
生憎と携帯食料さえも、持っていない事に舌打ちをして、日向は車を走らせた。
すると道の先に、煌々と灯りがついているのが見えた。森が邪魔をしているので、そこに何があるのかは分からなかったが、日向はとりあえずはそこに着くべく、車のスピードを上げたのだった。
着いてみるとそこは無人のサービスエリアだった。つい最近できたのだろう。ほんの三ヶ月前に通ったときには、こんなものがあった記憶がない。
日向はスピードを落とすと、車を駐車場に乗り入れた。時間はギリギリだったが、車を走らせながら食べられる物を購入しようと思った。
駐車場には日向の車の他に、何台かがエンジンをかけたままの状態で、置いてあった。どれもやはり、検問に引っ掛かっていた車らしかった。日向と同じく、腹が減ってここに来たのだろう。
人間考える事は同じな訳だ。日向は軽く嘆息すると外に出た。
ドアを開けると同時に、ぷんと鼻をつく臭いが漂った。日中の気温で溶けでもしたのだろうか。まだ新しいアスファルトから、石油の揮発した臭いが立ち上っているのだ。夜になり涼しくなったとはいえ、気温は30度を越えている。湿気も強かった。臭いは体にまとわりつき、日向を不快にさせた。
****************************************
おはようございます!
毎度まれ助でございます(・∀・)ノ
やっと再開の30周年話!
まだまだ序章にもなっていませんが…( ̄▽ ̄;)
のんびりお付き合い頂けたらと思います。
今週は息子がインフルエンザになってしまったけど、他の家族には移らないまま終わってくれそうです。良かった~(>_<)
そしてまれ助、来週の月曜日に胃カメラです(爆)2週間胃が痛いよ(T0T)
エコーを撮ったら、脂肪肝発覚!
だけどそうじゃないかと思っていたから、ショックではなかったけど(^_^;)
他にも色々発覚したけど、取りあえずは1つづつ治していこうと思います。
アラフォーにもなると、色々ガタが出てくるねorz
それでは以下次号!
お楽しみに~♪
チラリと先程目にした中慰が気になったが、日向にとって中慰があの場所になぜ居たかなど、もうどうでもよい事だった。あの男は自分の中では既に過去の人物であった。
日向にとって今何よりも大事な事は、積んでいる荷物を、無事に決められた時間までに届ける事であった。
日向は前方を睨みながら、器用にパネルに指示を打ち込んだ。表示された画面を読み取り、思ったよりもギリギリなことに気が付くと、舌打ちをして更にスピードをあげた。
その内車は山道に入った。辺りには広々とした森が広がっている。開けられた窓から、ムッとするほどの緑の匂いが感じられる。日向はその濃厚な空気を大きく吸い込んだ。
この辺りは政府の保有地だった。今走っているこの道は、れっきとした公道だが、政府のお偉いさん達の道楽が始まると、完全に閉鎖されてしまう。
確かもうすぐ、その道楽の季節だった。
道路が閉鎖されてしまうと、この地区への立ち入りは全面禁止となる。そうなるとこの道の代わりに、下にある道を通らなければならない。グルリと迂回する事になる上に、道路の整備が甘くほぼ砂利道である。
道幅も狭く、大きな事故が頻繁に起こっている。時間は今通っている道の倍はかかるだろう。
何度かその道を通ったことのある日向は、つくづく今がその時期と重ならなくて良かったと思った。
間に合う。
ホッとした日向は、自分が今朝から何も食べていない事を思い出した。長い間検問に引っ掛かっていたので、食事を忘れていたのだ。思い出した途端に、腹の虫がけたたましい音をたてた。
生憎と携帯食料さえも、持っていない事に舌打ちをして、日向は車を走らせた。
すると道の先に、煌々と灯りがついているのが見えた。森が邪魔をしているので、そこに何があるのかは分からなかったが、日向はとりあえずはそこに着くべく、車のスピードを上げたのだった。
着いてみるとそこは無人のサービスエリアだった。つい最近できたのだろう。ほんの三ヶ月前に通ったときには、こんなものがあった記憶がない。
日向はスピードを落とすと、車を駐車場に乗り入れた。時間はギリギリだったが、車を走らせながら食べられる物を購入しようと思った。
駐車場には日向の車の他に、何台かがエンジンをかけたままの状態で、置いてあった。どれもやはり、検問に引っ掛かっていた車らしかった。日向と同じく、腹が減ってここに来たのだろう。
人間考える事は同じな訳だ。日向は軽く嘆息すると外に出た。
ドアを開けると同時に、ぷんと鼻をつく臭いが漂った。日中の気温で溶けでもしたのだろうか。まだ新しいアスファルトから、石油の揮発した臭いが立ち上っているのだ。夜になり涼しくなったとはいえ、気温は30度を越えている。湿気も強かった。臭いは体にまとわりつき、日向を不快にさせた。
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おはようございます!
毎度まれ助でございます(・∀・)ノ
やっと再開の30周年話!
まだまだ序章にもなっていませんが…( ̄▽ ̄;)
のんびりお付き合い頂けたらと思います。
今週は息子がインフルエンザになってしまったけど、他の家族には移らないまま終わってくれそうです。良かった~(>_<)
そしてまれ助、来週の月曜日に胃カメラです(爆)2週間胃が痛いよ(T0T)
エコーを撮ったら、脂肪肝発覚!
だけどそうじゃないかと思っていたから、ショックではなかったけど(^_^;)
他にも色々発覚したけど、取りあえずは1つづつ治していこうと思います。
アラフォーにもなると、色々ガタが出てくるねorz
それでは以下次号!
お楽しみに~♪