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サッカー日本代表はなぜ弱いのか

2014-06-22 21:38:20 | anti facism
サッカーW杯で、日本は初戦コートジボアールに敗れ、第二戦はギリシャと引き分け。第3戦でコロンビアに勝てば、他の試合の行方次第では決勝トーナメントに進む可能性もあるらしいが、これまでの2戦を見た素人の考えではコロンビアに勝つ可能性は極めて低いように思う。はっきり言って戦力が見劣りするのだ。
せめて同じ負けるのでも0:1で負けるような戦い方ではなく、2:5で負けるような派手な戦いをしてくれることを望む。これまで2戦は緊張もあったのだろうけれど、何とも不完全燃焼のようなもどかしい試合ばかりである。今回の大会は派手な点の取り合いになる試合が多いので、国籍を離れて一観客としていえば、日本のようなチームより、オランダ、フランス、ドイツ、ガーナ、ブラジルあたりが勝ち上がってくれたら楽しいなと思ってしまう。
さて、先日はスイス相手に5:2の派手な試合をやってくれたフランス代表を見ていて思った。いったいこの中で海外からの移民の子でない選手は何人いるのだろうと。
攻撃で最も活躍したベンゼマは両親がアルジェリア人。同じFWで1得点を挙げたバルブエナの父はスペイン人。MFをみると1得点を挙げたシソコはマリからの移民の子供、同じく1得点挙げたマチュイディは父がアンゴラ人で母はコンゴ系のフランス人。DFではエブラはセネガル生まれで父はセネガル人、母はカーポベルデ人。サコはパリ生まれだが両親はセネガル人。先発した11人のうち6人は外国からの移民の子かまたは外国生まれということになる。さらに交代で入ったポグバの両親はギニア人とコンゴ人である。
ヨーロッパの各チームは外国移民のパワーを取り入れて強くなっている。
W杯に出た日本代表にもこれまでロペス、サントス(アレックス)、トゥーリオと毎回必ずブラジルから日本に帰化した選手が選出されてきた。だが、2014年のブラジル大会には帰化選手や外国移民の両親を持つと思われる選手はいない。
Jリーグの浦和レッズの試合でサポーターにより"Japanese Only"という排外的な横断幕が掲げられ、無観客試合という罰則が下されたことは記憶に新しいところである。いったい何を考えてあのような横断幕が掲げられたのかは不明だが、韓国籍から帰化した浦和レッズの李忠成選手への当てつけだとの観測もどこかで聞いた。横断幕を作ったサポーターはよほど浦和レッズを弱くしたいのだろう。
ヨーロッパでも移民排斥を唱える極右が各国で台頭中と聞く。だが、本当に移民が排斥されると、フランス代表チームの先発で残るのは5人だけとなり、戦力の大幅ダウンは免れない。サッカーの代表チームを強くしようと思ったら移民に開かれた国にしたほうがいい。