1957年 アメリカ 116分 ビリー・ワイルダー監督
「異国の出来事」でナイトクラブのドイツ人女性歌手を演じたマレーネ・ディートリッヒがここでも強い女を演じる。
興味深かったのは裁判のシーン。女王陛下の名の下に開催する、とか、女王陛下万歳とか言いながら始まり、弁護士はカツラをかぶってる。
ラストで、映画を見ていない人には結末は話さないでください、とお願いされてるんで、結末は書いちゃいけないんだけど、一気に二転三転するラストはやっぱりすごい!タイロン・パワーの悪だくみや、それを演じきったディートリッヒ。1986年に刊行された小此木啓吾著の「秘密の心理」(講談社現代新書)の中で、彼女と夫の心理状態を分析している。秘密があるという一体感。秘密を持つ者とそれ以外の者の境界。秘密を共有することによる共犯意識。秘密を共有できない疎外感。秘密の心理は人の心を左右し、人と人との関わりに大きく関与しているのだ。
ビリーワイルダー監督は、この秘密の心理(そして騙し騙され)を法廷という「絶対嘘をついてはならない場」で、展開させた。秘密を知っている者、知らない者、そして傍観席。それぞれの立場をうまく描き、そして登場人物も観客も欺くことに成功した。この映画の結末の秘密、誰にも言わないんだったらお話しましょう!??
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「異国の出来事」でナイトクラブのドイツ人女性歌手を演じたマレーネ・ディートリッヒがここでも強い女を演じる。
興味深かったのは裁判のシーン。女王陛下の名の下に開催する、とか、女王陛下万歳とか言いながら始まり、弁護士はカツラをかぶってる。
ラストで、映画を見ていない人には結末は話さないでください、とお願いされてるんで、結末は書いちゃいけないんだけど、一気に二転三転するラストはやっぱりすごい!タイロン・パワーの悪だくみや、それを演じきったディートリッヒ。1986年に刊行された小此木啓吾著の「秘密の心理」(講談社現代新書)の中で、彼女と夫の心理状態を分析している。秘密があるという一体感。秘密を持つ者とそれ以外の者の境界。秘密を共有することによる共犯意識。秘密を共有できない疎外感。秘密の心理は人の心を左右し、人と人との関わりに大きく関与しているのだ。
ビリーワイルダー監督は、この秘密の心理(そして騙し騙され)を法廷という「絶対嘘をついてはならない場」で、展開させた。秘密を知っている者、知らない者、そして傍観席。それぞれの立場をうまく描き、そして登場人物も観客も欺くことに成功した。この映画の結末の秘密、誰にも言わないんだったらお話しましょう!??
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情婦凄い映画ですよね~
初めて観た時はモノクロ映画と言うこともあり
最初はちょっとつまらなかったら嫌だな~
なんて思いつつ観たのですが、
終盤のあれには本当に驚いた!
ちなみにこれDVD持ってます^^