中村文則さん、連続読書中です!
まさかの、恋愛サスペンスでした。
思春期の恋愛を守るために、殺人を犯してしまい
その罪を抱えながら、尚も遠くから彼女を守る。
その周辺で、更に様々な事件が起こる。
主人公は、決してサイコパスのような殺人鬼ではなく
感情が激しく乱高下する、人間である。
殺人とその代償。
大きなテーマを抱えつつ、純真な恋心を貫く主人公。
幸せな時があったから、
あの人がどこかに存在しているから
どん底の中でも、罪を真正面から抱え生き抜いてきた。
とても、深いテーマを持ちながらも
美しいほどの純愛。
かなりのページ数で、読み応えがありました。