小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 感性を育てる

2014年11月14日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験準備 = ペーパーの勉強 そんな公式を勝手に作り、やみくもに突っ走るご家庭がいかに多いか・・・本当に残念でなりません
もちろん、それを助長しているのが受験産業界なのですから、本当はそういうご家庭、ご両親には何の罪もなく、むしろお気の毒であり、一番の「被害者」なのではないか、とも思っています。
 
 4歳から6歳の2年間、子ども達は非常に大きく成長します。背も伸びて、赤ちゃん的な丸ポチャ体型から、シュッとした園児の体型になっていきますし、幼児語を早々と卒業し、かなり会話もしっかりとしてくる、という子ども達も増えてきます
 要するに、この時期は、本来、「いろいろな面での成長が望める」という時期なのです。そんな素敵な、たくさんの可能性を持った時期に、まるで盆栽を作るように机の前に縛り付け、「お勉強」という名のもとに何枚も、何枚もペーパーをさせる・・・
 豊かな教育を謳っている私立の小学校が、本当にこういうことを子ども達に望んでいるのか?あらためて考えてみてください

 ここ10年、子ども達が、いかに「身の回りのことを知らないか」ということに、愕然とします。
知っている虫の名前が「ゴキブリ」だけでは、あまりに悲しいですし、川と海の区別もつかず、自分が何人かも知らない・・・昔は、豊かな教育環境を求める、小学校受験を考えるようなご家庭の子ども達は、感性が豊か、でした。
 きっと、その当時は、そういうご家庭そのもの、そういうご家庭のご両親が、日々の生活を大切にする、暮らしに潤いとゆとりを持った方々だったのでしょう。今、私立小学校受験を目指すようなご家庭は、1歳、2歳の頃から外注的に幼児教室に通わせ、いろいろなお稽古事で忙しく、毎日の生活の中に「たくさんの素敵」を見出す時間的、精神的余裕がなくなっているのかもしれません

 風の音、雨の音、紅葉した葉っぱが落ちる様、葉っぱの上をカサコソと音をたてて歩く面白さ、沸騰したやかんからあがる湯気、カレーのお鍋のクツクツという音、etc.etc.
そんなどこにでもあることも、愛情を持って眺めたり、耳を澄ませたりしていると、それは「驚き」であり、「感動」であり、そして、それらはすべて「学びの源」となります。

 親こそが、そういう感性に敏感になり、同時に、この年齢の子ども達にとって、そういう感性を育てていくことが何よりも大切なのだと実感する、豊かな心を持っていなければ、今どきの受験産業が提供するような小学校受験準備に流されてしまう・・・ そんな毎日は、子どもにとっては百害あって一利なし。きっと親も疲労困憊でタメ息・・・

 中学生、高校生になった時、「勉強は出来るけど・・・あの子は、つまらない」「あの子は、成績はスゴイけど、勉強以外はちょっと・・・」そんなふうに思われる子どもが、我が子の理想像ですか?
 
 幼児期、特に4歳から6歳という小学校受験準備の時期と重なる期間は、子どもの感性の土台を作る時期です。
そういう認識なく、知らず知らずのうちに、親がひたすら感性の芽を摘む不毛の毎日を送るのは悲しすぎます そんな受験準備を、どんな小学校も、本当は望んではいませんよ。



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