貧乏人・島謙作

ただの貧乏人です

霞ヶ関でパスワード付きzipファイルを廃止

2020-11-18 10:01:40 | 日記
霞ヶ関でパスワード付きzipファイルを廃止へ 平井デジタル相
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/17/news150.html

そうか、やっぱりパスワード付きZIPファイルの震源地は霞が関方面だったのか、と気付かされた記事。

すでに終わったセキュリティポリシーとして取り上げたことがあるけれど、こうして国家のおエライさんが、「ZIPパスワード付き添付ファイルはダチかんぞ」と爽やかに言ってくれると、宿便が取れたみたいで気持ちいい。

大体ねぇ、圧縮ファイルにパスワード付けると、セキュリティスキャンができないのよ。

これはオカシイと声を上げていた大手メディアもあったけれど、ほとんどの初心者向けサポートサイトでは「正しいこと」として取り上げられてきましたね。そんな記事は絶滅して欲しい。未来永劫なくなって欲しい。




アフリエイトが作り出す個人のウソの世界

2019-06-16 00:39:35 | 日記
アフリエイトやらクラウドについて、色々勉強して解った事は、

「商業主義が作り出す、商業目的に地道にシコシコと個人が作り出すウソの世界」が見えてきたことです。

「アフリエイトのやり方」みたいな個人のブログを読むと、そこにはアチコチに「広告と言う名の地雷」が埋め込まれており、読者はその広告に従って、「アフリエイトというウソの物語」に色づけられるのですね。「ちっと記事書くだけで毎月20万の儲け」あ、これ、良くウチの公開メールアドレスに届くジャンクメールと同じ文脈ですね。

これは決して「個人の話」だけではなく、「大手メディア」でさえも、「広告収入」と言う名のジルジルの甘い汁に誘われて記事を垂れ流している事に気が付いてしまった。

「真実を伝える」という目的で私達はSNSだとかブログだとか、 Youtube などに投稿するのですが、選挙公報を掲載するような信頼すべき大手新聞などの準公的メディアでさえも、インターネットでは読者を甘い汁を魅せつけて蠱惑して、広告収入のために過激な見出しの記事を書いているンだ、と気が付きました。

ウソだと思えうなら、ブラウザの広告ブロック機能をオフにして、大手のニュースメディアにアクセスしてみる事をお勧めします。

そこで見るのは、フェイクサイトやアフリエイトサイト、俗にいう「まとめサイト」と同じ極彩色の広告で彩られた世界でした。普段、私は opera ブラウザの、広告ブロックをONにして、アッサリとしていたサイトを見ていました。初めてその機能をOFFにした時に見た世界は、自分がアフリエイト目的に作った極彩色過剰色素魑魅魍魎藁々広告だらけのよくあるコピペブログサイトと同じ広告でした。

広告主も、かぎられた予算で広告を出すわけで、一定の大きさのパイを食い合う、まるで「ねずみ講」の世界。

特にインターネットの「大容量回線」の広告と、「レンタルサーバー」の広告が目立つンだよねぇ。ま、それが私の仕事だから目に付くだけなのかもしれないけど。これもう WordPress で、ウチのライバルサイト作ってよ、って新聞社が自分の首絞めるための、広告を出稿しているようなものなのです。つまり、ブン屋さんたちはワシらブロガーの世界を全く理解していない。

「インターネットでどこでも仕事しているヒト」みたいな記事の裏で、どれだけ「ウソ記事」で楽して稼いでいる人と、わずかな収入目当てで「コピペ労働」している人だとか、儲かると言われサーバー借りて騙されている人との格差社会を知らないのです。

「なぁーんだ、俺がやっている事と、同じレベルの事を朝日新聞はやっているんだ」

という、奇妙に納得できる、アフリエイトとクラウドの「ウソと広告に満たされた」世界が広がっていたのです。街売りの新聞「紙面」の紙メディアと、同じ新聞社のネットメディアと、広告面積を比べてみればいい。圧倒的にネットメディアの広告面積の方が量が多いのです。そう、今や新聞社もインターネット広告の収入がなければ生きていけない。

しかも、たった1ページの「新聞社の聖なる社説と言う名の砦」に対して、ライバルは Google 検索で無数に存在するウソで塗り固められ、SEO対策が練られた個人メディアやSNSでのシコシコ働くツブヤキが敵なのですね。この良く働くアリンコの様な面的で自滅的な物量作戦に対して余りにも新聞社の破壊力は弱すぎるのです。

しかも、個人で儲けているサイトは「クラウド外注」という実に姑息な手段まで使って

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ブロガーはアフリエイトの世界に走ってはいけないのですね。ワタクシ「島謙作」が表の世界で「アフリエイト」に走ってしまった事は反省すべきことなのかもしれない。逆に「アフリエイトに走ってしまったら」もう一つの「裏の世界」をデッチ上げて「偽善情報」とフェイクに満ちた「裏の人気サイト」を作り出すのも一つの手段かもしれません。食うためにですが。

終った技術:ポータルサイトの崩壊、ポータルサイトはどこへ行く?

2019-06-13 14:59:56 | 日記
ポータルサイト

最近聞かなくなりました。

かつて無料の電子メール、無料のブログサイトの構築で、広告モデルによって成り立った、ポータルサイト。

崩壊してしまいましたね。

goo は無料のメールを止め、 Yahoo はいつの間にかブログサービスと My Yahoo を止めてしまった。大手のポータルサイトのビジネスモデルはもう崩壊しているのですね。エキサイトもライブドアも、もう最近は話を聞かない。Yahoo は通信業というビジネスで何とか食いつないでいるけれど、他のポータルサイト so-net もトップページからの新規ID登録はできないみたいですね。特に無料ブログの崩壊が著しい。

MSN

そう言えばあったなぁ~。

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もう、ポータルサイトという広告主体のビジネスモデルが崩壊しているのです。

最大のライバルが、個人が開設したブログサイトです。こっちはアフリエイトという手段と、優れたSEO対策で大きなインターネット広告の収益を上げています。

企業の広告出稿の予算はもともと限られており、大手ポータルと同程度のアクセスを稼げる個人の情報発信力はバカにはできません。無視できないのです。
所詮は、たかが1ページ、その価値は、大手の情報発信力と個人の情報発信力と平等なのです。

かつては、「通信回線とセットで無料のブログとメールが使える」事をメリットとして回線の獲得や、自社のPC販売とデフォルトウェブページにポータルを初期設定して、集客、広告営業していたのですが、今や新規回線を開く顧客もいなくなったし、ブログというメディアの集客力も個人に奪われている。

いっその事、ブログは有償サービスとしてアフリエイトを開放すれば良かったのかもしれないが、通信事業者として常に「誇大広告の基盤提供」となる危険と隣り合わせのリスクは避けたかったのだろう。

気が付かなかった。ポータルサイトは既に崩壊していたんだ。

立ち上がらずに終わる技術? IPv6 よ、お前はすでに死んでいる....

2018-11-27 16:26:09 | 日記
あれほど大騒ぎした 「IPv4枯渇騒動」各事業者は後継の IPv6 の普及に色々各所取り組んでいるようですが、もう失敗した技術じゃないかと思えるようになってしまった。と言うより「枯渇騒動」の頃から、IPv4 は絶対にオレの目の黒いうちには亡くならんだろうと思っていたですが、騒動がひと段落しても、改善されているような報告は見えません。

- 一,十,百,千,万,億,兆,京,垓,𥝱,穣,溝,澗,正,載,極,恒河沙,阿僧祇,那由他,不可思議,無量大数 -

ガキの頃、そろばんより隣の駄菓子屋目的で塾に通っていた頃、習った命数です。

「そろばん」って凄いですね。東洋の魔物の様な計算機です。今時のコンピュータの桁数じゃない。

これにABCの歌のフリ付けて覚えたもんです。

で今の IPv4 は46億個、IPv6 は「澗」の単位だそうな。そりゃぁ、イワシにRIFDタグでもくっ付けて、どのイワシがどのマグロに食われるか、みたいなアプリケーションでも作れそうな数字ですな。まさに、モノ単位のデータ管理、IoT の基本寝技みたいにじわじわとしたものなのです。

ところが IPv6 は IPv4 とは互換性がない、つまり

- 京王線の駅から、札幌へ行くには三種類の軌間が必要なのだ -

京王線は、世界でも稀な馬車軌道線、途中JRの山手線に乗れば、3.6 の狭軌線、東京から新幹線は4フィートなんぼの広軌、でまた函館北斗でJRの狭軌に乗らなければ札幌には行けない。

つまり鉄道はお互いの軌間の互換性がなければ、必ず途中で乗り換えなければならないわけですね。

もっとも、人はデータと同じで簡単に乗換駅で電車に乗り換えできるのだが、貨物はそうは行かない。貨物コンテナが勝手に乗換駅でトコトコ自分で冗談みたいに歩いてくれればうれしいのですけれど、コンテナに積まれた貨物というデータコンテンツをウチから札幌に送るには、全て狭軌鉄道であるJR貨物を使わなければならないのです。

鉄道の軌間というのは、線路そのものから、鉄橋やトンネルなどの周辺環境、さらには車台や車体本体までの全てに影響するので、単純にフリーゲージみたいに、バリアブルな車台を使えばええじゃないか、と言うような単純な話ではないのです。

データも同じで、IPv6 で全ての恩恵を受けるには、入り口であるソフトウェアから、各デバイス、ルータ、ISPの設備、サービス事業者から個人のウェブサイトまで全て IPv6 化、つまり広軌化しなければ意味がありません。当然莫大な費用がかかり、移行するには恐ろしい熱量と時間がかかります。

一番時間がかかるのは、言わば「上下分離方式」でいうところの鉄路の部分、軌間を広軌にそろえなければならないISPの対応が遅れているのですね。上に乗るソフトウェアは単純に機能を追加すれば対応はできる。が、何しろISPにしてみれば、どんな中身でも上に電車が走ればお金は入る。上に載っているものは旅客でもイワシでも玉ねぎでもあまり興味がないのであまり安易に積極的に IPv6 化に投資したくはない。

まぁ、中央線が広軌化、新幹線化すれば、京王線も広軌に入れ替えないと客は奪われるゾ、という危機感がないと、接続事業者は、IPv6 化しないのです。

逆に、長崎新幹線の様に、長崎から大阪まで行くためには、エンドポイントである長崎県には新幹線にメリットがあっても、新幹線が通過するだけの通信業者、つまり佐賀県にとってはお客は県内でお金を使いませんから事業負担に難癖つけて、何のメリットがない事を訴えます。経路全てを広軌化するには、同様にデータが通過するだけの事業者はメリットがなければ中々、コンセンサスできないのです。

つまり IPv4 から IPv6 に完全移行するには京王線からJRの従来線まで、全部の軌間と車台、ホームの作りまで、一旦三条軌道にして、全部作り変えるほどの大工事なのです。特に管路のISPの対応の遅れは、金にならないだけに致命的です。末端と末端だけ IPv6 と騒げばいいじゃん。出口と入り口だけNATすりゃいいじゃん、みたいな。

- アルファベットを使うインド人に繁体字を使わせる難解さ -

そもそも IPv6 って良くわからない、と言うのがワタクシにとっての実情なのですね。やっと26個のアルファベットを覚えたインド人に、いきなり康煕字典の20万語の漢字を使ってみろ、と言うような難解さ。あ、いや、私もソレ系の技術者ですから、 IPv4 がどんなものであるかはまぁまぁわかっていますよ。クラスBとクラスCの違いを述べよと言われるとちょっと困りますがね。一般的なユーザが「IPアドレス?なんじゃそれ、DNS何じゃそれ」以上の常識はあるつもりです。

そんな「一応」なヒトビトにとっては、現在の理解力を超えた想像力が必要なのが IPv6 のわかりにくさを助長しているわけです。IPv6 におけるルーティングであるとか、DHCPだとかDNSサーバーのセットアップだとか IPv4 と IPv6 のアドレス変換とか言われると、もう完全にお手上げです。

ってか、 Windows の IPv6 の固定IPの設定の方法も知りません。実際ググってみてもDHCP環境しか説明見当たらないし。そもそも IPv6 の DHCP サーバーの設定方法だとか、 IPv6 のルーティングやセグメント割、DNSの設定なんかの方法も分からないのに、よくインフラ系エンジニアやっているな、というのが、恥ずかしながらの所なんですね。

- IPv4 と IPv6 のデュアルスタックの危険性 -

現在、主流の IPv4 ですら、様々なセキュリティリスクがあって、これを塞ぐために色んな工夫しているわけですよ。この技術は充分熟成されており、そこそこの「アナ」を見つける方法から、アナを突く技術もある訳ですが、 IPv6 に関してはセキュリティ上のモンダイがどの程度あるのかは、まったく未知の世界なのです。運用技術者からすると、在来線と広軌新幹線が同じ三条軌で走っている軌道を3方向でメンテナンスしなければならない訳ですね。

広軌と狭軌、更にこれがミックスした三条軌道であるデュアルスタックのモンダイ点もあります。例えば Bind に良くあるセキュリティホールが IPv6 では関係なかったり、 IPv4 では常識的な設定が IPv6 ではセキュリティホールになったりする可能性があるわけです。

またデュアルスタックにした場合、確実に IPv6 が優先されて、ダメだったら IPv4 にする、という方法を使う様で、非常に効率が悪い。つまりメッコシ遅い訳ですね。

昔、通っていたお客さんで、クラスBかなにかの大きなIPアドレスレンジを持つ企業がありまして、社内システムは全部グローバルアドレスを使っていました。ファイアウォール認証を通過してしまえば、どこからでもグローバルアドレスで外出先からアクセスできるのです。もっとも古い伝統的なIT企業なので、インターネットデバイスが全てグローバルアドレスを持っていた、「カッコウの卵」の呑気な時代に取得したIPレンジなので、そういう使い方が当たり前だったのです。

しかし、時代はNAT経由のプライベートネットワーク化し、そういうわけにも行かなくなりました。今、ほとんどの閉じたネットワークはプライベートアドレスを持ち、ルータ、ファイアウォール経由でグローバルアドレスに接続します。

IPv6 は、ほぼ全てのデバイスがNATせずにグローバルアドレスに近い状態で運用されるのがメリットみたいな記述もあります。ここがセキュリティ上のリスクポイントとなりそうなんですが、どんなものでしょう。今は直接端末のセキュリティホールを突く攻撃は中々あり得ないのですが、グローバルアドレスであれば、よほどファイアウォールをキッチリ設計しないと、どんな怖い事態になるかわかりません。プライベートネットワークは IPv6 でもNATすべきなんでしょうか。

規格上の危機管理とは離れて、グローバルアドレスが持つ、もっと実践的な危機管理対策を考えなければならないわけです。ルーター屋さんにとっては、「今ある IPv6」 かもしれませんが、鯖屋、ヘルプデスクにとっては、「過去も未来も」三条軌道運用が続く何十年もの間に両方あるソフトウェアのセキュリティリスクなのです。

だったらどっちかにしろ、と言われれば、やっぱり既知のトラブル情報が豊富な IPv4 を使いたい。

「インフラエンジニアの逃げだ」と言われればその通りかも知れませんが、不具合によって貧乏くじを引いてしまうのもエンジニアの仕事なのですね。


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IT業界の悪文事例:ITは「それ」だ。「カタカナ用語、英単語省略は厳禁の提案活動」をしよう

2018-11-06 12:16:18 | 日記
情報技術 - IT を「それ(イット)」と呼んだ「世界の大国」である某元総理大臣が五輪組織委員会代表として率いる、2020東京オリンピック(五輪大会)に伴う「サマータイム(夏時間)騒動」も無事落着したようです。

ここでワタクシITこと「それ」系技術者・島謙作が「今回の議題」、つまり「それ」の「アジェンダ」として主張したいのは、

「カタカナ用語、英単語省略は厳禁の提案活動」をしよう

です。

即ちプレゼんって.... じゃないな、「提案活動」においての「英語禁止」であります。カスタマ....あ、いや「お客様」の皆様。ワタクシ島謙作は、お客様とのプレゼ....あ、「提案活動」においてですね、オノマトペは別にして、カタカナ用語や英語を無理して使わない事を、コミッ...おットっトぉ、「お約束」いたします。お約束である以上、何等かのペナ.... ぁルぅてぃじゃない、「罰則」がある訳です。という事でもしカタカナ用語をサプラ..ぃず、ではなく「不用意」に使ってしまった場合、サドンデ....ぇーす、じゃないなこのビるじん...、あ、いえね、職場の建物の天辺から、フンドシ一丁でパんじぃ...っじゃないですね、--- 足にゴム紐付けて真っ逆さまに「万事!シャァらーっ!」と叫んで飛び降りて -- ご覧に入れます。

ほらね、カタカナ交じりのニッポン語で書くと意味不明になりますね。

パチパチパチ.....

そもそも、情報技術者やセール...すまぬ、あいや「営業職員」やマー....ケッタイな「市場調査担当者」がですね、がなぜヤタラと「カタカナ語」や「英語の略語」を使いたがるのか。連中が「させて頂く」を連発するように、基本的に語彙が不足して無知で言質に自信がないからであります。日本語の語彙が粗末で不足し、知識が少ないため、言葉の根本的な意味も理解もせずに安易に外来語を使いたがるのです。それでもって、奇妙に流行っている外来語の意味がぼんやり解ってしまうと、使いたがる。

これが東洋のガラパゴス諸島に住む「それ」業界人の悪い癖なのです。ガラパゴス諸島に住む顧客の要望で、マニゅぁいや...「操作説明書」などのドキュん...な「詳細機能説明文書」や、ソフト割レ...じゃないな、「軟件」の「飛び出す説明」や「お品書き」に意味不明なニッポン語で記述するクセに、やたらと自由な会話となると、カタカナ語を交えて「いかにもワシ、ソレの業界人だもんね」という「ダモンネ的」な提案活動や、ミーティ...ぅグッ..「お客様との打合せ(弁護士なしの弾劾裁判とも言う)」に立ち向かうわけです。

経世在民を「経済」と訳した、明治維新ニッポン人の旺盛な語彙力が、平成の終わりの今、大変不足しているからなのであります。IoT (Internet of Things) は「情物接続」と言えば宜しい。クラウドシステムは「雲天情報処理」と言えば、中国人でも解る。

別にわざわざ英語をそのまま使う必要はございません。知っているニッポン語の語彙を駆使すれば、ユニクロで買った見た目に似合わない服装でカッチョ悪ぃ英語の略語をポンポンとウサギのウンコの様にひねり出す必要はないのであります。

一般人にとっては情報技術業界の使う言葉は、某業界人ぶって

「ザギンのステホスとシースー食ったらクセースさせてもらえるかな」

みたいな不愉快な表現を使ってはいけないのです。何しろお客様は「情報技術」を「それ」と天才的に言い換える某国の元総理大臣に投票した一般のニッポン語に達者な方々なのです。

いや、真実としてわしらニッポン国を代表する元総理大臣と言う方が「魑魅魍魎な情報技術」という単語を「それ」という、実にスパッと単純化してそっけない語彙で、これ以上解りやすい言葉はないであろう表現を行った事は素晴らしい事なのです。

堀達之助ばりの日本語の知見と英語の知識の深さで「意味不明」で単に「それ」と翻訳したすさまじいまでの愛国心と常識があった、さすがGDPは世界で何位だとかと言う国家の主催者であったと申し上げても構わないでしょう。さすが「それ」にはあまり興味がない方の提案した「それ」を無視した「夏時間制度」の実に素晴らしいご提案でした。

道が逸れました。

何しろ優秀なニッポン人の情報技術者です。英文の説明書も読めずに優れた透視能力で、お前は何国人だ、と言う位に外来語を素早く理解して使いこなせるわけです。ニッポンの「それ」業界の人々は碌なニッポン語を会話で使えない割には外来語を素早くニッポン語に翻訳できる素晴らしい能力があるのです。あまり素人を悩ませるような、「外来語マンマ」の提案活動に人知を無駄遣いに終始するのは少々勿体ない。

「お客様の業務を改善し利益を向上させる雲上情報処理における利点について」

ほらね、これなら、ガラパゴス諸島の元ソローリ大臣だって、ちゃんと理解できるでしょ。

京急野比でタクシーに出る”お化け”

2018-10-18 14:40:52 | 日記
京急野比でタクシーに出る”お化け”

先日、ブックオフの100円コーナーでタクシー運転手の裏話の本を買った。それで思い出した話である。

島謙作は京浜急行の「野比駅」が最寄り駅の客のところに通っていた頃がある。

野比と言えば「YRP」、俗に”(Y)ヨコスカ・(R)リサーチ・(P)プリズン”と呼ばれたれるITエンジニアが「逝ったら最後、出られない」施設がある事で業界に恐れられる有名なところだ。

もっとも、まだ当時は携帯電話がポピュラーではなかったので、プリズンはまだ建設中で、その更に奥にある日本の通信産業を独占する「研究所」の方が謙作の客先だった。

この「研究所」は山の上で見晴らしがよく、天気が良ければ東京湾と相模湾が良く見える。潮風に晒された鉄筋12階建てのサビサビの建屋の屋上からの眺めは、この世との最後の夜景の眺めとしては非常に良かったのだろう。

アカプルコと間違えて、相模湾にダイブしようとして距離を測り誤り、その手前の地面に突き刺さって、この世の終わりを迎えたITエンジニアは数知れない。

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不思議な事に、この「研究所」、行くときはバス便が多いのだが、帰りのバス便が奇妙に少ない。

という事で、「逝ったきり還ってこれないITエンジニアのブラックホール」として有名なところだ。地下には霊安所とか人体実験施設があるらしいとのウワサだ。

この「研究所」は昼間でも山の上の森の中に燦然と輝く「ウルトラ警備隊の秘密研究所」の様な妖しい雰囲気を漂わせ、夜になると、真っ暗な山の中で煌々と照明が輝き、「誰も脱走は許さんカンね」という妖気を含んだ明かりを四方八方にまき散らし、いかにも「三浦半島のミステリースポット」「よく"出る"トコロ」としての存在感を示したものである。

島謙作は、ITインフラエンジニアとしてルーティンな仕事を終えて暗くなった夜、絶対にこの時間にはやってこないであろうバスを待とうかと思って、真っ暗闇の魑魅魍魎が跋扈する中、時刻表を見た。見るだけ無駄だった。最終バスは逝った跡だった。

仕方ない、待合のタクシーだ。チンケな私鉄の京急野比の駅前には何にもないから久里浜で JR の初乗り料金はらえば...... まだ当時は分倍河原に自動改札がなかった事は口に出せない..... 久里浜でラーメンでも食って JR で帰ろうとして、謙作は怪しい暗闇の百鬼夜行の中、2,3台止まっているタクシープールに手を振りタクシーを呼んだ。

なぜか、タクシーの運転手は謙作の顔を見て
「あれ?」
という顔をした。そういう謙作も
「あれ、行きも運転手さんでしたね」

と業務上の偶然の再開を喜んだ。

野比と違って久里浜までは20分くらいかかる。そこで、運転手さんに前から気になったことを聞いてみた。

「あんな夜中の妖しく暗いところで客待ちしていると”出ませんか”?」
「出るって?」
「あ、いや、その、”お化け”ですよ」

そう聞くと、かの運転手氏、水木しげるの描く首の後ろに口でもあるんじゃないかという悪妖怪のようにニヒルにバックミラーの中で口元を引きつらせながらギロリとこう言った。

「出ますよ。ってか、こないだ”お化け”乗せましたもん」

「え”っ...........」

何のことはない、タクシー業界では、俗に「マンコロ・マンシュウ」と呼ばれる1万円コースの更に長距離のデカい客の事を拾う事を

「お化け」

と言うのだそうだ。

深夜の野比のミステリーゾーンで、その”お化け”は馬鹿でかい猫の死体くらいは言ってんじゃない?という箱を抱えて後部座席に乗り込んだのだそうな。こんな不気味な箱を車内に持ち込まれて気味悪がった運転手氏

「トランクに入れましょうか」

と聞くと

「身から離さず膝の上に乗せて運べと言われてますもんで、ゆっくり走って下さい」

との事である。足元を見ると、どうやら膝の上どころかその下の足もちゃんとついているらしい。かの運転手氏、不審に思って、行先を聞くと

「東海村」

というリクエストがあったのだそうだ。

「出たぁお化けだぁ」

来る者には出るのですね、お化け。三浦半島の先っちょから、茨城の田舎まで、軽く3~4マンシュウの距離である。

まぁたまには、マンコロコースで「足のない”お化け”」も出るそうで、メーターが運転手にとって都合よくいい塩梅に上がってくると「コンビニに止めてくれ」と言ったままトイレから筒抜けする、要は「お足代のないお化け」が一番困るのだそうだ。

とても面白い20分間を過ごし、3000円支払っておつりを「コーヒー代」として残して、まだシャッターが開いている明るくて平和な現世の文明のある久里浜の駅前をコートの裾をはためかせて、今日も島謙作は一日の任務を完了させたのである。

新幹線の自由席に座る人はお金持ちになれない納得の理由(ファーストクラス編)

2018-09-03 12:37:05 | 日記
新幹線の自由席に座る人はお金持ちになれない納得の理由(ファーストクラス編)

元ネタ
https://dot.asahi.com/dot/2018022700059.html?page=1

 新幹線に乗る際に、新幹線自由席に乗りますか? それとも航空機のファーストクラスを取りますか? 「お金持ちになりたいなら新幹線では新幹線自由席に乗らない方がいい」と話すのは、日本最大級のマネースクール、ファイナンシャルアカデミー代表で『お父さんの「こづかい」は減らすな!』(朝日新聞出版)の著者でもある泉正人さん。泉さんに、その真意を説明してもらいました。

【本でも紹介している「お金の教養」はこちら】

*  *  *
 たとえば東京―新大阪間なら、新幹線自由席を使った場合の運賃の合計は13620円、航空機のファーストクラスを使った場合の運賃の合計は26,790円。つまり、差額の13170円が航空機のファーストクラス券代金です。

 もし自分の勤めている会社が、新幹線の運賃は新幹線自由席分までしか認めないという会社だったとしたら、あなたは新幹線自由席に座りますか? それとも差額を自腹で払って航空機のファーストクラスを取りますか?

 新幹線自由席を買った場合、座れるとは限りません。しかしずっと立ったまま乗車するのではつらいので、席を確保するために、乗車時間よりも前に並んでおく必要があります。

 どれくらい前から並ぶべきかは、乗車する時期や時間帯、乗る駅によります。朝の時間帯なら30分から40分前に並ぶ必要があるかもしれません。そうなると、必然的にその分だけ早起きする必要が出てきます。帰りの時間帯なら、出張終わりで疲れているところなのに、やはり何十分か行列に並んで待つ必要があります。いずれにしてもつらいものがあります。

 そしてようやく席を確保できたとしても、3列席の真ん中の窮屈な席だったとしたら、どうでしょうか。もし「新幹線のなかで資料を確認しておこう」「出張報告書を書いてしまおう」などと思っていても、両側に人がいる窮屈さや、早起きした眠さ、出張の疲れが重なって、乗車している間ずっと眠って過ごすことになるかもしれません。

 新幹線自由席というのは、誰がつけたか知りませんが、うまいネーミングだと思います。「自由」なんて言葉がついていると、誰にもしばられず自分の思いのままに行動できるような、そんな状態をイメージしてしまいます。

 でも、「新幹線自由席」って、じつは自由ではありません。

 新幹線自由席というネーミングはついているものの、自由でもなんでもなく、とりあえず席が空いていたら座れる自由があるという感じです。どこでも好きな席に座っていいわけではありません。それどころか席が空いていなかったら座れないこともあるのです。

 鉄道会社にとっては、「(座席の保証はしませんが、それを承知なら)ご自由にどうぞ」という席。座席の予約状況を管理しなくてもいいから手間がかからない。その分、価格を安くしました。そういう席です。

 つまり客側にとって、「新幹線自由席は不新幹線自由席」なのです。

 そして、新幹線自由席を買うか、自腹で航空機のファーストクラスを取るかの二者択一を迫られた時、新幹線自由席を選んでしまうのは、将来お金持ちになれない、視野の狭い発想です。

航空機のファーストクラス代の13170円を出せば航空機のファーストクラスに座ることできるのに、それをしないという人は、なぜでしょうか。会社が航空機のファーストクラスの分を出してくれないから? しかし、その13170円を節約したせいで、疲労困憊して、仕事に影響してしまうこともあります。

 同じような立場に置かれた時、視野が広い人は、その航空機のファーストクラス代の13170円で買える価値を考えます。

航空機のファーストクラスは確実に座れるので、早めに駅に着く必要はありませんよね。出発時刻ギリギリに着けばいいのですから、朝も少し長く寝ていられます。

 また、座る席も事前に予約しておくことができます。窓側を選べば、隣の人の出入りを気にすることなく、テーブルを倒してパソコンを使ったり書類を読んだりできます。反対に、すぐに降りたいなら通路側の席を選ぶのもいいでしょう。

 このように、新幹線自由席よりも航空機のファーストクラスの方に「自由」はあります。航空機のファーストクラスを選ぶことで得られる価値は、「快適な時間」です。そのコストは航空機のファーストクラス代の13170円です。自由な2時間半を確保する保険代とも考えられます。

「お金持ちじゃないから、13170円だって節約したい」と考える人もいるでしょう。お金がないからまず節約してお金を貯める、という考え方は正しいように思えますが、じつは遠回りになります。

 少しのお金を節約した結果、疲労が蓄積し、仕事のパフォーマンスが低下してしまう……ということが日々積み重なれば、あなたの会社での評価は悪くなります。

 その結果、収入が上がらず、そして大きな仕事も任せてもらえず、いつまでたっても経験という資産も、金銭的な資産も蓄積できないという悪循環にハマってしまうのです。

 多くの人はこのように、最初のステップで投資する対象を間違ってしまうのが実情です。目の前の少しのお金を惜しんで、本当に必要なものに対して投資をしないので、なかなかお金ができません。

 資産の少ない人が、まず一番に投資をするべきは、「自分の時間」です。まずは自分の時間に投資していき、自分の時間の価値を高めることを目指すべきなのです。(取材・構成/島謙作)

新幹線の自由席に座る人はお金持ちになれない納得の理由(グリーン席編)

2018-09-03 12:32:50 | 日記
新幹線の自由席に座る人はお金持ちになれない納得の理由(グリーン席編)

元ネタ
https://dot.asahi.com/dot/2018022700059.html?page=1

 新幹線に乗る際に、自由席に乗りますか? それともグリーン席を取りますか? 「お金持ちになりたいなら新幹線では自由席に乗らない方がいい」と話すのは、日本最大級のマネースクール、ファイナンシャルアカデミー代表で『お父さんの「こづかい」は減らすな!』(朝日新聞出版)の著者でもある泉正人さん。泉さんに、その真意を説明してもらいました。

【本でも紹介している「お金の教養」はこちら】

*  *  *
 たとえば東京―新大阪間なら、自由席を使った場合の運賃の合計は13620円、グリーン席を使った場合の運賃の合計は19,230円。つまり、差額の5610円がグリーン席券代金です。

 もし自分の勤めている会社が、新幹線の運賃は自由席分までしか認めないという会社だったとしたら、あなたは自由席に座りますか? それとも差額を自腹で払ってグリーン席を取りますか?

 自由席を買った場合、座れるとは限りません。しかしずっと立ったまま乗車するのではつらいので、席を確保するために、乗車時間よりも前に並んでおく必要があります。

 どれくらい前から並ぶべきかは、乗車する時期や時間帯、乗る駅によります。朝の時間帯なら30分から40分前に並ぶ必要があるかもしれません。そうなると、必然的にその分だけ早起きする必要が出てきます。帰りの時間帯なら、出張終わりで疲れているところなのに、やはり何十分か行列に並んで待つ必要があります。いずれにしてもつらいものがあります。

 そしてようやく席を確保できたとしても、3列席の真ん中の窮屈な席だったとしたら、どうでしょうか。もし「新幹線のなかで資料を確認しておこう」「出張報告書を書いてしまおう」などと思っていても、両側に人がいる窮屈さや、早起きした眠さ、出張の疲れが重なって、乗車している間ずっと眠って過ごすことになるかもしれません。

 自由席というのは、誰がつけたか知りませんが、うまいネーミングだと思います。「自由」なんて言葉がついていると、誰にもしばられず自分の思いのままに行動できるような、そんな状態をイメージしてしまいます。

 でも、「自由席」って、じつは自由ではありません。

 自由席というネーミングはついているものの、自由でもなんでもなく、とりあえず席が空いていたら座れる自由があるという感じです。どこでも好きな席に座っていいわけではありません。それどころか席が空いていなかったら座れないこともあるのです。

 鉄道会社にとっては、「(座席の保証はしませんが、それを承知なら)ご自由にどうぞ」という席。座席の予約状況を管理しなくてもいいから手間がかからない。その分、価格を安くしました。そういう席です。

 つまり客側にとって、「自由席は不自由席」なのです。

 そして、自由席を買うか、自腹でグリーン席を取るかの二者択一を迫られた時、自由席を選んでしまうのは、将来お金持ちになれない、視野の狭い発想です。

 グリーン席代の830円を出せばグリーン席に座ることできるのに、それをしないという人は、なぜでしょうか。会社がグリーン席の分を出してくれないから? しかし、その5610円を節約したせいで、疲労困憊して、仕事に影響してしまうこともあります。

 同じような立場に置かれた時、視野が広い人は、そのグリーン席代の5610円で買える価値を考えます。

 グリーン席は確実に座れるので、早めに駅に着く必要はありませんよね。出発時刻ギリギリに着けばいいのですから、朝も少し長く寝ていられます。

 また、座る席も事前に予約しておくことができます。窓側を選べば、隣の人の出入りを気にすることなく、テーブルを倒してパソコンを使ったり書類を読んだりできます。反対に、すぐに降りたいなら通路側の席を選ぶのもいいでしょう。

 このように、自由席よりもグリーン席の方に「自由」はあります。グリーン席を選ぶことで得られる価値は、「快適な時間」です。そのコストはグリーン席代の830円です。自由な2時間半を確保する保険代とも考えられます。

「お金持ちじゃないから、5610円だって節約したい」と考える人もいるでしょう。お金がないからまず節約してお金を貯める、という考え方は正しいように思えますが、じつは遠回りになります。

 少しのお金を節約した結果、疲労が蓄積し、仕事のパフォーマンスが低下してしまう……ということが日々積み重なれば、あなたの会社での評価は悪くなります。

 その結果、収入が上がらず、そして大きな仕事も任せてもらえず、いつまでたっても経験という資産も、金銭的な資産も蓄積できないという悪循環にハマってしまうのです。

 多くの人はこのように、最初のステップで投資する対象を間違ってしまうのが実情です。目の前の少しのお金を惜しんで、本当に必要なものに対して投資をしないので、なかなかお金ができません。

 資産の少ない人が、まず一番に投資をするべきは、「自分の時間」です。まずは自分の時間に投資していき、自分の時間の価値を高めることを目指すべきなのです。(取材・構成/島謙作)

終わった技術:携帯OSになれなかった Windows10 ビジネスモデルの崩壊

2018-07-12 16:58:05 | 日記
Windows10 は終わった。まぁ「最後の Windows」と豪語しているくらいだから、終わってしまったことが口にされただけだ。

どうして、Windows10 は終わってしまったのだろう。それは Windows10 Mobile の終了と共に、終わってしまったのである。
Windows10 Mobile がある以上、Windows アプリはモバイルアプリとしての可能性を秘めていた。だが Windows Mobile が幕を閉めた時、Windows ストアを中心とした、Microsoft の Windows を中心としたエコシステム全体が崩壊したのである。

Windows のアップデートに関しては、少なくとも Microsoft は無償化を打ち出している。新規にハードウェアを買う場合や、パッケージを購入する場合は課金されるが、ハードウェアが元気に動いている限りにおいては、現行の Windows のアップデートは無償だ。

- GPS のないモバイル端末には用がない -

スマートフォンの何が便利かって言うと、キラーアプリである「地図アプリとナビゲーション」がある。

まず、あまりスマートフォンを使わないヒトでも、マップとナビゲーションアプリは使うだろう。いくら、Wifi 接続でも基地局レベルでまぁまぁの制度で現在地がわかっても、GPS には叶わない。

かといって、クラムシェル型のノートPC開いて道を探しているのは、あまりにもバカっぽく見えるから、GPS 内臓の Windows ノートってのは永遠に出てくることはないだろう。2 in 1 であろうが、Windows タブレットであろうが、GPSのない「道案内」というキラーアプリは、スマートフォンを超えられないのである。

PC端末の低価格戦争の中では、原価数百円と言えども使い道が考えにくい GPS ユニットを、タブレットPCが簡単に標準装備する事は考えにくい。

- ポータブルデバイスとポータブルアプリがないのにポータブルUIの不自然さ -

Windows10 ベースのPDAサイズのデバイスはないし、キラーなポータブル向けアプリケーションもないのに、無駄に iOS や Android に対抗しようという、UIのデザインの改悪、不自然さ。無理したオペレーションをユーザに押し付ける不可思議さ。それでいて、現行の PC 用オペレーティングシステムとしては他に例のない致命的なヘビーさ。

ネズミが猫になれないのと同じくらい、Windows10 の UI は無理をしている。既に Mobile 版を手放してしまった以上、 Windows というネズミは永遠に猫にはなれない。

どう考えても、Windows ストアアプリが充実してくるという事は考えにくい。もう Windows Store は崩壊している。


- キラーアプリがないゲームだらけの Windows Store -

iOS や Android なら、結局アプリをダウンロードするには、ストア経由になるのだけれど、毎日の生活インフラに必要なアプリが揃っている。というか、今では iOS か Android 端末がなければ銀行振り込みさえできない世の中になっている。銀行だけではなく、身の回りのちょっとした IoT だの なんちゃって AI グッズの制御にも iOS か Android が必要なのだ。ここには Windows の出番すらない。

PC離れ、スマートフォンへの移行、と言った世間の話題は、時代の波ではない。Microsoft + Windows が作り出した身から錆なのである。

にも拘わらず、Windows 環境では、こうした生活インフラに最低限なくてはならないアプリケーションがないのである。Microsoft Store のアプリケーションを開けば、何がキラーアプリケーションなのかが一目でわかる。ほとんどゲームだけなのだ。

Windows には ”10 S” という謎のバージョンがあるが、デスクトップモードを完全に捨てて Edge と Bing に特化したバージョンであるらしい。よほど特化した使い方ではない限り、Pro へのアップデートは残されているので、あまり意味がない。

Windows ユーザは、相変わらず、買い切りのビジネスデスクトップアプリか、アドオンに近いフリーウェアを好んで使う傾向がある。ストアアプリはゲームの配信だけの機能しかない。これは Windows PC というデバイスが、生産型のデバイスであるのに対して、スマートフォン、タブレットが消費型のデバイスであるためなのだ。間違えても、タブレットやPDAクラスのデバイスで見積書やプレゼンテーション資料を作ろうという人間を、私は知らない。「タブレットだけで、Office のデータが読めて、プレゼンテーションできる」と言うが、実際やっているヒトを見たことがない。

結局 PCというデバイスには、もっと便利なデバイスが出てこない限り、キーボードとマウスという入力デバイスは必須なのだろう。いい例が Cortana だ。マイクもついていないPCにどうやって話しかけろと言うのだろう。

Microsoft は、PCのホームユーザのキラーアプリの一つである年賀状ソフトを、無償でストアアプリとして配布するくらいの度胸はないのだろうか。

- イマイチな OneDrive -

Microsoft のクラウド戦略の一つが OneDrive なんだけれど、これが評判悪い。クソ重い、クソ遅いと世間の評判は散々だ。使ってみてわかるのは、恐ろしいほどの Out Going なパケットを吐き出すという事だ。あまりにも凄いので、ウィルスにでもやられたかと思ったくらいだ。

ライバルの Google Drive, DropBox, Apple iCloud へ逃げているユーザが多い。あるいは似て非なる Evernote には完全に後塵を拝している。Evernote は最近実質有料化したが、元々が使い勝手がよく、優良顧客が多かったし、初めから同期コストが低いので、有償化はショックだがボコスコに言われていない。

先発の優秀なサービスが既にある中で、後発の OneDrive がここで越えられるわけがないのだ。ここで Microsoft は Office 356 のサブスクリプション化により、最大容量1Tバイトという荒業に出てきた。月々900幾円がどれほどの価値かはそれぞれだが、私にはそれほどの価値と魅力が Office+OneDrive にあるとは思えない。

この金額なら、LibreOffice+Evernote で十分だ。


- Windows がオープンソース化する日 -

Microsoft が OSS に注力し始めたが、Windows 自体にオープンソースが取り込まれない。Windows が OSS に仲間入りできないのは、標準でコンパイラが付いていないからだ。コンパイラが付いていれば、Windows 用オープンソースプロジェクトが出来上がるのだろうけれど、そのためにはコンパイラもOSに添付しなければならない。となると、開発ツールを「売っている」Microsoft にとっては飯のタネがまた一つ無くなることになる。それから Windows 自体がオープンソースになることも考えにくい。ただでさえスパゲッティの味もよくわからないプロプラエタリだったコードは恥ずかしくて公開できないだろう。

- Windows サブスクリプション化の悪夢 -

Microsoft が GitHub を買収した後の悪夢、オープンソースに力を入れ始めた Microsoft が狙うのは、Windows 自体のサブスクリプション化だろうか。すでにWindows 10 Enterprise E3 in CSP は月額7ドルでサブスクリプション化しているが、引き続きWindows 自体は、完全に無償化しても、パッチのダウンロードには月々何百円かのサブスクリプション費用が必要である、という悪夢だ。もはや Windows OS というモノが、ビジネスのネタにならないのなら、 Windows をサービス化して、サブスクリプションの徴収という動きがあっても驚くべきことではない。Linux のサブスクリプションでよくあるように、「無償、不安定版」と「有償、安定板」、あるいは「サブスクリプション無償のホーム版」「有償のプロフェッショナル版」の二つのバージョンをリリースしてしまう、というのも手かもしれない。

問題は、その際の料金だろう。

プロフェッショナルであれば、有償版しかサポートしない、というのが前提なら、Windows10 Pro なら月々1,000前後が相場になってしまうのか。月々1、000円、年間12,000円、5年で6万円なら、異常な値段だ。これに Office 356 のサブスクリプションを含めれば、3年でそこそこのPCが買える。

まぁ、某 Linux ディストリビューションのデスクトップ版が年間数千円なので、いいところ、月額数百円がいいところだろう。

- Windows さえあれば... の世界は終わった -

いや終わってほしくないのが世間のご意見だろう。

だが、

- 使えないストアアプリ
- 使えない、重い、不安定な OneDrive
- 見捨てられたタブレットフォームファクタ

から、Windows は将来性のない、既に終わった技術である、と思う。


IT業界の悪文事例:相変わらず、ゴザイマス、ヲサセテイタダキマスの連発

2017-09-02 18:58:41 | 日記
また、馬鹿で日本語を知らないSIベンダーのヘルプデスクから回答が返ってきたので、晒してみる。

ポイントはただ一つ「要点がわからん」でこれで終わったと思っている。相手は素人だぞ。

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お客様各位

いつもお世話になっております、
バカSIソリューション、無能です。

お問合せいただいた総務省より連絡がありました最上位となる鍵(ルートゾーンKSK)の更改の件について、サーバの影響を調査いたしました。
機能の名称が複雑であるため、メールにてご回答させていただきます。(サセテイタダキマス攻撃1発目)

貴社サーバのDNS(ドメインネームシステム)について、上記の鍵を利用する設定を行っていないため、影響はございませんでした。(何に尊敬語を使っているのか意味不明)

また、上記の鍵利用有無に関わらず以下について影響がございますが、(でたぁー) 影響がない(IPフラグメントに対応している)ことを確認しております。

影響:新旧鍵の公開が開始 (2018/9/19~)以降においてデータが大きくなるため、IPフラグメント(パケット分割)が発生する可能性があり、IPフラグメントに対応していない場合に、相手のサーバ名が解決できず障害が発生する可能性があります。


また、貴社のユーザ利用端末(クライアント)においても、IPフラグメントに対応していない場合には、影響が発生すると思われるため、以下のURLより対応をしているか、念のため、ご確認いただければと思います。
#1~4までが"PASS"となっていれば問題ございません。(ございませんでごまかすな)
#5については必ず失敗となります。
http://bak-si.co.jp/baka.htm

以上よろしくお願いいたいします。

(で、何を言いたいのか、説明も何もなく「終了.....」)

苦手なエンドユーザ様

2017-08-17 14:26:52 | 日記
苦手なエンドユーザさんっているんですよね。特に半官半民で国家公務員から天下ってきた、東大卒のエライさん。実際の肩書はエラすぎて、ワタシら出入り業者の「作業員」なんかの話も、口も聞いてくれないんですがね。

-ビール券-

で、春ですよ。外は桜がきれい。たまたま現場も桜がきれい、ってわけでもないんだけれど、様々な事情で、どうやら客先で聞いたトラブルの原因はドライバソフトウェアの問題だったようなので、デバイスドライバをCDに焼いて送ったら....

春盛の夕方、カイシャですっかり長くなった窓の外の昼間の残り香を見ながら、桜の終わりの季節にため息をついていると、名刺交換どころか口もきいてくれなかった、天下りのエライさん(だから名前も知らない)、いきなりご指名で電話かけてきたわけです。

「おい、ビール券持ってきてくれ」

「あ........?」

「だからビール券だよ」

「あの、うち酒屋じゃないんですけど」

「そんなの知っているよビール足んねぇんだ」

「おっしゃる意味がわかりませんが」

「お前の所✖✖だろ」

「あ、それ、ウチの親会社なんですけど」

「奴らセールスマンに頼むと自腹で買ってくるからな、だから営業じゃないお前に頼んでいるんだ」

「はぁ.....」

「ま、しかたないわ、(ガチャ)」

つまり、元国家公務員のタカリですね。直接取引がある販売会社に「ビール券よこせ」ではマズイわけで、だからセールスマンもそういうところは「自腹」でなんとかするんだけれど、それじゃぁ元国家公務員の名が折れる。オマケにカイシャの経費で落とせば立派に組織体組織のカイシャぐるみの贈収賄になる。で、通常はセールスマンが自腹でカイシャに残っていたビール券なんかを持って行った事があるわけだろう。しかし、そんなこといつまでやっていられるわけじゃないから子会社の技術系のウチにタカリに来たわけです。あまりの図々しさにはっきり言ってビビりましたよ。あぁ、こんなコームインに仕事してたんだな。営業って。


-やけに OutLook にこだわる人々 -

90年代後半の事です。まだ、企業がインターネットに接続し始めた頃の話です。

まぁ、お上の「許認可」が重要な業界っていうのがありましてね。客であるそのメーカーさんも、新製品を作った後は、必ず担当するお役所、地元警察およびコウバンのお巡りさんといった面々に頭を下げて製品の販売認可が必要なモノを作っていたわけです。ま、お巡りさんは余計だけど。

という事でそこの埼玉の外れにあるメーカーさんにも、当然「天下り官僚」という東大卒の人種がいるわけですね。大抵は関連官庁の人事対策で、どう考えても局次長以上にはなれない、ドーシヨウもない東大卒の人材が、担当業界のどうでもいい部署にばらまかれるわけです。かと言って重要で必要不可欠なジョブがあるわけでもないので、オフィスフロアの窓際に使い古した机を並べて「出勤」しているのですね。つまり国家の税金が育てた人材は、国家管理機構の中で飼いならされ、腐食し、グサグサに錆びたフロアパンのように、わしらのニッポン国家の屋台骨を支えて、業界関連企業に「出勤さえすればよい」と言い慣らされて余生を過ごしているわけです。

そこの顧客は外資との合弁会社なので、グローバルスタンダードとして、とあるグループウェアが導入されており、海外の親会社から日本でもそれを導入せよ、という事になった訳です。当然 Outlook ではありません。ところが、この「天下りさん」の二人。どう転んでもパソコンなんて使ったことがない。まぁ大抵の国家公務員の上級職なんてのは、自分でワープロどころか文章さえ扱った事なんてありません。

大体、当時の、多分今の国家官僚もそうなんだろうけど、役場育ちにっは「前例」というものがありその「前例」から適当にコピペで文章を作るわけだから、「前例がない」ケースではまず自分で文章なんてエライ東大卒は書けないのです。アッタマいいですね、さすが東大卒、試験も全て「前例」をアタマに詰め込んで「コピペ」で回答して、厳しい学歴社会の荒波の中を泳いできたのでしょう。だから、国家コームインになった後は、浜松湖から出たこともないのに、イッパシのヨットマンのような顔をして、江の島の脇のベタ凪でも「荒れるねぇ」なんて呑気な事いう訳ですよ。

要するにまず、PCなんて現役コームイン時代には扱った事なんてなかったんですね。

今まで全ての作業を口述筆記させていた「東大卒の霞が関のエライさん」時代とは違って、することはないし、おまけに埼玉のド田舎だし、ヒマだし、という事で、当時よくあった「はじめての Windows 」なんて中学生が読みそうなムック本を開いて、西陽の当たる窓際の机で、二人して1台しかない古いPCでエラク悩んだ振りして眉を寄せて Outlook か何かの「お稽古」していたわけですな。

で、本番移行のため、新しいグループウェアの導入をかたっぱしからやっていたら、当然、あの「Outlookおじさん」のPCにもセットアップするわけです。

「システム部さんのご指示」で、「お使いのパソコンにメールソフトウェアを入れます」旨、伝えたのですが、どうも納得していない模様。この窓際の二席は要注意だぞ、という脳みその中のシグナルが黄色く点滅したのだが、まぁ指示だから仕方ない。相性が悪い Outlook を殺してインストールした。

二日後、一通りの仕事を終えて、カービー伍長の馬鹿話に付き合わされていた、サンダース軍曹の ウォーキー・トーキーに、 チェック・メートキング・ツゥから 「至急来い」のご指示が、ホワイト・ルーク分隊に入電したのですね。どうやら、大隊参謀殿がエラクお怒りで、大隊長以下、ヘンリー小隊長までがえらく困惑しているとの事らしい。どうも、実戦経験がないのでパソコンでタマ打った事がない件の参謀殿(例の二人のことね)が、自分のワープロ練習代わりに「ワープロ文書」という「実弾」を激怒して振り回して発砲しているらしいのです。

「いや、この通り、口頭ならまだしも、文書という実弾打ってきたので、すまぬ善処してくれ。あの参謀殿は特別な人たちなんだ」とあきれたように頼むヘンリー少尉、いや顧客担当者。しかもその時「だらしない子汚い恰好して生意気な口を聞いたので土下座して謝罪しろ」と文面にあり、しっかり連隊長のハンコまで押してある。

という事で、なるべく無駄口をっ叩かず、なんとかOutlook と相性の悪い例のグループウェアを入れたあと

「じゃぁアウトルックの勉強でもしましょうか」

と例の二人は、この二人には一台しか支給されていなかった「パソコン」という利器を使って、メールの送信練習なんかしているわけです。

もう笑っちゃうしかない世界。わざとらしいというか情けないというか、「事情を知ってしまった」島謙作としては、ただただそこで頭を下げてすごすごと「撤退」して来ました。



今朝の夢

2017-08-11 21:42:35 | 日記


築地の市場で手頃なイナダが沢山並んでいた。テレビのレポーターが「将来は何になりたいですか」と質問したところ、「おれは立派なブリになりたい」と答えた奴がいた。あまりのバカバカしさに吹き出した自分に気が付いて、目が覚めた。


IT業界の悪文:ツールのダウンロードリンクしかねぇじゃん。

2016-04-22 09:00:32 | 日記
Subject: 【神様お客様】RE: ヘルぺスLED点滅の件(受付番号:4358386133-472 )
J19

神様お客様
ご担当者様

いつもお世話になっております。
日本ヒューレット・バカバカリ・サーバー担当 馬鹿歳三でございます。
本日は外出のようで、メールにて失礼いたします。

弊社の管理ツールの種類は、以下の通りでございます。

○HH System Management Homepage (SMH)
○IMA
1. HH System Health Application and Command Line Utilities
2. HH SNMP Agents
3. HH System Management Homepage Templates
○HH Insight Diagnostics
○HH Smart Storage Administrator (SSA)

詳細のダウンロード先は以下のようにご案内いたします。

HH ProLiant サーバー - System Management Homepage (SMH) と Insight マネジメ
ント エージェント (IMA) のインストール方法 (Linux)
http://h20565.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/doc/public/display?docLocale=null&docId=emr_na-c03065327

○RECOMMENDED * HH System Management Homepage for Linux (AMD64/EM64T)
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_e8fede0963eb4a54884625fa24&swEnvOid=4049

1.HH System Health Application and Command Line Utilities for SUSE LINUX
Enterprise Server 11 (AMD64/EM64T)
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_d3439b3d9b0949429ffb7cdd01&swEnvOid=4049

2.HH System Management Homepage Templates for Linux
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_15c87bdc1632468382b3bb313e&swEnvOid=4049

3.HH SNMP Agents for SUSE LINUX Enterprise Server 11 (AMD64/EM64T)
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_20bee17f4fb6462b97f507b911&swEnvOid=4049


○ RECOMMENDED * HH Insight Diagnostics Online Edition for Linux (x86-64)
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_5d7a6fe262ee43f780f6c74103&swEnvOid=4049
*ページ内のインストール方法をご確認いただければと存じます。

○HH Smart Storage Administrator (HH SSA) for Linux 64-bit
http://h20566.www2.hhahoahoaho.com/hpsc/swd/public/detail?sp4ts.oid=4091411&swItemId=MTX_f1e7b5d721eb4fa489b46c4476&swEnvOid=4049
*ページ内のインストール方法をご確認いただければと存じます。

万が一ご不明な点がございましたら、お気軽にアホナキャク・サポート・センターまでお問い
合わせいただければと存じます。

以上、ご査収の程宜しくお願い致します。
日本ヒューレット・バカバカリ株式会社
アホナキャクノサーバー担当 馬鹿歳三


このアホな担当者は、ツールのリンク先を教えて偉そうにしているだけ。ちゃんとマニュアルもあるんだから、マニュアルのリンクも書けよ。完全な手抜き。

時代遅れのセキュリティの基本

2016-03-27 11:18:49 | 日記
今でも笑っちゃうような古いセキュリティポリシーってあるもんです。

- 添付ファイルのパスワードと別便送付 -

「ファイルを添付する際はパスワードをかけて、別メールでパスワードを送る」というルールはどれほど意味があるのでしょうか。30年前のインターネット勃興期であれば、バケツリレー方式でメールが送られるわけだから、間にあるコンピュータでも電子メールは読み放題だったかもしれません。「カッコウはコンピュータに卵を産む」の1980年代なら十分にあり得るセキュリティ対策だったでしょう。

また20年前のダムHUB全盛時代であれば、メールサーバーにスニッフィングかければ、電子メールのパスワードだって本文だっていくらでも読むことができました。

電子メールの仕組みは今も同じです。パスワードをメールサーバーに平文で送って、平文でメールを読む。だがスニッフィングで電子メールのセキュリティが破られたという話は最近とんと聞かない。むしろ社内のネットワーク管理者が一番怖い。金融機関とかだったら、そういう専門部署だってありそうですね。

それは、スニッフィングできないスイッチングHUBと、ISPの守秘義務のおかげです。スニッフィングするためには特別なポートにスニッファーをつながない限りできません。もちろん、裁判所の許可がなければ通信の無断傍受で重大なペナルティでしょう。「カッコウ...」の時代のように、どこの誰だかわからない経路を通るという事はないのです。

という事で、我々が送るメールの送信元と、宛先の間に流れるメールパケットはよほどのことがない限り読みだすことは不可能でしょう。しかも狙ったメールは膨大なトラフィックから見つけ出さなければならない。恐ろしいほどの根性か、シカケを必要とします。圧縮された添付ファイルをトラフィックから取り出して、パスワードを解読する事はあまりにもコストとリスクの高い行為なのです。そのために、わざわざ添付ファイルを暗号化して、パスワードを別便で送るというのは効率が悪い。

問題は、添付ファイルは、圧縮を解かれ、コンピュータの中やファイルサーバーの中で平文化されて保存されていることなのである。そちらの方がよほどセキュリティ意識があまい。

たとえ添付ファイルと別メールでパスワードを送ったところで、解凍されてPCにある平文ファイルは危険にさらされているわけです。

二度手間をかけて、何の意味があるのでしょうか。もちろん、送付する内容が非常にセンシティブであれば、その程度の配慮は必要でしょうが、一般的な文書のやり取りに、こんな手間かける人は「一生やってろ」と言いたくなります。

そんな手間かけるなら、クラウドのファイル転送サービスの方がよほど安全でしょうね。

一番需要なのは「送信先を絶対間違えるな」という事なんですけどね。


- パスワードの定期的変更は効果があるか -

パスワードを定期的に変更しても、一旦破られたパスワードには効果がないでしょう。どうせ password123 が pasword345 に代わるだけです。辞書攻撃を受ければひとたまりもない。

一定の効果はあっても一時的なものでしかありません。

よく「フェイスブックのパスワードなら FBpassword123 でヤフーならYHpassword123 と変えて使いまわさないようにしているよ」という人がいるけれど、だいたいそんなルールはみんな使っているから、簡単に辞書攻撃されるでしょうね。既にパスワードによるセキュリティは崩壊しているのです。

これはもうソーシャルハッキングの世界かもしれませんが、古いパスワードに何かキーワードを付け加えれば、もう簡単に破られるものなのです。



- パスワードはメモに書くな -

このルールを考えた人は多分、新約聖書も旧約聖書もすべて暗記している、素晴らしいニンゲンかもしれません。ついでに般若心経も記憶してほしいくらいです。

実は昔、職場で支給されていたノートPCが実におバカな仕様で、Bios パスワードをかけているにも関わらず、再起動してもパスワードを聴いてこないんですね。電源を切ったときだけはパスワードを聴いてくる。しかもスリープから復帰した時もパスワードを聴いてこない。電源スイッチを押したときだけ初めて Bios パスワードが有効になるというすごくおバカなPCでした。

私は支給されたPCの Bios パスワードを支給されて速攻で変えたのにその甲斐が全くない。そのうち、忘れちゃうんですよ Bios パスワード。

そうして数年使っているうちに、PCがどうにもならず、再起動も受け付けないので電源長押しでPCの電源切ったら初めてパスワード聞かれた。焦りましたよ。全然覚えちゃいない。

ってことで周囲のみなさんに聞いてみたら、出てくる出てくるデフォルトのパスワード書いた付箋紙が引き出しの中からズラズラとですね。笑っちゃいました。

ま、これが実態というものです。

結局まさかと思っていた滅多に使わない危ないパスワード入れてみたら、ちゃんと動きましたけどね。
たいていパスワードなんて紙に書いてありますよ。手帳にね。特売サイトのパスワードとか、求人広告のパスワードとか、ニュースサイトのパスワードとかどうでもいいパスワードが何十種類とですね。

ただ、本当に大事な金銭が関わるようなパスワードなんて書いてありません。重要な聖書の語句のように、人の心に刻まれているものです。

よく顧客のシステムの初期パスワードを設定することはありますが、「パスワード変更の儀」を経て、パスワードは知らない事にしています。たいていわかるんだけどね。

- アカウントロックアウトのポリシー -

普通のシステムでは、ログインに数回失敗すると、アカウントがロックアウトされ、数分間ログインできないようになっているのですが、 Windows ではこの設定が標準ではありません。なのになぜかグループポリシーとして、パスワードの長さや複雑さを要求してくる。GPO の設定で複雑さや長さ制限をかけても、隣のアカウントロックはかけないところが何故かおおい。

もっともこのパスワード設定がGPOというわかりにくい処に設定できるのに、コントロールパネルのような、アクセスしやすい処に設定がないのも随分おかしいな、と思うのは私だけでしょうか。

アカウントロックのポリシーはブルートフォースアタックには一番効果的だと思うのは私だけなのかしら。

実際、iPhone のパスワードロックは4桁の数字が基本です。アカウントロックのポリシーがないので、9999回の力技のトライで簡単に画面ロックが解除できてしまいます。


- 頼むから root でダブルクリックしまくるなよ -

ある、お客さんのところで、中途入社のシステム管理者に業務を引き継いだことがあるのですが、なんと彼、そこら中にあるアイコンをダブルクリックしまくるのですね。もう目がテンになりました。メールの添付ファイルももちろんダブルクリック。

頼むから止(辞)めてくれ、と心の中だけじゃなく、実際口に出していってしまいました。

もちろん彼が数日後に馘首されたのは言うまでもありません。

でも多いんでしょうね。目の前にあるアイコンを何でも「ダブルクリックして開きまくるシステム管理者」ってね。

本当は右ボタンメニューを開いて「何か怪しげなメニューが出ないか」を常に注意すべきことなのですが、オブジェクトを右クリックして相手が実行ファイルであっても「開く」というメニューしか出ないのは問題ありだな、と常に杞憂しています。
メールの添付ファイルだったらまず、保存してスキャン。
「Word で開く」とか「偽装したZIPファイルを実行」「ヤバいVBスクリプトを実行」とかもっと確実な情報を出して欲しいものです。

右ボタンを押して、ZIP ファイルを偽装したアイコンであれば「開く」ではなく「実行する」とか「実行しちゃうけどイイの?」くらいのメニューにしてもらいたいものです。

- 生体認証は安全の嘘 -

生体認証は怖い。もし漏えいでもしたら、指を切り落とさない限り、リセットできないのである。指紋認証をリセットするためには、新宿歌舞伎町の裏にある雑居ビルの3Fあたりにある「✖✖興業事務所」で「落とし前」をつけなければならない。ろうえいしたらタイヘンな個人情報、認証情報なのですね。

実際、マレーシアあたりでベンツを盗んだ窃盗団がオーナーに落とし前をつけさせたことがあるらしいですけどね。

- P2P は使っていない -
P2P つかっていますよ。だって Windows10 の Windows Update はデフォルトで P2P なんだもの。


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こうした「今では時代遅れ」のセキュリティポリシーがまかり通っている、という事は、新しく策定すべきセキュリティポリシーにも対応できていない、つまりセキュリティポリシーのPCDAサイクルが機能していないということなのです。

嘘ばっかりの Wikipedia

2015-12-14 07:23:35 | 日記
Wikipedia は嘘ばかりである。なぜならワシが執筆しているからだ。

こないだ、某SI屋のセールスマンと話をしていたら、ワシが書いた嘘ばっかりの Wikipedia の内容をそのまんま話しているのを聞いて苦笑してしまった。

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問題は、Wikipedia 日本語版では「他国語版を翻訳したもの」と見做されると「削除依頼」のリストに入ってしまうという事だ。

したがって、他言語版に記述がある文章をそのまま「翻訳とみなされる」記述はできない。

だから、ほかの言語で「まぁ割と正確だな」という内容をそのまんま書けないのである。他の表現や引用元を使って「オリジナルな嘘」を書かなくてはいけないという事だ。

だから、Wikipedia のニホンゴ版には微妙に「正しくない表現」で嘘記事を書かなければいけないのである。

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「嘘は嘘と見抜けなければネットの世界は歩けない」

とは西村某が言った事だが、Wikipedia の日本語版でも全く同じ事が言える。

困った事に Wikipedia は非常に検索したときのヒット率が高く、影響力が大きいという事だ。記事さえ書けば、一部の団体への利益誘導なんて簡単にできる。

Wikipedia は書いたもの勝ちである。仮にバカな執筆者(つまりワシのこと)が、某団体の活動(まともだよ)をヨイショするような記事を書いても誰も検証しない。もっとも、その活動をやっている某団体と同じような活動をしていいる団体が他に居ても、執筆者はそんなこと知らないわけだから、自然と某団体のヨイショ記事になってしまう。

自分が関連する事に関して記事を書かない、というのが原則らしいのだが、そもそも自分が関心がない事は記事にならない。参考出典に「自分が書いた本を参考にしました」と出典明記しても、別に「利益誘導だっ!」って事にはならないだろう。そもそもそういう事柄を研究して、詳しいから記事にしているだけなのである。ど素人が書く記事よりよほど正確である。

よく芸能人が「私の出身地の地名が間違っているので誰か修正してぇ」という発言があるが、だったら自分で修正すれば良い。

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そもそも削除屋さんって何やっているヒトなのかわからないが、Wikipedia 上で正当に会話しているようには見えない。Wikipedia で会話しているンじゃなくて、メールとかで連絡しているんじゃないのかな。じゃなければ、削除屋さんの大元も気が付いてしまう。

削除屋さんの大元というのがいるらしいのだが、大元を通さないでお互いに、記事に茶々を入れるような感じなんだよな。ちなみに大元さんは記事の投稿そのものに茶々を入れる権限はないらしい。削除屋さんを指名する権限しかないそうだ。

そもそも、こんな推測ばかりの事を書くわけだから

「嘘は嘘と見抜けなければネットの世界は歩けない」

というのは名言だ。