ぽかぽか陽気の昼下がり、落ち葉やゴミが散らかった駐車場には、野良ネコが群がっている。
ネコたちを避けて車を止め、続く道をゆけば、そこは捨てネコの楽園だった。
あれから四半世紀を経て。。。
さ~て、ここはどこ?
鉄塔さえなければ、郊外の静かな大草原・・・って騙されそうな景色。
芝生の丘を上り詰めると、すぐそこに工場や住宅街が見える。
そんな街のど真ん中にある「山田池公園」を訪れた。
枚方八景のひとつに数えられる山田池の周囲を巡ったが、縄張りごとに出迎えてくれるネコの姿はもうなかった。
周辺の造成により、美化された公園に住む場を失ったのだろう。
公園の開花カレンダーを見れば、一年を通して緑と花が絶えぬよう配慮されているのに気付く。
花木園のツツジが放つ鮮やかなピンクに気分も高まる。
公園管理事務所前の花壇には、チューリップの球根を掘り上げる作業中のスタッフがいて、その横にネコを見つけてしまった。
オブジェのように動かない数匹と、毛づくろいに余念がない高級そうな1匹。
なぜか微妙に和むのは、おぼろげな過去のせいだろうか。
スマートに伸びやかな木は、初めて目にするユーカリだった。
全般に馴染みの木々も多く、気が休まる。
若葉が芽吹き始め、溌剌とした緑に気を取られていると、目前にぶら下がった毛虫に不意を打たれたりもするんだけど。
園内でバーベキューも叶うとあって、昼下がりの広場に集う何組もの輪が微笑ましい。
また、鳥の憩いの場でもあり、木立の一角にはコサギの共同住宅まであった。
双眼鏡を手に観察をする方の話では、子育て中の一家を含め三所帯の巣があるらしい。
見え隠れするヒナの頭が肉眼でも確認できた。
春は自然の命が産声を上げ育まれる季節。
人も冬ごもりから目覚めた細胞が息づくころ。
冬から春への過渡期は、眠くて仕方がない。
春たけなわの今だって、いつも睡魔と隣り合わせだから、この居心地の中で気を許そうものなら、間違いなく居眠りしちゃいそう。
たくさんの休憩所は、ベンチから大規模なものにまで至り驚き桃の木山椒の木。
まさに街の中央オアシスだ。
おまけ。。。
帰路の途中にあった霊園の、芝桜でペイントされた目が痛いほどの桃色斜面。
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