春陽ふりそそぎ、汗ばむ天気となった日。
誕生祝いランチをいただく。
友が、私のために選んでくれた店「カフェ ド レーヴ」。
モーニングからディナーまで、途切れなく営業している。
白壁の堂々たる門構え。
それをくぐると、すぐ右手の蔵から母屋へ続く旧家っぽい佇まい。
店内は、和な外観とは一変してモダンな設えだ。
隣接公園の桜を、店に居ながらにして見わたせる好立地。
1週間前ならば、窓を額縁に満開の風景が楽しめたにちがいない。
がしかし、同時に人の動きも目に飛び込むことになる。
ならば、過不足のない今が落ち着くのかもしれない。
テラス席が、とても気持ちよさそうだが。。。
24度の陽気の支配下では、とてもじゃないが耐えられそうにない。
室内で、じっくりと味わうことにした。
嬉しいかな、コースには食前酒がついていた。
アルコールの有り無しが選べる。
スパークリングワイン(かな?)で、カンパ~イ♪
グッとひとくちイメージの食前酒にしては多量。
なんど祝われても、とる歳はひとつなのだから大歓迎。
リニューアルされたメニューで、まずは、前菜の1皿め、続いて2皿め。
パンは焼きたてが、好みで選べる食べ放題。
とりあえずは、黒胡麻さつまいも、かぼちゃ、アールグレイをチョイス。
中盤で、チーズ、クロワッサンを追加した。
風味も味もしっかりと伝わってくる。
軟らかめで、とっても食べやすく、ついつい5個も。。。
にんじんのポタージュは、かなり濃厚。
カップが思いのほか深く、ずっしりと胃を占領する。
メインは、若鶏とハンバーグにし分けっこしたので、ふたつの味が楽しめた。
料理名は、長ったらしくて覚えていない。
アイス、クレームブリュレ(かな?)、フィナンシェ、ババロアの4種盛り。
コーヒーは、大振りのカップでたっぷり注がれていた。
ポタージュ以外は、全般に薄味で、デザートも甘さ控えめ。
バランスよく、美味しかった。
供されるタイミングもよく、マイペースで食せたのが何より。
食後に、近くの石上神宮へちょこっと立ち寄って。。。
目指すは、甘樫丘。
桜はどれも、枝先にわずかな花をのこしていた。
風に弾かれた花びらが1枚・・・また1枚・・・蝶になりひらひらと舞う。
さほど広くもない丘上は、いつもになく人口密度が高い。
桜が目的ではない人たちだ。
歩こう会のグループや、写生にいそしむ人、諸々。
もしかしたら・・・桜に仄かな期待をして・・・などは私たちだけのように思われた。
緑の若葉と、赤茶色のがくが残る木を眺めれば、花の姿を大空に表すことができる。
1年前、脳裏に刻んだ艶姿。
その満開のときを知っているから。
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