カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「2011年4月」。

2011-05-01 17:17:20 | Weblog
題詠blog2011:017~025。

失望を幾つ許せば春の日のわたしは羽根を持てると言うの

スケボーの車輪のひかり公園に初夏の準備をはじめる予定

悲しみのアンモナイトの貝殻はやがて地層に抱かれていた

無くしても見つければいい永遠の幻灯機からあふれでる星

Tシャツを洗い終えたら灯台の風のたもとで夏を待ちます

でたらめに空の光を追いながらああこれはたぶん僕の星座

蜜蜂の羽音の響くその先は無くしたはずの花なのでしょう

もう一度すべてのひとに感謝祭忘れぬようにパレードの列

真夜中の小麦畑の地図を手にミステリーサークルを探す旅

うたのわ。

海辺からどちらともなく手をつなぐ炭酸水の気泡のひかる

深緑をテープで留めるひかりさす窓の縁から森の明け方

川エビの細い腕から脱皮するあなたの内に運河のひかり

それはそれは明日を愛おしむように湖池屋ポテトチップスの袋をあける

黒ゴマと間違われてもアリたちは朝のひかりに生きていました

あなたなら散った桜の花びらをあつめて歌にするのでしょうね

それはとても大きな釘抜きで大地から曲がった釘を抜いてゆきます

逸れてゆくカーブボールの哀れみと泣いているのだキャッチャーミット

それからは桜の花が咲くように一瞬でまばゆいひかりでした

絶対といえないものを繰り返し築いては壊されて 僕ら

背伸びする向日葵の群れああ此処は夏の日を迎える全て

理由わからないまま海泣いている誰も嫌いになったりしないよ

気がつけば星のラジオが彗星のかなしい歌を届けています

揺れるたびわたしの内の日常がまた遠ざかるような夕暮れ

海鳴りになくしたものがあるのなら明日のために探してあげる

笹舟を川にあずけてわたしなら下流で春を待っていますね

潮騒を忘れていたら春の日の三島由紀夫のページの揺れる

コカ・コーラ 三億年後の夏の日も僕の渇きをいやしておくれ

欠けた日の足りないものを組み立てるレゴブロックは青にしておく