カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「2012年4月」。

2012-05-02 18:22:11 | Weblog
題詠blog2012:025〜026。

触覚をひろげて笑う西友の自転車置き場 駆け出しそうだ

星空の蛇口をだれかしめわすれ流星群のシャワーを浴びる

楽器の歌

ピアノ個人レッスンスペイン人女性講師の看板の前うずくまる

弾けもしないビオラを買って永遠のくびれを撫でる不器用な指

さっきまで情熱だったくちびるの清らかに吹く銀のフルート

理由なき衝動は虚無僧を襲い食い入るように見つめる 尺八

繊細な指の運びで柔らかな楽器を鳴らすクラシックギタリスト
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「2012年3月」。

2012-04-01 18:04:08 | Weblog
題詠blog2012:019〜024。

そっくりな鳩がいるから昼下がりポップコーンの袋を開く

あたたかな演技のようなあのころの小劇場を森に建てます

曲がるなら空の果てまでゆくような勇気に光れ方向指示器

突然の雨のようだね 赤、青、黄、白、傘の花ひらかれて 春

失恋の泣いているはピアニスト 必要なのはひかる長調

もう僕があそんであげる灰色のだれもしらないかなしい玩具
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「2012年2月」。

2012-03-02 21:53:35 | Weblog
題詠blog2012:001〜018。

今が、今、今だと、わたしテキストの 打ち込んでたら、今でなかった

壁を叩きもしないコンクリートの囲まれて隣のひとはたぶんやさしい

花びらが美しいはず 生きている 真っ赤な真っ赤 すべて散らばる

果実 表面に触れて たぶん 食べると 愛は 同心円に近づいていた

遠ざかる彗星までもあなたならかすかに残る点のようです

新しい時代はひとつ啓かれてアムロのような蒼い目をする

驚きの白さにほんのたわむれてシーツをたたむ日曜の午後

暗いからひかりを抱いて君を待つ提灯あんこうのように深海

モスクワの道程までがわたしなら雪は心を閉じ込めている

それはそれは僕の全てを記憶した薄っぺらいねICカード

玄関に靴を揃えてあけがたの何事もなく履けますように

ああ君はこんな夜更けの空にいてひかりを放つ三日月の眉

時間から逃れる夏のつかの間を逆回転につかんでいたの

偉大ならすべての線を消し去ってすべてとすべて同心円に

春の日の小道をたどる一片の詩をひろったら森の図書館

もう空は理解できない突然の力よちから解き放たれて

夕暮れに行方知れずの兄さんが従兄弟のふりをして現れる

まだ浅い春の日差しに植えてゆく土筆のような佐々木希を
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「2012年1月」。

2012-02-01 19:56:41 | Weblog
1/24。

この森にあしたのような本のあるあなたのような図書館である
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「2011年12月」。

2012-01-04 21:36:20 | Weblog
うたのわ。

それは見た事も逢った事もないひとの誕生日を祝う真夜中

星空はあなたのようだ逝ってしまったあなたのようだ

不安一つ二つ三つ過るリクライニングシートが倒せない

十二月 LEDが狂い咲く 発明代価をもとめるように

眺めたら月のあかりが薄れてくガードレールに踵ひっかけ

気が付けばエコカーだらけこの星を光のように飛ばせトナカイ

どれだけのベル集めても響かない寂しい夜のええベルマーク

もう争うのはおよしなさいとサンタが白い髭からとりだす鳩

断片をあつめてねむる冬の日よあけがたひかり結晶となれ

雪ふり始めわたくしはゆつくりと深呼吸する森であります

またひとつ増版されるわたくしの冬のこころの四十九版

ゆつくりとルーズリーフの内側に積もる時間の鐘を鳴らして

ああ、雪の結晶てのひらのあなたのようにとけてゆきます

総理大臣ふゆぞらを翔けて街角は増税原案書降り積もる

小太りの男となつてイリュージョン橇で世界のめぐる煙突

行き先を忘れた鳩に括るのはそらに届ける手紙でしょうか
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「2011年11月」。

2011-12-01 19:59:45 | Weblog

題詠blog2011:099〜100。

正さを支え合えたらあたたかなひかりを回れ惑星となる

完璧な球をたくして伝書鳩すべての空に放たれてゆけ

うたのわ。

最愛の秋をなくした庭師がひとりあかね色して泣いている

大丈夫ばれたりしないふたりしてかくしておいた雪の結晶

あたらしい命がひとつ満月の必然でしょう出会えたらいい

走る朝むかい風から脚力の意思を問われる 負けたくはない

逢いたいといえば夕日は短めの詩になるなんて 妄想だろう

白鳥の羽根をひらいて冬の日の水辺はもっとあたたかくなる

スターダスト落ちてきた夜の地面クリアファイルに挟み続けて

それぞれがそれぞれの生を語りはじめる物語は長いほうがいい

降り始めたら雪の世界はやさしいと空から聞いた遭難者たち

わからなくていいのかもしれないと向日葵の種植えてゆく午後

あたらしくあなたが泣いた満月はたまに記憶をあたらしくする

いいのです鯨の歌はわかるひとわかるひとには聴こえていたら
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「題詠blog2011」。

2011-11-03 18:52:02 | Weblog
001:初
初めての冬の距離感ふたりには雪が降ります 寄り添いなさい

002:幸
とおく種であったころの幸せを砂丘のすみから植えてゆきます

003:細
昭和史をほどいてみれば群青のひかりのような飴細工あり

004:まさか
よく冷えたアクエリアスの気泡からまさかのような夏がはじまる

005:姿
姿見のなかのわたしは嘘つきだ嘲るような薄いくちびる

006:困
困惑をとおいひとから受け継いで星空を落下するペガサス

007:耕
愛なんてこれっぽっちもありませんもう耕すのは止めてください

008:下手
下手くそなピアノでいいね白鍵はあなたのために黒鍵はわたしのために

009:寒
あきらめた温もりのよう蒼白の寒暖計を手にとる夕べ

010:駆
しおさいのあなたを求め呼吸するわたしの内に疾駆する馬

011:ゲーム
終わらない椅子取りゲームの会場にあしたのような籐椅子を置く

012:堅
堅い人だらけの街の夕暮れに海月のような思いを伸ばす

013:故
故郷のオーケストラが現われて忘れかけた田園を奏でる

014:残
思い出は残るのですか ここはもう涙のような潮騒のあと

015:とりあえず
とりあえずともしてまわる蝋燭にねがいのようなちいさな炎

016:絹
絹糸を夕日にあてる一日がそれはやさしく終わろうとする

017:失
失望を幾つ許せば春の日のわたしは羽根を持てると言うの

018:準備
スケボーの車輪のひかり公園に初夏の準備をはじめる予定

019:層
悲しみのアンモナイトの貝殻はやがて地層に抱かれていた

020:幻
無くしても見つければいい永遠の幻灯機からあふれでる星

021:洗
Tシャツを洗い終えたら灯台の風のたもとで夏を待ちます

022:でたらめ
でたらめに空の光を追いながらああこれはたぶん僕の星座

023:蜂
蜜蜂の羽音の響くその先は無くしたはずの花なのでしょう

024:謝
もう一度すべてのひとに感謝祭忘れぬようにパレードの列

025:ミステリー
真夜中の小麦畑の地図を手にミステリーサークルを探す旅

026:震
携帯の震えはむかし水晶のころにかわしたとおい約束

027:水
まちがえて水力発電このダムのふかみは碧い森の悲しみ

028:説
きらきらとまわる猫の眼真夜中の天動説を示しはじめる

029:公式
公式にならないように海鳥をみなみの島のみさきに放つ

030:遅
寄り道をしたのでしょうね山肌をあなたの声が遅れて届く

031:電
真夜中をぶーんって泣いているのですクリーム色の電気メーター

032:町
こんなにもさびれた町のすみっこに赤いポストが笑顔のようだ

033:奇跡
めをとじてあけたら青き翅ひろげ奇跡的から蝶になります

034:掃
帚星76年越しに現れてスペースデブリを掃くのでしょうね

035:罪
真っ白な罪があるなら答えまで手をとりあって眠りましょうね

036:暑
ただ夏の暑さが記憶ひまわりの高みは何処にふれようとする

037:ポーズ
押しましょうどちらともなく明け方の瞳のようなポーズボタンを

038:抱
歩こうと水の小道をあしたまでほそい身体の抱きあいながら

039:庭
捨てられた庭師のはさみ忘れたらもう薔薇園は満開でしょう

040:伝
とどかない空のむこうにあるようなあなたの国へ伝書鳩 飛べ

041:さっぱり
駆けてゆく野生のような踝をきれいさっぱり忘れてしまう

042:至
坂道の下りの速度 風×高み また夏へ至る麦藁帽子

043:寿
寿の字を書くようにお父さんまた桃の表面を撫でている

044:護
お祈りを言い間違えた夕暮れの護るものから薄れてゆくの

045:幼稚
幼稚園バスの窓から夏空の青い帽子の飛び跳ねる朝

046:奏
奏でようと低音部から湖底まで沈んでゆくの鉛のペダル

047:態
君のないリビングルームに何時までも朝の擬態を止めないのです

048:束
大切を分けてください空白のクリアファイルの束を抱えて

049:方法
方法を見つけました。と、月光の観測師からメールが届く

050:酒
満たしてもわたしはグラス日本酒のいっそ透明になってゆきます

051:漕
三月の声を忘れた漕ぐ舟の喫水溢れ 眠れ あなたよ

052:芯
やわらかな夜中のように3Bの鉛筆の芯を研いでいるの

053:なう
残照の鋭い軌跡ガラス窓 ああ、曲面のカーテンを なう

054:丼
満月をもとめるように食べかけの牛丼におとす生卵

055:虚
虚構 あるいは海の彼方へとわたしをつれて霧笛を鳴らす

056:摘
みどり摘む呼吸するはず領域を手のひらの上 深呼吸する

057:ライバル
雨ふる日きみの背中に寄り添えてレインコートのライバルになる

058:帆
帆船ならみなみへむかう風の日のきぼうを孕みおすすみなさい

059:騒
ただ、海鳥の子守唄ならあるとして 耳をすませば消えた潮騒

060:直
実直なひとあらわれてまっすぐな手を伸ばすから 繋がればいい

061:有無
言い出せなかった有無が流星群 誰も知らない夜空に消える

062:墓
ガリガリ君の当たり棒なら夏の日の記憶の中の金魚のお墓

063:丈
背高泡立草の丈に近づく約束を秋になるまで忘れないでね

064:おやつ
ひかりから呼ぶ声のする公園に未来のようなおやつ抱えて

065:羽
観覧車 雲に近づく夏空の羽根があったら飛ぶのでしょうね

066:豚
紅の豚の魔法を解く鍵よ アドリア海のあかいくちびる

067:励
あきらめたバクの親子を励まして真夜中過ぎの悪夢を食べる

068:コットン
単純に暮らしてゆけば真っ白なコットンシャツの襟を正して

069:箸
箸であることを忘れて食卓のかなしいまでの砂丘のはずれ

070:介
介助犬の服を手作りしているようなあなたでしたか温かな手

071:謡
みどり色ジャングルジムに跨がって始まるでしょう蝉の歌謡祭

072:汚
えーえんの青いスーツよ撥ね返せ 汚職警官の放つ銃弾

073:自然
伝書鳩に秋の手紙をたくしたら数えてねむる空の自然数

074:刃
西日より長い刃の影を踏みつちふまずから泣き出しそうだ

075:朱
本日の夕焼け予報 この街は、赤のちオレンジ、所により朱

076:ツリー
夕暮れのスカイツリーのアンテナに生まれ変わって心を放つ

077:狂
剣を抜くことも忘れてゆりかごの 眠れ、眠れ、眠狂四郎

078:卵
ああ、それが望みであって春の日を一斉に孵化する無精卵

079:雑
捨てられる雑誌のように感情をビニール紐できつく結わえた

080:結婚
海沿いは立入禁止 昨日まであんなにも結婚式だったのに

081:配
しばらく見ないうちに大きくなって 覚えてますか空の配色

082:万
万力で挟むあたまの重さどこからか重力に逆らえと声がする

083:溝
めをとじるかすかこれがひかりでしょうか暗い溝を埋めてゆく

084:総
房総半島のひとが花の匂いをさせて海沿いをゆくように出会う

085:フルーツ
わたしだけフルーツ籠からこぼれ落ち白い机になっていました

086:貴
まちがえてひぐち君ヘアー 昨夜から貴族の乾杯の夢を見る

087:閉
天国に開け放たれる回転ドアをいつまでもどこまでも閉じてゆく

088:湧
湧くひとになって砂漠のかなしみを薄めてゆけば碧いオアシス

089:成
くちびるの冷水の悲しみを共にあなたは成功者となればいい

090:そもそも
そもそもと切り出した後の静寂のコーヒーカップにかすか秋色

091:債
ノルウェーの森の静かに雪ふるように債務時計の刻まれてゆく

092:念
どこまでも記憶のようなこの森にあなたであった植える記念樹

093:迫
迫るものが大きな罰であるように何もできない連れてゆかれる

094:裂
金の糸を織り交ぜながら深層の裂け目を縫って暮らしています

095:遠慮
遠慮なく飲み干すようにあかときのカシスオレンジ確かめなさい

096:取
取りあげて外の世界のあかるさの未来のような泣き声のする

097:毎
毎日をくらげのようなあかるさに過ごしてゆくの海に帰れば

098:味
ターコイズブルー口にふくんで味覚から氷のように痺れていった

099:惑
正さを支え合えたらあたたかなひかりを回れ惑星となる

100:完
完璧な球をたくして伝書鳩すべての空に放たれてゆけ
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「2011年10月」。

2011-11-01 20:26:14 | Weblog
題詠blog2011:087〜098。

天国に開け放たれる回転ドアをいつまでもどこまでも閉じてゆく

湧くひとになって砂漠のかなしみを薄めてゆけば碧いオアシス

くちびるの冷水の悲しみを共にあなたは成功者となればいい

そもそもと切り出した後の静寂のコーヒーカップにかすか秋色

ノルウェーの森の静かに雪ふるように債務時計の刻まれてゆく

どこまでも記憶のようなこの森にあなたであった植える記念樹

迫るものが大きな罰であるように何もできない連れてゆかれる

金の糸を織り交ぜながら深層の裂け目を縫って暮らしています

遠慮なく飲み干すようにあかときのカシスオレンジ確かめなさい

取りあげて外の世界のあかるさの未来のような泣き声のする

毎日をくらげのようなあかるさに過ごしてゆくの海に帰れば

ターコイズブルー口にふくんで味覚から氷のように痺れていった
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「2011年9月」。

2011-10-01 19:13:21 | Weblog
枕詞の歌

峯岸のカスベルスキーの増えてゆくもう貴女から逃れられない

渡辺のわたしもたぶん加護亜依をすててまゆゆを愛するだろう

まえはらの八ッ場ダム湖の静寂のむかしのことは誰もしらない

題詠blog2011:078〜086。

ああ、それが望みであって春の日を一斉に孵化する無精卵

捨てられる雑誌のように感情をビニール紐できつく結わえた

海沿いは立入禁止 昨日まであんなにも結婚式だったのに

しばらく見ないうちに大きくなって 覚えてますか空の配色

万力で挟むあたまの重さどこからか重力に逆らえと声がする

めをとじるかすかこれがひかりでしょうか暗い溝を埋めてゆく

房総半島のひとが花の匂いをさせて海沿いをゆくように出会う

わたしだけフルーツ籠からこぼれ落ち白い机になっていました

まちがえてひぐち君ヘアー 昨夜から貴族の乾杯の夢を見る

うたのわ。

八月のこの星の夜きらきらとこんなにもあなたが言葉を

漕ぎ出せば深夜の大河おだやかな春を春を春を待っている

感情に立ち去るでしょうリアリティ走り始める乖離している

無気力な白い官僚手をひいて海鳴りなどを聞かせてあげる

混ざってもまざっても他人なのです混ざれない水と油なのです
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「2011年8月」。

2011-09-01 19:35:05 | Weblog
題詠blog2011:055〜077。

虚構 あるいは海の彼方へとわたしをつれて霧笛を鳴らす

みどり摘む呼吸するはず領域を手のひらの上 深呼吸する

雨ふる日きみの背中に寄り添えてレインコートのライバルになる

帆船ならみなみへむかう風の日のきぼうを孕みおすすみなさい

ただ、海鳥の子守唄ならあるとして 耳をすませば消えた潮騒

実直なひとあらわれてまっすぐな手を伸ばすから 繋がればいい

言い出せなかった有無が流星群 誰も知らない夜空に消える

ガリガリ君の当たり棒なら夏の日の記憶の中の金魚のお墓

背高泡立草の丈に近づく約束を秋になるまで忘れないでね

ひかりから呼ぶ声のする公園に未来のようなおやつ抱えて

観覧車 雲に近づく夏空の羽根があったら飛ぶのでしょうね

紅の豚の魔法を解く鍵よ アドリア海のあかいくちびる

あきらめたバクの親子を励まして真夜中過ぎの悪夢を食べる

単純に暮らしてゆけば真っ白なコットンシャツの襟を正して

箸であることを忘れて食卓のかなしいまでの砂丘のはずれ

介助犬の服を手作りしているようなあなたでしたか温かな手

みどり色ジャングルジムに跨がって始まるでしょう蝉の歌謡祭

えーえんの青いスーツよ撥ね返せ 汚職警官の放つ銃弾

伝書鳩に秋の手紙をたくしたら数えてねむる空の自然数

西日より長い刃の影を踏みつちふまずから泣き出しそうだ

本日の夕焼け予報 この街は、赤のちオレンジ、所により朱

夕暮れのスカイツリーのアンテナに生まれ変わって心を放つ

剣を抜くことも忘れてゆりかごの 眠れ、眠れ、眠狂四郎

うたのわ。

ああ、ええ、もう、生きてるって、生きてるって、みんみんてっ、みんみんてっ、蝉

夕立の傘をなくして濡れているあなたはきっと遠い八月

自転車を午後二時の先漕いでゆく ええ、八月の汗が真実

向日葵がどや顔をして真昼間の八月すべて見下している

八月のあなたは熱く太陽に近づけNASAの探査衛星
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「2011年7月」。

2011-08-03 21:26:08 | Weblog
題詠blog2011:051〜054。

三月の声を忘れた漕ぐ舟の喫水溢れ 眠れ あなたよ

やわらかな夜中のように3Bの鉛筆の芯を研いでいるの

残照の鋭い軌跡ガラス窓 ああ、曲面のカーテンを なう

満月をもとめるように食べかけの牛丼におとす生卵

うたのわ。

熱風の反逆性を探りつつ 少年の漕ぐ自転車のペダル

見上げると本当の星空からきらきらしたものが降ってくる

願ったりしながら砂浜を歩く 裸足の方が可能性は高い

聞こえます聞こえます風が集まって振り返れば千の風鈴

もうひとつ足りない朝の手紙です丸をひとつ付け忘れました

ぼんやりと夏の風から情熱を教えてもらう午後なのでしょう
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「2011年6月」。

2011-07-01 20:43:26 | Weblog
題詠blog2011:035〜050。

真っ白な罪があるなら答えまで手をとりあって眠りましょうね

ただ夏の暑さが記憶ひまわりの高みは何処にふれようとする

押しましょうどちらともなく明け方の瞳のようなポーズボタンを

歩こうと水の小道をあしたまでほそい身体の抱きあいながら

捨てられた庭師のはさみ忘れたらもう薔薇園は満開でしょう

とどかない空のむこうにあるようなあなたの国へ伝書鳩 飛べ

駆けてゆく野生のような踝をきれいさっぱり忘れてしまう

坂道の下りの速度 風×高み また夏へ至る麦藁帽子

寿の字を書くようにお父さんまた桃の表面を撫でている

お祈りを言い間違えた夕暮れの護るものから薄れてゆくの

幼稚園バスの窓から夏空の青い帽子の飛び跳ねる朝

奏でようと低音部から湖底まで沈んでゆくの鉛のペダル

君のないリビングルームに何時までも朝の擬態を止めないのです

大切を分けてください空白のクリアファイルの束を抱えて

方法を見つけました。と、月光の観測師からメールが届く

満たしてもわたしはグラス日本酒のいっそ透明になってゆきます

うたのわ。

君の背にふれようとする左手は空をつかんではげしく泣いた

かたむいてもうかたむいて夕暮れのカシスオレンジのように泣いた

紫陽花の色がかわればもう一度歩きだしてもよいのでしょうね

六月は雨に隙間をみたされて泣いているのも気付かない午後
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「2011年5月」。

2011-06-01 19:41:44 | Weblog
題詠blog2011:026〜034。

携帯の震えはむかし水晶のころにかわしたとおい約束

まちがえて水力発電このダムのふかみは碧い森の悲しみ

きらきらとまわる猫の眼真夜中の天動説を示しはじめる

公式にならないように海鳥をみなみの島のみさきに放つ

寄り道をしたのでしょうね山肌をあなたの声が遅れて届く

真夜中をぶーんって泣いているのですクリーム色の電気メーター

こんなにもさびれた町のすみっこに赤いポストが笑顔のようだ

めをとじてあけたら青き翅ひろげ奇跡的から蝶になります

帚星76年越しに現れてスペースデブリを掃くのでしょうね

うたのわ。

雨音をわすれた午後の青空に鳩を解凍するのでしょうね

雨がふる鉛のようなくるしみがちいさな傘を叩く たすけて

指先がシャープ/フラット揺れながらもう黒鍵になってゆきます

ひびきから思い出せれば純白のギターを弾いてあの頃でしょう

忘れたら卵を抱いて生命のひかりのように集まりなさい

それはそれは判らない仕組みですが希望を放つ機械のスイッチ

晴れるといいね晴れならば土踏まずに教えてあげる土の感触

放たれて飛べるのですかどこまでも紙飛行機になってゆきます

新緑の午後の日射しにあの頃はテクノポップでしたお父さん

気が付くと蕾であったいもうとが花を咲かせる姿勢のようだ

五月雨にわすれてしまうつかのまのあなたが空であった頃など

女装家のあなたのひかる真夜中のガラスの靴の新宿二丁目

図書館を建てたのでしょう新緑を貸し出しカードの表にのせる

向日葵になりそこねては幾度なく向日葵ばかりの本を手に取る

明け方のドルフィンキックを得とくするイルカの歌の話をしよう

もう少し回してみれば始まりのティースプーンの銀河のひかり

窓際にすわりたいよねほら海が見えるとこまで青い電車の

いやあしたわたしがおわる直前に笑顔があればいいのでしょうね

夏空の青を証明したいから君のプールに高飛び込みを

もう一度はじめましょうね潮風の笑顔のような穏やかな朝

ええ、東京タワーの赤色は宇宙からひ孫が見つけやすいように

かっぱ寿司のベルトコンベア流れてゆく僅か百円の誰のたましい

それはそれはとてつもない長い棒を持って何処までも棒高跳びを

ゆうぐれにテクノポップが現れてオレンジ色のテクノカットだ

いつまでも泣かなくていい五月なら海のふるえの温めるから

飛び跳ねてゆきませんか水面からあらわれるでしょう五月の魚

からからのセロハンテープをはがしゆく前は愛だったようなものを

しましまのこころがよぎる暗闇のビルのすきまに縞馬の群れ

金魚鉢あふれるように真昼間の夢の続きを反射しましょう
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「2011年4月」。

2011-05-01 17:17:20 | Weblog
題詠blog2011:017〜025。

失望を幾つ許せば春の日のわたしは羽根を持てると言うの

スケボーの車輪のひかり公園に初夏の準備をはじめる予定

悲しみのアンモナイトの貝殻はやがて地層に抱かれていた

無くしても見つければいい永遠の幻灯機からあふれでる星

Tシャツを洗い終えたら灯台の風のたもとで夏を待ちます

でたらめに空の光を追いながらああこれはたぶん僕の星座

蜜蜂の羽音の響くその先は無くしたはずの花なのでしょう

もう一度すべてのひとに感謝祭忘れぬようにパレードの列

真夜中の小麦畑の地図を手にミステリーサークルを探す旅

うたのわ。

海辺からどちらともなく手をつなぐ炭酸水の気泡のひかる

深緑をテープで留めるひかりさす窓の縁から森の明け方

川エビの細い腕から脱皮するあなたの内に運河のひかり

それはそれは明日を愛おしむように湖池屋ポテトチップスの袋をあける

黒ゴマと間違われてもアリたちは朝のひかりに生きていました

あなたなら散った桜の花びらをあつめて歌にするのでしょうね

それはとても大きな釘抜きで大地から曲がった釘を抜いてゆきます

逸れてゆくカーブボールの哀れみと泣いているのだキャッチャーミット

それからは桜の花が咲くように一瞬でまばゆいひかりでした

絶対といえないものを繰り返し築いては壊されて 僕ら

背伸びする向日葵の群れああ此処は夏の日を迎える全て

理由わからないまま海泣いている誰も嫌いになったりしないよ

気がつけば星のラジオが彗星のかなしい歌を届けています

揺れるたびわたしの内の日常がまた遠ざかるような夕暮れ

海鳴りになくしたものがあるのなら明日のために探してあげる

笹舟を川にあずけてわたしなら下流で春を待っていますね

潮騒を忘れていたら春の日の三島由紀夫のページの揺れる

コカ・コーラ 三億年後の夏の日も僕の渇きをいやしておくれ

欠けた日の足りないものを組み立てるレゴブロックは青にしておく
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「2011年3月」。

2011-04-01 22:11:00 | Weblog
花。

わたしからひかりの花を送るためいま海ほたるあつめる渚

向日葵のふりをしている少年の夏の続きを忘れぬように

気がつけばあなたは遠く振り向けば小さな百合の白い祭壇

実直でありたい花が次々と意味をわからず枯れてゆきます

うすももの記憶を辿り春の日のあなたが花であったかのよう

題詠blog2011:012〜016。

堅い人だらけの街の夕暮れに海月のような思いを伸ばす

故郷のオーケストラが現われて忘れかけた田園を奏でる

思い出は残るのですか ここはもう涙のような潮騒のあと

とりあえずともしてまわる蝋燭にねがいのようなちいさな炎

絹糸を夕日にあてる一日がそれはやさしく終わろうとする

うたのわ。

潮騒の聞こえる街が消えてゆく消えてゆく 潮騒の悲しい

日常がとうふのかどにぶつかってあっさりと崩れてゆきました

波頭 するどい指をあなたから何も知らずに受け取りました

わたしから伝えることを絵葉書の森の緑に挟んでおきます

どうしたのでしょうか雨の冷たさは得体しれない不安でしょうか

生きていることの何かを羨むようにあなたの流す雨が冷たい

三月のひとりの午後を戸惑いにかえゆくような春雨のなか

忘れてはならないことを春の日が伝えています 蕾はここだ

どこまでも砂漠のような街角に必要不可欠を置いてゆく

永遠の擬似空間に握手する君の名前はトモダチコレクション

冬空をわたしのなかにひらいたら雪の欠片がきらきらと散る

三毛猫の尻尾にふれる春の日の予定表には日だまりと書く

三月の歌にあわせてフルートを菜の花売りが吹いている

口笛の空に渡ればあしたから春の海ならいいですね
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