fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『オオカミのお札』こぼれ話③ ブックデザイン

2017年09月18日 | 自作紹介
 実は、ブックデザインという分野、とても興味があるのです。
 デザイナーさんの名前が出る場合と出ない場合がありますね。『オオカミのお札』には、出ていません。
 でも、いらっしゃるんです。とても感謝しています。
 いいなあーと思うのです。
 タイトルをでんとお札にしてくださったこと。しかも和紙っぽく。
 帯がぱっと見、透ける紙なのかな? と思うけど、実はそうではなく、下に隠れてしまう絵を薄く印刷していること。(ここ、割とみなさんからも、評判がいいです)

  
 
 そして、裏も見てください。裏にバーコードの部分があるんですが、ここもちょっと透けた感じになっているでしょう。これが、白い紙を貼ったみたいにされると、興ざめになるところを、細かくデザインしてくださっているんです。これに気づいたのは、最近です。(カバーが白地じゃない本を探して見てください。普通に白いシールを貼ってしまったようになっているのが多いです)

  

 それから、何度か「ソフトカバーですね」と言われるんですが、そうではないんです。これ、ソフトカバーっぽい、ハードカバーなのだそうです。ネットの本屋さんの商品案内には、しっかり「ソフトカバー」と書かれてしまっていますがね。
 天のところ(本の上)を見ると、よくわかります。ソフトカバーの場合は、綴じている部分に何もないけど、ハードカバーの場合は、ここに細く布があるんですよ。これ、きっとちゃんとした名前があるんだと思いますが。

 御嶽山の実際のお札をいただいていたのがあったので、編集さんにお渡していました。それをそのままにするのではなく、御朱印のところ、デザインしてあります。

 棚に入った場合にも、オオカミの絵が見えるとか、巻末にある他の巻の宣伝部分にも、このオオカミが薄く印刷されているとか・・・。
 そんな細かいところを見て、にまにまとしています。(なかなか内容のほうに行きませんね。内容は、読んでいただくのが一番、なんて)