町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

不遇の少数派、東武30000系

2017年09月22日 | 東武鉄道

東武鉄道30000系は半蔵門線の押上延伸に伴う直通運転に備えて設計され、2003年3月19日から乗り入れを開始していますが、直通先である田園都市線の激しい混雑で中間に連結される先頭車がネックとなり、早くも2005年に2代目の直通専用車50050系が登場し順次地上専用車になりました。その結果、2017年現在は6両編成+4両編成の2本が細々と運用されるのみになっています。

東急8500系の撮影時、運良く31606F+31406Fに遭遇出来ました。この編成の他には31609F+31409Fが残留し、東武鉄道からの直通車は50050系18編成と併せ20本体制となり、曜日を問わず17編成(3本は予備)が運用されます。

三社直通運用から早期に外される原因になった先頭車両同士の連結部。浅草~曳船間は20m車10両編成に対応していないことや、当時の工場の検査施設が10両編成の入場を不可能にしている為に6両と4両を2編成繋いで10両編成を組む構成になりましたが、朝夕の殺人的ラッシュでキャパが限界に達している田園都市線ではこれが問題視される事になってしまいました。この程度のデッドスペースでも厄介な存在になるようでは、田園都市線の路線計画自体に問題があったとしか思えないのですが・・・。

車内設備はグレー系を貴重にした淡く落ち着いた空間です。ロングシート部分の手すりは後年設置されました。袖仕切りは背の低いタイプですが、もう1編成の31609F+31409Fでは背の高い仕切を装備しています。

ドア上に千鳥配置されている車内案内表示器はLED式で、向かって左に種別・行先(各駅停車では種別は無表示)を常に固定表示する、通勤電車では余り見られないタイプです。この装備は日比谷線直通用の20070系にも採用されました。

 

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