町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

仙台地区の現行主力車・E721系1000番台と701系

2017年09月10日 | JR線

719系の練習も兼ねて、東北本線の仙台支社管内で現在の主力になっているE721系1000番台と701系も一緒に撮影しました。2016年秋より719系の置き換えを目的にE721系の増備が始まりましたが、これまで2両編成だった同系内で初めて4両編成が登場し番台区分も新たに1000番台になりました。今年3月で全編成が出揃い、4両編成19本の76両が運用されています。

単独で常磐線の運用に就く1000番台。仙台地区のステンレス車は赤+白+緑の三色帯でしたが、赤部分は船岡の一目千本桜など沿線に点在する桜の名所をイメージしてピンク色に改められています。色以外にも、前照灯がHIDからLEDに改められるなど微細な変更が実施されました。701系と連結して走る運用も多数設定され、朝夕の混雑緩和に大きく貢献しています。

中間車両の登場で、複数の編成を繋いだ時にデッドスペースになる乗務員室が無くなった事から2両編成2本の組成時より定員が増加(540名から574名へ)し、更にゆとりのある車内になりました。ドア部分に追加された注意喚起の黄色いステッカーが目立ちます。

仙台地区ではもう古株になりつつある701系。719系の投入が完了した後も残存していた寝台電車581・583系改造の715系など、通勤時間帯の運用に不向きで著しい老朽化が進む在来車を置き換えるために登場しました。京浜東北線などで活躍していた209系の思想を一部に盛り込んだロングシートの通勤電車です。新系列電車の仲間ではありますが、菱形パンタグラフや常用貫通路扉の上部に配置された丸型ライトなど、やや昭和の趣を感じさせるデザインが印象的ですね・・・。前回も触れたように、撮影場所の長町駅が在る仙台市副都心(太白区中心部)は急速に商業施設やマンションが立ち並ぶようになりましたが、それらの中を高架線でステンレス製通勤電車が行き交っている光景は、首都圏の何処かにいるかのような感覚になってしまいます。

701系車内(ワンマン非対応車で撮影)、カラースキームは719系のそれを踏襲しています。先に秋田・盛岡地区に導入された当初は鉄道マニアを中心に(マニアだけかも知れませんが・・・)猛烈な批判の対象になったロングシートの車内ですが、通勤通学時間帯の混雑が激しい仙台地区では収容力の大きさが歓迎されたようで、701系による列車増発を望む意見もあったとのこと。混雑していない時は、車内が広く結構寛げるのと後ろ向きに運ばれる事が無いので、筆者としてはかなり好きな部類の車両だったりします。VVVF制御装置の更新工事を全編成が終えているので、今後もE721系と共に永く近郊輸送の主力として活躍して行くんでしょうね。

 

コメント (1)
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