AccessとLinux

中小企業での販売管理プログラムの作成についての所感

シンクライアント運用開始

2008年07月27日 13時28分36秒 | Weblog
ミントウェーブcute-30Uが入荷し、運用を開始しました。今回、これまで15インチだったディスプレイも19インチに統一しました。運用開始から1週間たちますが、サーバーがダウンすることもなく、一応、順調に推移しています。結局、シンクライアントの数は8台です。
気がついたことを書くと。

1.動作速度。一応、実用上問題はありませんが、得意先一覧などのリスト画面を表示する際、一瞬にして表示という感じではなく、上から画面表示していく様子がハッキリわかる速度です。約0.5秒くらいでしょうか。ディスプレイを19インチにしたため、リストされる行数が増えたことも影響していると思います。

2.一番心配していた、サーバーハードディスクへのクライアントからの同時アクセスはによる動作速度の低下はあまり問題ありませんでした。サーバーのハードディスクを増設してハードディスクへのアクセスの分散化を行いまいしたが、この効果はかなり大きかったです。サーバーのハードディスクアクセスランプがかなり長時間、点灯していても(sdaアクセス時)、実際にクライアント側ではフリーズしているような状態にはなりません。ハードディスク1台の時はsdaにVMwareのプログラム本体と仮想ディスクが同居しており、フリーズしていると思うほどクライアントの動作が遅くなることがありましたが、ハードディスク2台運用では実用上問題になるほどの動作速度の低下はありません。

3.ハードディスクへのアクセス軽減という意味では、WindowsXPのメモリー管理に助けられた部分がかなりあります。WindowsXPではOSのブートから初回のアプリケーション起動時にはハードディスクからプログラムを読み込んでメモリーを確保しますが、アプリケーションを終了させても2回目以降はアプリケーション起動時にはプログラムの読み込みを行いません。(確かそうだったような?)
そのため2回目のプログラム起動は1回目より短時間で済みます。(シンクライントでなくても実際に使用していて、その動作速度は実感できます。)
シンクライアントの場合、一度、運用を開始すると、通常はログオン、ログオフを繰り返すだけで、OSをブートすることがありません。常用するプログラムは2回目以降の起動動作することになるので、ハードディスクへのアクセスも少なくなります。
こういった構造がハードディスクのアクセス回数を減少させ、動作速度の改善に非常に有効です。

4.今回、営業が使用するPCを全て、シンクライント方式に変更しましたが、営業の場合、外出している時間がほとんどで、一日の使用時間が非常に少なく、内勤者の使用頻度とは比べものになりません。8台が全て同時に操作しているといった状況は非常にマレです。
(まあ、正直に言うと、形だけ支給しているということです。)
こういった使用形態であれば、やはりシンクライアント方式は非常に向いています。

5.今回、シンクライアントを導入してよかったと思うことは
(1)PCと比べて場所をとらない。
(2)シンクライアント端末にはハードディスクがなく、いかにも堅牢そう。
(3)使用電力が少なく、熱の発生が少ないので、夏場は涼しそう。
(4)OSのブートがないので、起動が速い。また、終了もログオフするなので速い。
(5)VMwareそのものはWindows3.1までサポートしているくらいなので、今後もWindowsXPを長く使用できそうな見込みです。サーバーはさすがに5年をメドに更新するつもりですが、その際もシンクライアント更新は不要です。(壊れてなければね!)
クライアント約10台分のハードについての更新費用はサーバー1台分ということになり、非常に安価です。

VMwareServerを使用してシンクライアントシステムを構築したところですが、先週、VmwareESX3iが無償で公開されることになりました。
http://www.virtualization.info/jp/2008/07/vmwareesx-3i20080722-1.html
今回、ハードディスクを2つに分け、VMwareそのものによるハードディスクアクセルを分離することで動作速度の改善を行いましたが、ESXではホストOSそのものが必要でなく、プログラムの常駐部分も32Mしかありません。VMwareServerを使用した印象から言っても、ESXの方がかなり高速に動作しそうな感じです。ただ、ESXは認証PCにしかインストールできないので、その当たりは問題ですが、本格的にシンクライアント方式を採用する予定なら、ある程度シンクライアント数が保証されたPCをサーバーとして使用するのも悪くないでしょう。

しかし、今回セットアップして思うのは、OSってミドルウェアじゃないかと思うほど、アプリケーション化してしまったとうことです。ホストOSをインストールして、VMwareをインストール、その後、クライアントOS、アプリケーションのインストール、と実行していきますが、クラアントOSのポジションはまさにミドルウェアです。ホストOS上で希望のアプリケーションを使用するために、VMwareとクライアントOSをインストールするわけで、無くては困るが以前のようにOS様々とった感じがありません。アプリケーションさえ使えれば、どういった環境であろうと関係ありません。そういった気持ちで、Googleドキュメントを使用してみると、今後のクライアントOSってどうなって行くんだろうと思います。
クライアントの更新を行う時、データの移行を考えると、データはGoogleで保管してもらった方がよほど安全です。移行の必要そのものがありません。今後、MS-Officeをはじめとするスイートオフィスの使用の比重がさらに減っていくのでしょうが、Accessがどうしても必要な環境ではその依存を断ち切ることもできず、行き詰まりの感があります。

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ホンチャンVmwareServer4

2008年07月14日 22時49分59秒 | Weblog
その他に気の付いた点として。

1.仮想マシンのコピー方法ですが、以前参考にしたホームページではvmdkのみコピーすればよいように記載されていましたが、これは仮想ディスクとして最初にディクスの割り付けを行わない場合で、今回30Gのハードディスク容量を最初から割り付けしましたが、この場合は.vmdkと*-flat.vmdk、二つともコピーしなければなりません。この二つの入ったディレクトリ用意しておいて、customインストール時に既存の仮想ディスクを指定する際、.vmdkの方のファイルを指定します。

デモ機の時は仮想マシンホルダ全体をコピーしていましたが、こうすると、「すでに仮想マシンが存在しいるがいいですか?」(vmxファイルがあるけど良いか?)と聞いてくることになります。.vmdkと*-flat.vmdkだけしかなければこの警告はでてきません。
customインストール時の注意としては、NameとLocationを指定するところではNameだけ編集します。Vmwareの仮想マシン元ディレクトリはconfigure時に指定されているで(既定値で/var/lib/vmware/Virtual Machines/)変更できません。変更可能なのは、Virtual Machinesディレクトリ内のディレクトリ名だけです。これはNameを編集すれば自動で作成されます。Locationは直接編集しません。.vmxファイルの場所はこのホルダ以下に限定されます。
仮想ディクス.vmdkと*-flat.vmdkはどこにでも置けます。前回の書いたとおり、.vmdkと*-flat.vmdkは増設した別のハードディクスに置きました。これはExisting Disk Fileのホルダを入力するところで指定します。

2.今回、仮想マシンの動作速度のボトルネックはハードディスクでしたが、そこに至るまで
http://blog.browncat.org/2007/05/vmware_3.html
を参考にしました。このホームページ中「4.ハードディスクはIndependent-Persistentにする」は有効でした、1~2割は速くなったように感じました。
「6.VMware toolsをインストールする」は直接関係なさそうなのですが、Vmwareの画面でマウスの動作が自然になります。

3.仮想マシン中でアンダーバーが使用できないのですが、これはバグでしょうか?
設定ファイルでアンダーバーを使用しているものがあり、仕方ないので仮想マシン以外のPCで編集したものを移動してきました。

4.ここから後は全く個人的な覚え書きです。
(1)仮想マシンの元ファイルを作成する際、設定はadministratorでなく、ユーザーを作成して行う。コピー後、そのユーザー名を変更すればそのユーザー名がログオンユーザーになる。
(2)元ファイルからの変更する箇所を順に
  IPアドレス
  コンピュータ名
  ユーザー名
  販売管理プログラムのid
  ODBCドライバーのユーザー名


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ホンチャンVmwareServer3

2008年07月14日 22時49分18秒 | Weblog
今回、クライアントの必要台数は10台です。

しかし、全く通常とおり、10台分の仮想マシンを作成して起動するとハードディスクのアクセスが延々と続いて全く使いものになりません。topしてみると、CPUがフル稼働している訳でもなく、メモリーも十分あります。それなのに、ほとんど使い物になりません。
クライアントを何台まで減せば使用可能になるかと、調べてみると7台目からOSの起動が異常に遅くなります。なら、6台使用可能かというと、Accessで作成した販売管理プログラムの起動がやはり、異常に遅いです。ということで5台ということになりましたが、実際、使ってみると絶えず、ハードディスクにアクセスしていて、使用中ハードディスクへのアクセスがなかなか終了しないことがあります。この状態での実稼働に入るのは相当、問題です。
どうもハードディスクの動作速度がボトルネックになっているようです。

そんなことで、ハードディスクを増設することにしました。500G、シーク速度8.5msを増設。vmdkファイルを別ディレクトリとして、増設したハードディスクにマウントしてやります。こうすると、10台がすんなり稼働します。

データディレクトリ用にハードディスクを一台、別途用意するという方法はPostgreSQLで聞いたことがある方法です。実際にはPostgreSQLでは行ったことはありませんが、今回、Vmwareのデータファイル.vmdk, *-flat.vmdkに関しては非常に有効でした。Vmwareのプログラムファイルはsdaへ、仮想ディクスファイル.vmdk, *-flat.vmdkはsdbへ割り付けてやることで、動作速度は非常に改善されました。

後はミントウェーブ MiNT-ACC cute-30Uが届くのを待つばかりです。
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ホンチャンVmwareServer2

2008年07月14日 22時48分49秒 | Weblog
まず、CentOSのインストールです。デモ機の時はバージョンが5.1でしたが、今回は5.2に上がっています。これをDVDに焼いてインストールしました。
まず、オンボードのLANチップは認識できなかったので、いつも使っている、coregaの100MbpsのPCIカードを購入して追加しました。840円でした。このLANカードは認識されました。
もう一ついつも問題になる、グラフィックカードの認識ですが、今回はオンボードではなくGeForce製のカードが付いているので、問題なくXが起動できました。
結局、LANチップ以外は特に問題なく、デモ機で行ったインストール方法VmwareServer1.0.6のインストールが終了しました。

ここからが問題でした。
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ホンチャンVmwareServer1

2008年07月14日 22時48分24秒 | Weblog
サーバー用のパソコンが届きました。今回もパソコン工房のBTOパソコンです。
ちなみにスペックは次の通りです。

BTO MT753iC2Q TYPE-SRX 159,480 × 1
チップセット = インテル(R) P45 Express チップセット[ASUS P5Q]
ケース = タワー型ケース IW-C588 [BLACK]
背面ケースファン = 12cm[静音]ケースファン
電源 = 700W 80 PLUS電源標準搭載
プロセッサ = インテル(R) Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) /1333MHzFSB/L2 キャッシュ 12MB
CPUクーラー = 静音CPUクーラー
メインメモリ = DDR2 800 1GB ×4 (計4GB) [デュアルチャネル]
グラフィックアクセラレータ = GeForce 8800 GT 512MB
ハードディスクドライブ = 750GB 7200rpm Serial-ATAII

最近のパソコンは音がうるさいので、静音ケースや静音CPUクーラーを付けるようにしています。このスペックでクライアント10台をめざします。
あと数日でシンクライアント端末が届くので、ハッキリした結果がでますが、一応、ここまでも、多少苦労したので、経過をメモっておきます。
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