ノンばあちゃんのノンノン日記

おばあさんはヒマ?
そんなことないのよ。

2013-12-21 22:52:10 | ショッピング

郵便物を差し出す機会が多いので、

料金表を手もとに置き、秤にのせて計ってから切手を貼る。

昔なつかしい秤を長年使ってきたが、

去年たまたま見かけた手前の新しいデジタル秤。

スマートで場所をとらず、

これこれ、と買いもとめたが、

昨日、使おうとしたら電池切れ。

その点、料理用に買ったものですが、

昔ながらのアナログ秤は重宝してます。


マイドクター

2013-12-17 21:16:59 | 健康

通院先のクリニックの待合室です。

マイドクターはすご~く器用な先生です。

まさか、と思いながら、これ先生が作られたのですか、

とお訊きしたら、

そうだよ、とのこと。

写真撮ってよろしいでしょうか、

どうぞ……ということで。

カヌーです。

オールが三本、これも手作りですから、三人乗りでしょう。

 


「イラクサ」 アリス・マンロー

2013-12-11 22:27:36 | 読書・文芸

ノーベル文学賞受賞のアリス・マンローの短編集である。

人間の、性悪だったり可憐だったり、

隠微だったり明朗だったり……、

さまざまな裏表が描かれている。

とりあえず目次の紹介。

しかし、翻訳本は、

おそらく行間を読めていないのだろうと、

原語で読めない我が身がもどかしい。

 

2006年発行  新潮社  2400円


「伴侶」 岩橋邦枝

2013-12-04 18:46:35 | 読書・文芸

夫婦ともども病院に縁のない暮らしをしてきた40代の夫婦。

妻はある日突然、夫が余命いくばくもない癌と告げられる。

「本人も本人だが、あなたはこの人の奥さんでしょう、

どうしてこんなになるまで気がつかなかったのですか」

と医師に責められる。

 

それまでの日々、

互いに不満や身勝手から諍いを繰り返し、

なれあい、妥協を繰り返してきた夫婦だった。

そんな中で、にわかに告げられた余命に

妻はたじろぎ、悔いる。

 

病名を知らぬ夫に気どられぬよう、これまで同様

ぞんざいに冷淡に振舞わねばならぬ妻は

病院に泊まり込み献身的に看病をする。

 

一度は余命が2,3週間と言われながら、

治療が功を奏し、奇跡的に回復し五年が過ぎた。

しかし、さいご、彼の命を奪ったのは癌ではなかった。

 

 病名の告知から夫の死まで、克明にたどるのは

闘病の経過だけではない、

夫婦の軌跡であり、妻である彼女の心の葛藤である。

精緻に自己を分析し、凝視する視線の厳しさに作家の本質を見た。

 昭和60年発行  新潮社  1000円

 


月の光 岩橋邦枝

2013-12-01 11:09:07 | 読書・文芸

1935年生まれの岩橋邦枝は

「逆光線」で学生作家としてデビューした作家である。

その程度にしか知らなかったのだが、

あらためて関心をもったのは、

「評伝野上弥生子」を読んだからである。

「月の光」は、作者の分身である主人公が

60台になって振り返る青春であり、過去であり、今である。

「月の光」「こおろぎ」「花環」をふくむ

短編7作からなる連作小説である。

夫を49歳で亡くし、

「道ですれ違う老夫婦を、いちいちふり返って見ずにいられなかった」

 「精神科医にかかって薬でしのぐ苦痛」を経て、恋もしながら生きている。

みずみずしい筆致で、心のひだを見事にすくいとって女心を見せてくれる。

「夢想の中の親しい恋人」は

主人公だけでなく読者である私をも慰めてくれる。

 

2002年1刷  講談社 1700円