北海道の大自然の中で(ブログ版)

北海道岩見沢から発信している渓流釣り大好きおじさんです。脱サラ後はクレスとの生活、クレスガーデンのようすを綴っています。

クレスのひとり言~20

2014年01月30日 | 家族
 最近、良く見えなくなってきた。白内障が進んできたようだ。
でもお父さんとお母さんは、臭い匂い?と姿形の輪郭ですぐわかる。
それでも抱き起こそうとして、お母さんが不意にお腹に手を回した時、ぼくはびっくりしてうなってしまった。


だからお父さんは必ず手の臭いをかましてくれて、それから頭を撫でて、そして胸と床の間に手を滑らせて、抱き起こしてくれる。
よく見えないということは困ったもので、トイレに庭に出ても、通路と雪の壁がどちらも白くて区別がつかないから、方向を見失って雪の壁にぶつかりそうになる時もある。
頻繁にぼくを抱き起こしてくれるから、胸のところの肋骨が少し痛い気もする。お父さん方は腰が痛いだろうけど。

お父さんは、耳は聞こえない、足は不自由で思うように動けない。しまいに目が見えなくなって、寝たきりじゃ、クレスがかわいそ過ぎる。
と言うけど、ぼくたち犬もそうだけど人間だって自分の思うように動けない、トイレができない、食べることもままならなくなってしまったら、辛いものがあると思う。


それに付き合う周りの人も辛いけど、世話される方も辛いと思う。お互いのことを思えば思うほど。
生きていたら様々な苦難があり、それを乗り越えた時喜びが生まれることが多いと思うけど、老いというのはその中でも最も残酷で超えることができない人生最後の苦難かもしれない。

目が見えなくなりつつあるクレスを見ていると、三重苦、四重苦の世界で生きていかねばならない運命に哀れを感じ、見えなくなる前にお迎えが来てもいいのかも。
と思ってしまうが、今のこの状況を受け入れ、淡々と生きている姿に感動を覚える。

どんな過酷な状態でもひたすら生を全うする。
それが生きるということなのかもしれない。クレスを見ていてそう諭される日々である。

クレ父より
しばらくクレスのひとり言はお休みします。
できれば次は、小説風の物語みたいな感じで再会したいと思っています。ただ中々筆が進まないのが才能のないものの辛いところです。
いつぐらいから始めるかは、全くの未定です。
それじゃ。





クレスのひとり言~19

2014年01月23日 | 家族
最近横になると起き上がるのが辛くなったことは前にも言ったけど、ご飯を食べる時、
強く口を押しつけられなくなったから、食器の底にへばり付いてしまったご飯を上手く食べることが出
来なくなって来た。

時間がかかればかかるほど足が疲れて来て時々休憩するのに横になってしまう。
するとお父さんがシリコンでできたスプーンでご飯をぼくの口元にすくってくれる。
ぼくはとっても食べやすいから、あっという間にご飯を食べつくしてしまう。
お父さんもお母さんも面倒くさがらないでやってくれるけど、ぼくは少し申し訳ないような気がしてる。
でもすぐ慣れてしまって助けてくれるのを待つようになってしまった。
それと、この前下痢っぽいウンチが続くので、お父さんとお母さんが相談して、牛乳が原因ではとの結論に達し、
牛乳の代わりに鳥ガラスープにしてくれた。これがまたさっぱりしていてとっても美味しい。


お父さんはカルシウム補給と毛づやには牛乳が一番といってたくさんくれてたけど、犬は牛乳を上手に消化吸収
できないという話しもあり、昼のパンとヨーグルトのおやつに牛乳を少しかけることにしたみたい。
そんな風に色々と気を使ってくれている。感謝してるよ。お二人さん。

最後にアスタキサンチンの入ったアスタリールという健康食品もご飯に混ぜて食べさせてくれている。
そのおかげでガンや生活習慣病になんとかかからないのかもしれない。

結構高価なものなのに。無理してるんじゃないのかな。ちょっと家計が心配。

ぼくが心配する話じゃないか。





大雪のなせる技

2014年01月18日 | 家族
大雪は雪投げが大変、車の運転が大変、歩くのも大変。
吹雪いたりしたら、外出も出来ない。
寒くなると路面がつるつる。特に昼間少し解けた後、急激に冷え込むと路面はスケートリンク。
車で事故を起こさない方が不思議なぐらい。

これじゃ私のような整体院は開店休業の日々が続く。
そして大雪が一段落すると、今度は雪投げ(本州では雪かきというらしいが、「かく」ぐらいで済むような雪は雪に入らない)
の疲れや腰痛を癒しにお客さんが急に増える。ありがたいのだが、その時は私本人も体が疲れていて結構大変。
上手くいかないのが世の常。

北海道、特に岩見沢の冬は過酷で暮らすのが大変だけど、それでも岩見沢に住み続けようとこれからもがんばろう。

そうそう、大雪や冷え込みはこんなお土産もくれる。

これはまだ雪がそんなに多くない頃の芸術作品。

もっと多くなるとパーゴラの張りと張りとの間がふさがり、雪の屋根になり、50cm以上も積ってしまう。
これも降ろさないと大変なことに。

クレスガーデンの冬は雪との戦い。


クレスは老いと闘いながら、雪を踏みしめて今日もオシッコとウンチ。
心もとない足取りで。
春までがんばるぞ。


クレスのひとり言~18

2014年01月16日 | 家族
朝、ベッドで目を覚ますともう二人とも居なくて、ぼくはくんくんと呼んだ。
すると今日はお父さんが来て、降りるかい?という身振りをするので、よろしく。と体を預けて、お父さんに抱っこしてもらった。
そしたらお父さんはぼくを玄関まで抱っこして行って、散歩に行こう。と外まで連れて行った。

マフラーから水蒸気がもくもくと出ている車のハッチを開けて、いつものようにぼくは荷台に横になった。少しオシッコを我慢しながら。

今日の東山公園は気持ちがいい。
気温はマイナス9度。薄い雲はあったがほとんど快晴の朝焼け。


ぼくはたっぷりオシッコをして、お父さんがぼくをデジカメで写そうとしてしゃがむ姿を見て、オヤツかも! と歩いて行くとお父さんは、オヤツじゃないよ。
そんなにそばに来たら超どアップになっちゃうよ。と二三歩後ろへさがるから、ぼくはまた歩いて行く。


新しいカメラは美味しそうな感じがして匂いを嗅いでも食べ物じゃないみたい。

その繰り返しを何回かして、散歩が終わってしまった。

今シーズンは雪が少なくていい。とお父さんは言ってるけど、なんだかんだ言って雪がだんだん多くなって来た。
やっぱり岩見沢なんだよね。






クレスのひとり言~17

2014年01月09日 | 家族
ぼくには壮大な野望がある。
雪が降って庭にできた雪山を登り、冒険の旅に出ることが一冬に何回かあった。
今年は雪のちょっとした坂も登ことができないから、トイレや体を冷やしに庭に出る度に少しづつ雪を食べている。

お父さんやお母さんは何も知らないから、体を冷やすのに雪を食べている。
ぐらいにしか思ってないけれど、ぼくは雪をたくさん食べて、越えられるぐらいまで雪山を低くして、また冒険の旅に出ようと思っている。

昨シーズンは、冒険に出たは良かったが不覚にも家から100mの所に駐車してあった車の下に滑り落ちてしまって脱出できなくなり、泣き叫んでようやく救出してもらった。
その時足を痛めて歩けなくなるのが早くなった気がする。

もう冒険の旅に出るのは無理かもしれないけど、それでもぼくはかすかな希望にかけている。
もう走ることは出来ないけど。(これはお父さんのダジャレ)

ただ、いくら食べてもここ岩見沢は次から次へと雪が降り積もる。
だからそろそろあきらめて春の雪解けを待つことにしようかな。
それには春まで元気でいなければならない。


どうせなら緑の芝生の上をゆっくりとゆっくりと歩いて、風や色々な臭いを嗅ぎながら、
寝そべって休憩して、お父さんからおやつをもらって、昼寝をして、それから・・・・。

おやすみ。





クレスのひとり言~16

2014年01月02日 | 家族
全てを受け入れることしかぼくには出来ない。

寒い冬に火の気のない冷たい犬舎の中で、丸くなってご飯を待つことも、聞こえないぼくに大きな声で命令して、そのとおりに動けないぼくを理不尽に折檻しても、ぼくは受け入れるしかない。痛いことをされてもご飯だけはほしいから。

ある日突然捨てられても、お腹がすくからごみステーションの生ごみを猫と争いながら食べるしかない。

左目のまぶたに腫瘍ができて眼球に触れて痛くても、視界が狭くなっても見える範囲でなんとか暮らすしかない。

足が痛くて歩けなくても家の中でトイレをするわけにはいかないから何とかがんばって庭に出ることも。

お母さんが出かける時、車に乗せられて何時間も一人で待つことも、いつかお母さんが戻って来てくれると思うから昼寝をしながらじっと待つことも。

お父さんが庭仕事を始めるとぼくはその様子を見ながらいっしょに居たいから芝生まで出て行って仕事の邪魔をすることも。

家族のみんながご飯を食べている時は、足元で横になり寝たふりをして、おこぼれを期待して待機することも。
だいたいお父さんがおかずの中からあまり塩辛くないものを少しだけくれるまで。

どんな辛いことがあっても、楽しいことがあっても、悲しいことがあっても、プライドを打ちのめされる理不尽なことがあっても、ぼくはそれをそのまま受け入れて、時には吠えたり、時には噛んだり、時にはクンクン甘えてり、大抵は沈黙してじっと耐えて、通り過ぎるのを待つ。


何一つ愚痴をこぼすこともなく。ただただ全てを受け入れて、生を全うする。
それがぼくの生き方だし、犬の持つ習性だと思う。

だからこそ人間はそんな生き物をないがしろにしてはいけない。


ついでにちょっとレポート。

先日、友人M氏に招かれ、帰省中の息子といっしょに新年会を開催。
彼お手製の料理の数々。見た瞬間に感動。





以前によく釣りキャンプに行った時、彼の焼き物料理(ただ焼くだけではあるが)は素材を生かした優れ物だった。
その片鱗を感じさせるすばらしい料理に舌鼓を打ち、お酒も入り話しに花が咲いた。


そして中間からは、スカイプでの映像チャットの話題になり、専門の息子が半年間寝ていたアイパッドミニを復活させ、設定を行い自宅にいる
妻との試運転に感動した彼曰く、「世界観が変わる。」
ちょっとオーバーだが娘さんとのコミュニケーションに利用してほしいものだ。

久々にまちづくりの話しや、子供たちの話で盛り上がった。
今年はもう少し釣りへ行きたいものだ。