最近、良く見えなくなってきた。白内障が進んできたようだ。
でもお父さんとお母さんは、臭い匂い?と姿形の輪郭ですぐわかる。
それでも抱き起こそうとして、お母さんが不意にお腹に手を回した時、ぼくはびっくりしてうなってしまった。
だからお父さんは必ず手の臭いをかましてくれて、それから頭を撫でて、そして胸と床の間に手を滑らせて、抱き起こしてくれる。
よく見えないということは困ったもので、トイレに庭に出ても、通路と雪の壁がどちらも白くて区別がつかないから、方向を見失って雪の壁にぶつかりそうになる時もある。
頻繁にぼくを抱き起こしてくれるから、胸のところの肋骨が少し痛い気もする。お父さん方は腰が痛いだろうけど。
お父さんは、耳は聞こえない、足は不自由で思うように動けない。しまいに目が見えなくなって、寝たきりじゃ、クレスがかわいそ過ぎる。
と言うけど、ぼくたち犬もそうだけど人間だって自分の思うように動けない、トイレができない、食べることもままならなくなってしまったら、辛いものがあると思う。
それに付き合う周りの人も辛いけど、世話される方も辛いと思う。お互いのことを思えば思うほど。
生きていたら様々な苦難があり、それを乗り越えた時喜びが生まれることが多いと思うけど、老いというのはその中でも最も残酷で超えることができない人生最後の苦難かもしれない。
目が見えなくなりつつあるクレスを見ていると、三重苦、四重苦の世界で生きていかねばならない運命に哀れを感じ、見えなくなる前にお迎えが来てもいいのかも。
と思ってしまうが、今のこの状況を受け入れ、淡々と生きている姿に感動を覚える。
どんな過酷な状態でもひたすら生を全うする。
それが生きるということなのかもしれない。クレスを見ていてそう諭される日々である。
クレ父より
しばらくクレスのひとり言はお休みします。
できれば次は、小説風の物語みたいな感じで再会したいと思っています。ただ中々筆が進まないのが才能のないものの辛いところです。
いつぐらいから始めるかは、全くの未定です。
それじゃ。
でもお父さんとお母さんは、臭い匂い?と姿形の輪郭ですぐわかる。
それでも抱き起こそうとして、お母さんが不意にお腹に手を回した時、ぼくはびっくりしてうなってしまった。
だからお父さんは必ず手の臭いをかましてくれて、それから頭を撫でて、そして胸と床の間に手を滑らせて、抱き起こしてくれる。
よく見えないということは困ったもので、トイレに庭に出ても、通路と雪の壁がどちらも白くて区別がつかないから、方向を見失って雪の壁にぶつかりそうになる時もある。
頻繁にぼくを抱き起こしてくれるから、胸のところの肋骨が少し痛い気もする。お父さん方は腰が痛いだろうけど。
お父さんは、耳は聞こえない、足は不自由で思うように動けない。しまいに目が見えなくなって、寝たきりじゃ、クレスがかわいそ過ぎる。
と言うけど、ぼくたち犬もそうだけど人間だって自分の思うように動けない、トイレができない、食べることもままならなくなってしまったら、辛いものがあると思う。
それに付き合う周りの人も辛いけど、世話される方も辛いと思う。お互いのことを思えば思うほど。
生きていたら様々な苦難があり、それを乗り越えた時喜びが生まれることが多いと思うけど、老いというのはその中でも最も残酷で超えることができない人生最後の苦難かもしれない。
目が見えなくなりつつあるクレスを見ていると、三重苦、四重苦の世界で生きていかねばならない運命に哀れを感じ、見えなくなる前にお迎えが来てもいいのかも。
と思ってしまうが、今のこの状況を受け入れ、淡々と生きている姿に感動を覚える。
どんな過酷な状態でもひたすら生を全うする。
それが生きるということなのかもしれない。クレスを見ていてそう諭される日々である。
クレ父より
しばらくクレスのひとり言はお休みします。
できれば次は、小説風の物語みたいな感じで再会したいと思っています。ただ中々筆が進まないのが才能のないものの辛いところです。
いつぐらいから始めるかは、全くの未定です。
それじゃ。