会社のコンサルをしていて、面白いのは、上司、部下からそれぞれ
いろんな話を部外者の立場で聞くことができます。
その時に常に感じるのは、うまくいってない関係の時には、
人 対 人 お互いに理解するのがこんなに難しいものかということです。
ザックバランに上司は部下に問題点を指摘したり、課題を明確にしたり
すればいいのにと思うのに、それがなかなかできなくて、難しいんですね。
マネジメントの基本は自分の考えを相手に伝えるということです。
あるいは相手がどう考えているかを正確に把握することです。
このことができないと、マネジメントはできません。
中堅管理職の人で、自分の思い込みで相手を理解している人が如何に
多いことか。
そんな関係だと、ある時突然、部下から上司はしっぺ返しを喰らうことに
なります。そんなこと考えてたの!、どうしてそう言ってくれなかったの?
部下からはそれは言っていたでしょうとか、感じてくださいよという
批判を浴びてしまう。お互いに不信の連鎖になっていく。
もうこうなると修復が不可能な状態で、人間的に好き嫌いののっぴきならない
状態に陥っていく。
そうならないためにも日常の会話と、人を見る洞察力を磨く必要があります。
こんな基礎力はみんなに備わっていると思っていたのですが、
このことが苦手な人もいるんですね。そんな人に限って自分の世界に
入っていたり、自信過剰だったり、反省する気持ちがありません。
そうなんでしょうね。だからマネジメントでの問題が起きるわけです。