大阪は新今宮、今や廃墟と化したフェスティバルゲートに行ってきた。いや、先ほどまでは廃墟だと思っていた・・・。ここで千日前青空ダンス倶楽部の公演があった。彼女達の舞踏は本当に素晴らしいのである。が、ちょっと言葉にする事ができないくらいなので今回は触れない。それと別に何がすごいってフェスティバルゲートである。あのショッピングモールと遊園地の入り乱れた複合施設がなりを潜めてからあそこは完全な廃墟だと思っていた。が、こうやって「Art Theater dB」なんていう小劇場や、面白そうな本が並べてあるカフェがひっそりと輝いていたのである。
このフェスティバルゲート、廃墟の割にはこうこうとライトが照らされておりそれがなおかつての賑わいを彷彿とさせ、寂しさを醸し出す。しかし見るからに空間の使い方から店舗の入り方まで人気のなくなる要素満載で構造的に魅力のない空間が、驚くべきことにこうも廃墟になると魅惑の地になってしまうのである。今やここはなんだかわくわくしてしまう空間へと変貌を遂げている。怪しげな寂しさとスリル、ひょっこり現れる知的刺激をくすぐる店。この潰れた店舗のシャッターを背に歩行空間に無秩序に屋台や出店がならんだらさぞや魅力溢れる場所になるに違いない。
そういう意味で今ここで新しい芸術空間を模索している団体の方々の目の付け所はさすがだなと、感心してしまう。そういう場所で上演しようというのだから、内容も斬新で知的に刺激的で、危険でしびれてしまうようなものであることは当然なのでしょう。すでにバックグラウンドが内容を語っているわけです。
廃墟は廃墟であるからこそ廃墟を脱した魅力を放ちうるというこの深さを痛感する一日でした。
このフェスティバルゲート、廃墟の割にはこうこうとライトが照らされておりそれがなおかつての賑わいを彷彿とさせ、寂しさを醸し出す。しかし見るからに空間の使い方から店舗の入り方まで人気のなくなる要素満載で構造的に魅力のない空間が、驚くべきことにこうも廃墟になると魅惑の地になってしまうのである。今やここはなんだかわくわくしてしまう空間へと変貌を遂げている。怪しげな寂しさとスリル、ひょっこり現れる知的刺激をくすぐる店。この潰れた店舗のシャッターを背に歩行空間に無秩序に屋台や出店がならんだらさぞや魅力溢れる場所になるに違いない。
そういう意味で今ここで新しい芸術空間を模索している団体の方々の目の付け所はさすがだなと、感心してしまう。そういう場所で上演しようというのだから、内容も斬新で知的に刺激的で、危険でしびれてしまうようなものであることは当然なのでしょう。すでにバックグラウンドが内容を語っているわけです。
廃墟は廃墟であるからこそ廃墟を脱した魅力を放ちうるというこの深さを痛感する一日でした。