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硫黄島からの手紙

2007年01月07日 | 映画
映画「硫黄島からの手紙」を観て来ました。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からの引用です。
《硫黄島の戦い( 1945年2月16日 - 1945年3月26日)は、太平洋戦争末期に小笠原諸島の硫黄島において日本軍とアメリカ軍の間に生じた戦闘である。
1945年2月19日にアメリカ海兵隊の上陸が開始され、3月26日に日本軍の組織的戦闘は終結した。日本軍は20,933名の守備兵力のうち20,129名が戦死した。アメリカ軍は戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受けた。太平洋戦争後期の島嶼防衛戦において、アメリカ軍地上部隊の損害が日本軍の損害を上回った唯一の戦闘であった。》

硫黄島の戦いを日米双方からの視線で、2本の映画が制作されました。
米国からの視点で作られた一作が「父親たちの星条旗」。
日本側からの視点では、この「硫黄島からの手紙」が作られました。
共に監督は、クリント・イーストウッドです。

イーストウッドは、日本人の観客に対してコメントを発しています。
その中で彼は
「若い日本兵達は島へ送られたとき、十中八九、生きては戻れないことを知っていました。彼らの生き様は歴史の中で描かれ、語られるにふさわしいものがあります。私は、日本だけでなく世界中の人々に彼らがどんな人間であったのかを是非知ってほしいのです。『硫黄島からの手紙』では、彼らの目を通して見たあの戦いが、どんなものであったかを描ければと思っています。あの戦いでは、両国の多くの母親が息子を失っています。その場所を実際に歩いたことは、とても感動的な経験となりました。
私が観て育った戦争映画の多くは、どちらかが正義で、どちらかが悪だと描いていました。しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。この映画は、戦争が人間に与える影響、本当ならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いています。どちらの側であっても、戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在です。だから、この2本の映画は彼らに対する私のトリビュートなのです。日米双方の側の物語を伝えるこれらの映画を通して、両国が共有する、あの深く心に刻まれた時代を新たな視点で見ることが出来れば幸です」
と、この様に言っていました。

軍人であっても家庭には家族がおり、戦場から家族を想い手紙を送り続けた。戦争と云う過酷な時代、状況の中で良く戦い、そして良く生きようとした栗林中将を渡辺謙が好演していました。
そして、時代に流されながらも、戦場で妻子を想い、生きようとする兵士を加藤亮は良く描いていました。

娯楽作品では有りませんが、人間というものを深く考えさせられる作品で、物語は素晴らしい出来でした。映像的には、日本軍が2万人以上戦っていた様にはどうしても見えなかったのが残念です。★★★★(5★満点で星4です)


次回は「父親たちの星条旗」を観たくなりました。

タイトルになった硫黄島から手紙を書き送った栗林中将の書簡が納められている書籍です。
栗林忠道 硫黄島からの手紙

文藝春秋

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (そう)
2007-01-08 08:57:43
わたしも息子と二人で3日に観てきました。
小2には難しかったようですが、いろいろ考えるところはあるようです。
「父親たちの星条旗」と対だったんですね。ぜひ観てみます。
確かに、日本軍よりアメリカ軍地上部隊のほうが損害が大きいとは思えない映像でしたね。

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Unknown (海老名誠)
2007-01-08 11:10:39
どちらが良いか、悪いかではなく、何か事を行うときに、そこに自分の意志がどの様に作用しているかが問われるのではないかと考えさせられました。

全体を中心として考えたときの自分と、自分を第一に考えたときの全体と云う、両極の考えの中の何処に自分の軸足を置くのか。
息子の考えを変えることは出来ないかもしれませんが、私の考えを伝えることは出来ると思いました。

ところで、なかなか良いモデルさんでしたね。
今年も公私にわたってのご活躍を期待し、応援させていただきます。
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