my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ムシェロヴィチ

2011-01-05 17:07:20 | 好きな本

あけましておめでとうございます。

年末に色々なこと思って、ブログにも目標を掲げましたが、
早くも、挫折しそうな気がしてきたり、弱気な方の自分が出てしまいそうな気配が
漂っていますが、もうひとりの、カラ元気の方の自分を引っぱり出していこうと
思います。

どうぞよろしくお願いいたします。



クリスマスの頃から、昨日まで、ムシェロヴィチの本を読んでいました。
クレスカ15歳 冬の終りに』 と 『金曜日うまれの子



どうして、こんなに読み進むことができないのだろうと、あきれるくらい『クレスカ~』には
手こずりました。

ポーランドの地名や、人の名前がとても覚えにくいということも、一因だったと思いますが、
題名にもなっている、クレスカが主人公のはず、と思いながら読み始めたのに、
どこにでも、出てくる、誰とでも、絡んでくる少女(本名アウレリア)の存在が、
よくつかめなかったから、それに困惑したというか、イラついていたような気がします。

でも、辛抱強く読んでいたら、突然、残り3分の1くらいのあたりから、おもしろさが
広がってきて‥それは、アウレリアがどこの子で、母親が誰で、どんな人か
というのがわかってきたあたりからなんですが‥
はじめから、ぱらぱらと読み返してみたりしました。

クレスカと男ともだちの関係も、最後まで、ひやひやしました。
うまくいくんだろうなー、元々好きだった子と、と思ってはいたものの、感情の
ぶつかり合いというか、気持ちをことばで表すのがヘタというか‥そういう思春期の頃の
人たちの不器用さを、十分味わった気がします。



アウレリアがどんな子で、彼女を取り巻く人たちがどんな環境で暮らしているのかが
よくわかっていただけに、続きの『金曜日生まれの子』は、本当に、サクサクと
気持ちよく読むことができました。

『クレスカ~』の時から、10年たっていて、アウレリアは高校生になっているし、
時代も1993年。私にも容易に思いだせる年代で‥その頃のポーランドは
そういう風になっていたのかと(クレスカの時とは、まるで違う体制になっています)
思いながら読むのも楽しかったです。

それになにより、『金曜日~』の方には、アウレリアのおばあちゃんが登場します。

1993年6月。
ポーランドの田舎町で、おばあちゃんと暮らすうちに、なんとか自分を取り戻し、
アウレリアが生き生きとしてくる様子や、ふたりのボーイフレンドとのやりとり
なんかも、おもしろかったです。


というわけで、図書館でさらに2冊、ムシェロビィチの本を予約しました。
「確保できました」メールが届くのが楽しみです。


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 手帳リレー 2010から2... | トップ | ハーブ&ドロシー »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけまして (こもも)
2011-01-05 17:41:06
あけましておめでとうございます!
そして・・・
読了、おめでとうございます!さすが!

突然、もつれた糸が、ほどけたように、面白くなることって、ありますよね。
さらに二冊予約できるなんて、素敵!
(わが町の図書館には、この二冊しかありません)
何を借りたのでしょう。アップされるのを楽しみにしております。

そのような訳で、今年も、どうぞよろしくお願いします!
返信する
こももさんへ (ruca)
2011-01-05 18:57:21
こんばんは。
今年もよろしくお願いします。

読み終わったのが嬉しかったのと、急におもしろく
なってきたことを伝えたくて、こももさんに
メールしようかと思ってしまいました・笑。

ほんとに自分でもびっくりするくらい、前半と
後半とでは、感じ方が変わっていましたよ。
ぱせりさんも読んでいるに違いないと思い、
レビューを探して読んでいたら、他の本も読みたくなって
嘘つき娘と、ノエルカを予約しました。
地元図書館では、その4冊で終わりです。

嘘つき娘は、こうめさん、琴子さんのお墨付なので
読むのが楽しみです。
返信する
今年もよろしくお願いします! (チョムプー)
2011-01-05 22:31:47
この本も題名しか知りませんでした・・・。
あ、明けましておめでとうございます!
(遅ればせ・笑)
今年もネットでもリアルでも、よろしくお願いしますね。
目標も、私もいろいろあるんです。でも、時間割を決めないと、なかなかむずかしいですね。
時間配分どうしようかと、考え中です。
読みたい本もこれでまた、出てきました・・・。が、たぶん、「多文化」中心でいきます。欲張らず・・・
またおもしろい本を教えてくださいね。
返信する
Unknown (ぱせり)
2011-01-06 14:41:09
rucaさん、ありがとうございます。
こちらに伺って(実は頻繁に覗きに来ています^^)「わ、ムシェロヴィチ!」と思ったら、こももさんへの返信に私の名まえ! もう、うれしくなってしましました。

わたしもついこの間、シリーズ全部読了したばかりです。
そして、大好きになりました。
一番最初に読んだのが、『嘘つき娘』だったのですが、やっぱり読みにくくて苦労しました!
そう、名前や地名になじみがなくて覚えられないんです。そのうえ、当時のポーランドの経済状況(???)などもわからないし・・・苦労しました。
でも、慣れてきたら、ほんとによくてよくて。
この町の人たちの温かさが大好きです。

『嘘つき娘』と『ノエルカ』これからなんですね。感想、楽しみにしています。

あ、最後になってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。
返信する
チョムプーさんへ (ruca)
2011-01-07 14:46:35
こんにちは。

今年も、どうぞよろしくお願いします。

>「多文化」中心でいきます

チョムプーさんのブログ、いつも、へえーと思いながら
拝読しています。
絵本以外の活動も、とても興味深いです。

12月に紹介されていた、若者の旅行に関する本も
早速手帳に記しました。
記しただけで満足しないように、「攻め」の読書を
心がけたいです。

※ツイッターの話題のところで、えほんうるふさんの
お名前を発見し、これまたへえーと思いました。
もう5年くらい前になると思いますが、
かの「絵本おじさん」と、着物で、絵本を携えて
東京散歩みたいなことを、なさった記事を思い
出して懐かしくなりました。
返信する
ぱせりさんへ (ruca)
2011-01-07 14:54:35
こんにちは。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

私も、ぱせりさんのところによくお邪魔しています。
(そのたびに、題名も見たこともない本を何冊も手帳に写して
かえっています)

そうそう2010年のベスト4に、「アメリカの61の風景」が
入っていましたねー。大きく頷きながら、とても
嬉しい気持ちになりました。「引き出しの中の家」も
ほんとによかったですよね。

‥と、こんなふうに、ぱせりさんと「共有」できる
本が増えるよう、読書に励みたいなあと思ったしだいです。

まずは、明日図書館へ行って、ムシェロヴィチ本を
借りてきます。
返信する
わたしも (琴子)
2011-01-07 23:48:52
rucaさん、わたしもただいまムシェロヴィチ読み進めています!

念願かなってことりさんで揃えた「嘘つき娘」と「ノエルカ」
クリスマスは過ぎてしまったけれど、今、ようやく
「ノエルカ」です。
ことりさんで話していたとき「嘘つき娘」を
うちの娘へのクリスマスプレゼントにどうですか?って
言われたのです・笑
読んでみたら、ほんとにとても身近に感じる娘でね・・・(苦笑)
(結局、プレゼントにはしなかったのですけどね。)

ムシェロヴィチの本、後半がぐぐぐっとおもしろくなる
展開が多いですね!
ボレイコ家の人たちは、「ノエルカ」でも出てくるし、
アニェラ(嘘つき娘)もつながっていてびっくりです。
ノエルカが終わったら、またシリーズをゆっくり
読み返してみたいと思っています。

返信する
琴子さんへ (ruca)
2011-01-10 22:23:30
こんばんは。
土曜日は会えなくて、残念でした。

予約本が4冊同時にまわってきて、嬉しいけど
大変です・汗。

ノエルカと嘘つき娘は、ここにあげた2冊と
装丁がまるで違うのですね。
(出版社もですよね?)

ノエルカは登場人物の名前が始めに全部載っていたし、
おなじみの名前もあったので、なんだか心強いです。

ダウデルばあちゃんの話を読んで、梨木さんの
新刊を読んだら、嘘つき娘に取りかかろうと思っています。
返信する

コメントを投稿

好きな本」カテゴリの最新記事