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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

そらいろのたね

2005-07-07 17:47:20 | ひらきよみ(読み聞かせ)

 今年初めての読み聞かせは、4月の最後の週に、1年生のクラスでした。
選んだのはこの2冊。



ゆかいなかえる  そらいろのたね

 どちらの本も、「読み聞かせ」としては初挑戦の本でした。っていうか、
まだ「読み聞かせボランティア」を始めてから日にちが浅いので、たいていの本が
大勢の前で読むはじめての本なんですが。

 「かえる」の方は、春に1年生のクラスがまわってきたら、ぜひ読みたいなあと
思っていました。
 自由に泳ぎ、遊ぶかえるたちが、なんか1年生の姿と重なって‥。ちょっとうすのろで
意地悪な感じに描かれている、亀の甲羅の上にかえるたちが乗ってしまう場面も
おもしろいし。(亀はまったく気がつかないし)

 「そらいろのたね」は、家では何度読んだことでしょう‥。
 なんといっても好きな場面は、たねから芽生えたそらいろの家が、ページを
繰るごとに大きくなっていき、中に入れる動物たちがしだいに大きくなって、
数も増えていくところ。
 掲載した写真のページには、ぐりとぐらもいるし、こぐまのこぐちゃんだって、
赤いバケツをちゃんと持って来ています。

 1年生のクラスでこの本を見せたら、半分以上の子が「知ってる、知ってる!」と
言ってくれて‥、でもちょっと驚いたのは「見たことない」という子も5,6人は
いたかなあ。クラス中の子が必ず1度は見たり、読んでもらったりしているはずだと
思っていたので。

 実際に読み始めてみると‥、1年生の真剣さというか、言葉は悪いけど、食いつきの
よさを感じました。
 みんなひよこになったり、ブタになったり、ゆうじくんのともだちになって、
実際に家に入って来ているような気分になっていたんじゃないかな。読んでいる私も、
「一体感」を覚えました。

 きつねがやって来て、それはぼくのたねだったんだからみんな家から出て行って、
とい場面。
それはだめだよって、小さくつぶやく声も聞こえ、もうすぐ、次の次のページで
このお話はおしまいで、家もなくなってしまうんだよ、ごめんね、という気持ちで
最後のページまで行きました。


自分の娘に読んであげている時、それはそれですごく楽しい時間だったけれど、
小学校での「読み聞かせ」は、クラスがひとつになったように思う(自分だけなのかも
しれませんが)時間が訪れる時もあるし、臨場感みたいなものも味わえるし、
癖になってしまいます。

 

コメント (7)
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