鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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オリンピックという真実の瞬間

2018年02月14日 22時15分24秒 | スポーツ
オリンピックで、高木美帆、小平奈緒、高梨沙羅、平野歩夢が金メダルを
取れなくても、日本が金メダルを取れなかった訳ではない。
僕達が属している共同体としての日本が惜しかった訳ではない。

勿論、羽生結弦が金メダルを取ったとしても、日本が取った訳ではない。
僕達が属している共同体としての日本が金メダルを貰った訳ではない。
ましてや、君や僕が世界一になった訳でもない。
君でも僕でも、日本でもなく、羽生結弦が世界一になったのだ。

だから、間違っても「ニッポンスゴイデスネー」とか思わないことだ。

女子ホッケーチームがKOREAに勝ったのであって、君がKOREAに勝った
訳ではない。勿論、僕が勝ったのでもないし日本国が朝鮮民主主義人民共和国と
大韓民国に勝った訳ではないし、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が日本国に
敗北した訳ではない。
だから、朝鮮人と韓国人は日本人に負けたとか思わないことだ。

オリンピックという大会や組織に政治が持ち込まれるのは必然なので
「オリンピックに政治を持ち込むな」という方が無理な話である。

今回のKOREA結成や開会式に関連した多国間での駆け引き。
誰が贔屓目に見ても「オリンピック=政治の道具」だ。

つまり、政治家は国威発揚の場としてオリンピックを使おうと手ぐすね引いて
待っているし、その政治家の下僕であるマスコミは国威発揚放送を毎日毎日
繰り返すのである。

でも、成熟した国家である日本の国民であり、スポーツを愛する僕らは、
選手だけを見よう。
選手だけを応援しよう。

選手が歩んできたストーリー
選手が磨いてきた技術
勝つために編み出す戦術
最後の最後まで諦めない精神

そして、究極の瞬間に発揮される人間の無限の可能性に酔いしれよう。
それが真実の瞬間だ。

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