本場長崎ちゃんぽんなら『朱公園』

今から４０年以上も昔の話だ。柳ヶ瀬通りがすれ違うのもたいへんだった時代、今のロッテリアのある位置が中華料理『平和園』だった。
そこで修行していたコックさん３人が出て、金華橋の北詰、早田にオープンしたのが中華料理『朱公園』だ。ボンデ鋼板に朱塗りの朱公園の文字が懐かしいおかもちで出前もしてくれていた。その後夫々が独立して一時は４店舗にもなった。太郎丸、三田洞、白菊町が増えたわけだがお店の老朽化、高齢化とともに減り今では三田洞と太郎丸の２店舗のみとなった。
白菊町で30年続けた店を閉めて、三田洞店の後を受け継いだ松本育男さん（62）は今年９月７日に復活オープンさせた。
実家が九州の長崎県波佐見町であることから有田焼の窯元で育った。焼き物が性に合わず、5人兄弟のうち自分ひとりだけ飛び出した。伴侶の奥さんも有田焼の商人の実家だったことからお店の器も全て実家窯元の有田焼だ。
ものづくりにかけて拘りを持つ根っからの九州男児の松本さんはタクアンひとつに至るまで決して工程を人任せにしない。夫婦で切り盛りするお店なのに奥さんも手が出せないと嘆く。
手際よい手さばきは本物を感じるに充分だった。
やっぱり名物の長崎ちゃんぽんはずば抜けて美味しかった。4ヶ月かけて完成した本物の味の秘訣は実家の近くにある水谷製麺所から直送してもらっている太麺とラードがミソだという。

他にもお薦めはチャーハン・ラーメンのＡセット、チャーハン・ギョーザのＢセット、ラーメン・ギョーザ・ライスのＣセットいずれも700円という。

目の前に駐車スペース3台分、道路の反対側に1台分あり。

中華料理『朱公園』
岐阜市三田洞858-7
TEL(058)237-7527
営業時間11：00～20：30
水曜定休