報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“Gynoid Multitype Cindy” 「ここまでのまとめ」

2017-02-19 22:51:07 | アンドロイドマスターシリーズ
 DCJロボット未来科学館:

 DCJ(デイライトコーポレーション・ジャパン)が運営する一般向けのパビリオン施設。
 DCが開発したロボットやロイドの展示などを行っている。
 元々は埼玉研究所を大幅にリニューアルしたもの。
 元が研究施設だった為、今でも研究員は詰めている。
 相次ぐロボット・テロに際し、世間の悪化したイメージを払拭する為にオープンした。
 常設展示品にセキュリティ用のバージョン4.0や農耕用ロボットのゴンスケ、マルチタイプ現行年式としてのアルエット、妖精型ロイドの萌などがいる。
 週末はイベントなどが行われており、エミリーやシンディが持ち技を披露することもある。
 またはボーカロイドもたまにライブを行う。
 研究所時代では行われていなかった慰安旅行を行うようになったが、今回の北海道旅行の際には参加者全員がシンディも含めて行方不明になるという事態に陥った。
 鷲田警視など、警察は既に動いているが、まだマスコミに発表はされていない。
 誘拐事件などはマスコミに緘口令が出されるのが通例であるため。
 誘拐犯からの犯行声明などはまだ出ていないが、敷島達はKR団の生き残りが犯人ではないかと見ている。
 羽田空港までは稼働していたシンディをトレスしていたエミリーにより、少なくとも羽田空港までは無事であったことが確認されている。
 また、羽田空港の時点で誘拐されたとは考えにくい。
 北海道の新千歳空港行きの飛行機に乗った確率も高い。
 新千歳空港から先の足取りが掴めていない。

 エミリー:

 マルチタイプ1号機。
 ロイドの中では女帝とも言える立場にあるが、決して人間達の前では驕るような態度は見せない。
 但し、最近までロボット喋りやロボットのような振る舞いをしていたのは、偏に本当に自分を使いこなせる人間(アンドロイドマスター)を探す為の仮面であった。
 敷島がその最有力候補と確定し、敷島の前限定でその仮面を外す。
 シンディのような滑らかな口調ではあるものの、まるで人間を小馬鹿にしたような態度に敷島は見えた。
 その為、最初はエミリーの申し出を断っていた。
 エミリーも敷島に不愉快な思いをさせたのはさすがにマズいと思ったか、シンディのアドバイスもあって、少し謙虚な態度を見せるようになった。
 滑らかな口調は徐々に他の者へも見せるようになり、表向きには言語ソフトを更新したからという理由になっている。
 ようやく仮とはいえ、敷島とユーザー登録がされたことをとても喜んだ。
 但し、まだ仮である為、忠誠を誓う為のナイフ(の形をしたリモコン)は渡していないもよう。
 今回の事件において、どのように活躍するか。
 尚、テーマ音楽は東方Projectの“人形裁判”であったが、仮面を脱ぎ捨てたことにより、“ピュアヒューリーズ 〜心の在り処”に変更。

 萌:

 KR団最後の研究者とされる吉塚広美(故人)の製作した妖精型ロイド。
 大きさは身長30cm弱。
 黒い髪をMEIKOのようなショートボブにしており、小さなリボンをあしらったヘッドセットを着けている。
 背中に伸縮性の羽が付いていて、これで飛行できる。
 小さな体を駆使してダクト内に入り込んだり、ちょっとした隙間に潜り込むなどする隠密活動ができる。
 KR団のアジトからの脱出の際、井辺翔太と協力したことで、井辺のことを1番信頼している。
 その時はまだ試作中であった為、明確な性別の設定が無く、一人称は『ボク』であるが、DCJで展示されるに当たり、性別設定を女にされたにも関わらず、相変わらず一人称は『ボク』のままである。
 おとぎ話の妖精のように全身を発光させて敵の目を眩ますだけでなく、発光による発熱で攻撃することもできる。
 また、手術用のメスを改造した折り畳み式の武器も持っており、薙刀のように使って攻撃もできる。
 ファンシーロボットなのだが、フリフリしたいかにも妖精らしい服装は嫌いで、普段は黒いTシャツにデニムのショートパンツといったラフな姿をしている。
 好きなことは入浴で、お湯の出る洗面台に湯を張って、よく入浴をしている。
 飛ぶことはできるが、移動はあまり自分でしようとせず、誰かの肩に乗っかって移動することが多い。
 バージョン4.0などは、萌が乗っかったことにすら気づかない。
 名前は彼女の型番、MOE-409から取った。
 テーマ音楽は同じく東方Projectの“九月のパンプキン”。

 北国観光バス:

 北海道内を営業エリアとする観光バス会社(当作品における架空のバス会社)。
 路線バスや特定輸送(企業や学校の送迎バス)はやっていない。
 新千歳空港に到着した団体客輸送を主に行っている。
 行き先は大抵、札幌市内。
 偽ツアーと知らずに、DCJ観光という架空の観光会社が企画したツアーの参加者達を札幌市内まで輸送した。
 尚、北国観光バスはDCJなる名前のツアー予約は1台しか受けていない。
 そして、いざやってきた偽ツアーの方を輸送してしまった。
 お分かりだろうか?
 偽ツアーを輸送してしまったら、本物のDCJ慰安旅行ツアーの面々はどうしたのだろうか?
 新千歳空港に取り残されることになるのに、彼らは騒ぎ立てなかったのである。
 本物のDCJ慰安旅行ツアーは、どこに行ってしまったのだろうか?
コメント
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