【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

青色が奏でる夏物語

2013-07-15 17:11:37 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編








うぐいすを今日初めて聴きましたよ」
と本多は、近所から買って移した
まばらなひのき林の、まだ葉にも枝にも
いじけた弱さの残るこずえ
見霽みはるかして言った。
「三月半ばから鶯が来るのね。
五月になれば時鳥ほととぎすを御覧になるわ。
お聴きになるのではなくて、御覧になるのよ。
時鳥が鳴きながら飛んでいる姿を見られるのは、
ここぐらいのものじゃなくて?」                     
              【三島由紀夫作 「暁の寺」 ~豊饒の海】




   ごく弱い雨で明けた今朝。
  そう言えば、早朝(午前5時)には鶯(うぐいす)も鳴いていましたっけ。
  その後は蝉(せみ)も。尤も今朝は、ほんの一鳴きでしたけれど。

   美しい鶯の声には夢現(うつつ)。
  “鳴いているな・・” という感覚でしたが、
  蝉の鳴き声には、さすがに目覚めさせられたものです。

   そのお天気、午前中は降ったりやんだり、
  はたまた太陽と、何ともせわしない空。

   今日も昨日の夕立のお陰で、気温は大幅にダウン。
  しかしながら湿度は昨日以上に高いので、大層、蒸し暑く感じます。











     さて、こんな日。
    スッキリ、爽やか・・と行きたいですね。
    それには視覚的にも がいいですね。

     大好きな青色でお茶と致しましょう。
    およそ一週間振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、開店です。



   先ずはカフェカーテンから。
  着なくなったスカートの
  リフォームです。

   ~なんて。
  裾柄を利用し、輪にして
  突っ張り棒を通しただけの、
  超簡単な代物です。

   もう少し凝って、
  レースをくっ付ければ
  いいのでしょうけれど。

   めんどうですので、
  そのままです。

   そう言えば、
  カップも先日のもの。

   必ず換えていたのですが、
  だんだん横着になっています。

   でも、お気に入りだから
  良しとしましょう。

   ところで今日の例文。
  この会話の舞台背景は、つい先程、
  世界文化遺産に登録された、富士山近郊の別荘地。

   (余談ですが、何と美しい言葉遣いでしょう)
  と言っても、まだ戦後すぐの時代ですから、
  今と違って富士山の自然もまだまだ残されていた筈です。

   それから60年余り。
  富士山などの深山ではないにしても、山で鳴くと思っていた鶯が、
  こんな住宅地にまで飛来し、蝉と一緒に鳴いています。

   こんな事は初めてなものですから、ちょっと心配したものですが・・。
  鶯が夏になっても鳴くのは、あながち変ではないそうですね。
  中には10月頃まで鳴くのもいるとか。

   ただ普通に考えれば、山に棲む鶯に比べ、
  住宅地に棲む、鶯の生活環境は良い筈はありませんね。
  山がなくなった・・その一語に尽きると思うのです。