暖炉の火影が グリーン・ゲイブルスの壁に踊っていた。 春とは言え、肌寒い夕であった。 開け放った東の窓からは、 えも言われぬ美しい 夜の諸声が流れ込んでいた。 マリラは炉辺に座っていた ―― 心は若返った足で、 踏み慣れた道をさまよっていた。 最近マリラは、双子の編物をしなければ いけないと思いながらもこうして 何時間も過ごす事が多くなった。 【「アンの愛情」 第22章】 |
今日も晴れの天気となりました。朝方はヒンヤリ。
でも、これで平年並みでしょうか。
ただ日射しはありますから日中は暖かくなりました。
当然、朝晩と日中の気温差はかなりあるようです。
体調管理には気を付けませんと。
ところで、こんなお天気なものですから、
つい、フラフラ~ッと庭に出てしまって、
思わぬ時間を過ごす事が多くなりました。
~なんて、いつもの事ですね。
今日などは一歩庭に出た途端に、甘~い香り。
その香りを辿って行きますと、やはり匂い菫の場所に。
今日はそこに、ちょっと刺激的な香りも加わって。
これは、お向かいの沈丁花の香り。そこに目を遣れば・・。
両手でも抱え切れない程の大きさになっているではありませんか。
こんな香りのプレゼント、嬉しいですね。
今度お会いしたら、お礼を言っておきましょう。
結婚と同時に、こちらに来られて何年になるでしょう。
大層感じの良い方で、秋に紅葉(もみじ)の落葉の、
お詫びを言った時も、「子供は落葉が大好きで、大喜びなのですよ」
まだお若いのに、笑顔でこんな言い方をなさる方なのです。
さて、風が香り、庭にいる時間が長くなって来ますと、
家の中で過ごす時間も自ずから減ってしまいます。
そんなこんなで。
すぐに出来上がるつもりの例のレース編み(ランプカバー)、
未だに編む羽目に。
でも、やっと最後の縁飾りに入り、
後半周すれば終わり・・の段階にこぎつけました。
そう言えば、あの生真面目な マリラ だって、
春には訳もなくボ~ッとする事があるのですものね。
私などには仕方のない事か・・と。勝手な言い草ですけれど。
そうそう、ここはリラ版 「リンド夫人の部屋」 でもありましたね。
今日はお部屋をカントリー風に。と言っても形だけですが・・。