【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

小さな逃避行

2011-09-17 16:16:16 | ハーブと香り雑学

【「藜」 の木洩れ日】












「この辺りは本当の田舎だという事が
はっきりお分かりでしょう。
全く人里離れていますよ。
隣人は少なく、大変離れているのです」

グエンダは感じの良い彼の声の底に潜む
物淋しさを突き止めたような気がした。
彼女は孤独な生活を垣間かいま見た ――
煙突の中で風がヒュウヒュウ鳴っている
暗い昼の短い日々 ――
カーテンは下ろされ ―― 閉じ込められ ――
満たされぬ、不幸な目をしたあの女と共に
閉じ込められ ―― 隣人は少なく、大変離れている。

やがてその 幻想は消えて行った
再び夏に戻った。
             【「スリーピング・マーダー」 ~A・クリスティー】


   





   今日は目まぐるしく変わる空になっています。
  意外にも青空だった起床時。

   でも、あのカ~ッと照り付ける夏の空ではありません。
  どこか気の弱そうな・・。

   それでいて気温だけは負けていません。
  おまけに湿度の高さ。
  爽やかな秋が待ち遠しいです。









【黒レースの付け襟(薔薇)を発見】


   こんな日は、
  お庭に出ましょう。
  ちょっと庭まで逃避行。

   それに来週からはお隣が
  リフォーム工事に
  入られるとか。 

   そうそうお庭にも
  出られませんでしょうから。

   場所は勿論、
  藜(アカザ)の下。
  蚊取り線香も携えて。

   でも先日、この藜の花の蕾に
  毛虫を見つけましたから。

   今日はじっくり
  確かめましたけれど。

   今日は風こそありませんが、
  いつにも増してアゲハ蝶や
  シジミ蝶がヒラヒラ、
  ひっきりなしに。

   お茶を頂きながら、そんな様子を
  ボ~ッと眺めるのもオツなものです。

   ~なんて。
  やはり今日は相当の蒸し暑さです。
  引用文と同じく、私の幻想もス~ッと消えて行きました。

   それにしても隣近所をあまり気にしなくて良い、
  広大な田舎の広い庭は憧れですが、それなりの悩みもあるのでしょうね。

   ところで、ちょっと前の “アンティークな雑貨特集”
  雑誌を眺めていましたら・・。 
  黒いレース編みの付け襟の写真が載っていました。

   しかも薔薇模様。何でも1900年頃の物だとか。
  さすが、ロンドン。前から黒が欲しいと思っていた私。
  早速、黒のレース糸を買いに行きましょう。