【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ヴェールを脱いだ薔薇

2011-06-27 16:16:16 | 薔薇の追憶





「あら、スーザン、普通の日なんてものはないわよ。
どの日もどの日も他の日にはないものを
持っているんですもの。そう思った事はなくて?」

「その通りなんですよ、奥さん。
この前の金曜日でさえそうでしたものね、
1日中雨が降って鬱陶しい日でしたがね、
3年間も花を付けなかった私の大きな ピンクの
ゼラニウム
がとうとう蕾を見せたんですよ。
                   【「炉辺荘のアン」 第2章】


   相変わらずの暑さが続きます。
  ただ今日は、昨日より1度低い朝を迎えました。(日中は2度)

   その上、湿気を含んでいるとは言え、風があります。今日は南風。
  南風は エミリー によれば、 「小さな灰色の妖精」 でしたね。
  
   一昨日、家の中に吊り下げた風鈴が、
  チリン、チリン・・と涼しそうな音色を響かせています。
  たったこれだけの事ですが、体感温度はかなり違うようです。

   一方、庭に目を遣ると白い蝶で一杯!
  折からの風に右に左に、大きく揺らしているその姿は、
  (何度も言うようですが) まさに蝶そのものです。


【美しいお顔を傷付けないで・・】


   さて、本当に久し振りに咲いた、ピンクのゼラニウムならぬ、薔薇。
  長い事、紫陽花と小手毬の間にひっそりと存在しているものです。
  思い出したように・・ごくたまに咲く薔薇。
  
   他の植物は、どんどん大きくなるのに大きくもならず、さりとて小さくもならず・・。
  悠然と構えていた・・と言った方が良いかも知れませんね。
  初めは、「気難し屋の薔薇」 かとも。

   でも微笑んだその顔は、「気難し屋」 なんかではありません。
  ちょっとだけ恥ずかしがり屋さんだっただけですね。