アメリカによるイラク爆撃の最大の理由は、フセインが石油決済通貨をドルからユーロにシフトしたことだが、いま同じことがアメリカとイランの間で起こっている。
ドルが世界の基軸通貨であることによって、アメリカは世界経済に君臨している。アメリカが巨額の財政赤字と国際収支赤字を平気で垂れ流せるのも、ドルが基軸通貨だからだ。
世界がアメリカのふたごの赤字を放置すればアメリカ経済は崩壊する。すなわちドルの暴落をまねく。ドルが暴落すれば、世界の中央銀行や金融機関が溜め込んだドルやアメリカ国債は紙切れになる。すなわち世界経済が崩壊する。
世界は、アメリカの財政赤字と国際収支赤字を嫌でも補填しなければならないのだ。ドルが基軸通貨である限り、アメリカだけは永遠に赤字を垂れ流すことができる。逆に、世界は富を奪われ続ける。
この無限地獄から抜け出すためには、ドルの使用も備蓄もしないことだ。ヨーロッパが共通通貨ユーロを作ったのもこのためだ。産油国や貿易立国も貿易決済通貨や外貨準備をユーロにシフトすればドルの支配から抜けることができる。
それを実行したのがサダム・フセインだ。もし、アメリカがこれを放置すれば、遠からずすべての産油国の石油決済通貨はユーロにシフトする。そうなればドルとアメリカの地位が大きく揺らぐ。アメリカにとってフセインは倒さねばならなかったのだ。
そして、イランも石油決済通貨をユーロにシフトすると噂されてきた。今月にもシフトするということだったが、まだその動きはないようだ。いまアメリカとイランは、決して核開発で駆け引きしているのではない。ドルとユーロの駆け引きをしているのだ。
しかし、メディアはそうしたことは一切報じない。報じたらアメリカの逆鱗に触れるからだ。あくまでイランは強引に核開発をする悪者でなければならないのだ。アメリカがイランを爆撃しても誰もアメリカを非難しないように。
世界の実像を読み解くキーワードのひとつが「ドルとユーロ」だ。
ドルが世界の基軸通貨であることによって、アメリカは世界経済に君臨している。アメリカが巨額の財政赤字と国際収支赤字を平気で垂れ流せるのも、ドルが基軸通貨だからだ。
世界がアメリカのふたごの赤字を放置すればアメリカ経済は崩壊する。すなわちドルの暴落をまねく。ドルが暴落すれば、世界の中央銀行や金融機関が溜め込んだドルやアメリカ国債は紙切れになる。すなわち世界経済が崩壊する。
世界は、アメリカの財政赤字と国際収支赤字を嫌でも補填しなければならないのだ。ドルが基軸通貨である限り、アメリカだけは永遠に赤字を垂れ流すことができる。逆に、世界は富を奪われ続ける。
この無限地獄から抜け出すためには、ドルの使用も備蓄もしないことだ。ヨーロッパが共通通貨ユーロを作ったのもこのためだ。産油国や貿易立国も貿易決済通貨や外貨準備をユーロにシフトすればドルの支配から抜けることができる。
それを実行したのがサダム・フセインだ。もし、アメリカがこれを放置すれば、遠からずすべての産油国の石油決済通貨はユーロにシフトする。そうなればドルとアメリカの地位が大きく揺らぐ。アメリカにとってフセインは倒さねばならなかったのだ。
そして、イランも石油決済通貨をユーロにシフトすると噂されてきた。今月にもシフトするということだったが、まだその動きはないようだ。いまアメリカとイランは、決して核開発で駆け引きしているのではない。ドルとユーロの駆け引きをしているのだ。
しかし、メディアはそうしたことは一切報じない。報じたらアメリカの逆鱗に触れるからだ。あくまでイランは強引に核開発をする悪者でなければならないのだ。アメリカがイランを爆撃しても誰もアメリカを非難しないように。
世界の実像を読み解くキーワードのひとつが「ドルとユーロ」だ。
こうした国際問題は色々な見方があり、それが難しくもありおもしろいところでもあると思っています。
どれも本当で、またどれも嘘なのかも知れない。結局は政府やそれに関わる人にしか真相はわからないのかも知れません。
駄文失礼しました。
アメリカによるイラク爆撃が行われたとき、僕もその理由を「石油と軍需」だと思っていました。
第一次ブッシュ政権は、”石油と軍需のドリームチーム”と言われるほど、石油と軍需にゆかりのある閣僚ばかりだったからです。アメリカがイラク開戦に踏み切ったのは、石油と軍需とみなされて当然でした。
イラクの石油埋蔵量は世界第二位です。占領するに十分な価値があります。また、ハイテク戦争は軍需産業に莫大な利益をもたらします。それから、戦争で破壊された石油施設を再建するという、再建ビジネスもハリバートンなどのアメリカ企業に転がり込みます。これだけあれば、戦争するだけの十分な理由になるでしょう。
しかし、第一の目的ではなかったのです。
第一の目的は、「基軸通貨ドルの防衛」です。
石油と軍需と再建ビジネスは付属的なものです。
これは、イラク爆撃の直後からすでに言われはじめていました。
ざっと参考資料を挙げておきます。
ドル帝国防衛――もうひとつの戦争
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/20030725n167p000_25.html
石油・ドル・ユーロの三角関係――ソロス氏の不気味な予言
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/20050226n182q000_26.html
米国のイラク侵攻の本当の狙いは何か
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200510201134024
イラクは第二のベトナムになる
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2003_04_02/content.html
イラン石油の「ユーロ建て」取引の動きを警戒する米国
http://www.idcj.or.jp/1DS/11ee_josei051209.htm
核の脅威はイランではなく米国
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1181558_629.html
こんな背景、考え方があったなんて・・・どうにも語彙力が足りないのですごいとしか言えない自分の勉強不足が恥ずかしいばかりです。
何年か前から物事を色んな方向から見れる男になろうと目標に掲げつつ過ごしていたのに当該問題については石油という要素を色んな角度から見てるだけでそれ以外の理由なんて考えもしませんでした。マスコミに踊らされてる感じですね。
しかし、アメリカの「戦争する理由」というのが中司さんのおっしゃってる内容も僕の考えていた石油も大義名分とは程遠いですね・・・それが世界の姿の姿なんでしょうが、少し悲しいです。きれいな大人になりたいです。
長々と失礼しました。
ミスチルの櫻井さんや坂本龍一さんらが立ち上げた「ap bank」はおそらくそうした考えがベースにあるんだと思います。こうした活動がもっともっと広がっていくといいなぁと思います。
多くの責任は、メディアにあります。
いつも言うように、われわれはメディアという濃いフィルターを通して世界を見ています。メディアは自在に世界像を描くことができます。本当に重要なことは、メディアでは絶対報じられません。
まず、メディアの報道を信じないことが大切です。
それから、ドルを中心とした世界経済の構造を知ることです。
本文で述べたように、アメリカは無限に赤字を出しても平気なんです。他の国なら、とっくに国家破綻です。アメリカだけが特別なんです。
世界一の大借金国アメリカが、世界経済を支配してるんです。最大の債権国である日本が、アメリカのいいなりです。
実に摩訶不思議ですが、それもこれも、アメリカ・ドルが世界の基軸通貨だからできるんです。究極のマジックです。
また、世界情勢が不安定であればあるほど、ドルの価値も基本的に高まります。アメリカにとって、世界は脅威に晒されていなければならない、ということです。世界が平和になれば、アメリカは没落するしかないんです。
アメリカの支配力の源泉は、基軸通貨ドルです。
無限に赤字を垂れ流せるこのドルなんです。
ドルに挑戦する者は、叩き潰されるわけです。
アジア諸国は、アジア共通通貨構想をかねてから検討しています。
しかし、一番乗り気でないのが、日本です。
マハティール氏が、アジア共通通貨の構想を追い続けていますが、これは非常に現実的な政策だと思います。
まさに、おカネの流れが変わりますからね。
実現すれば、アジアにおけるドルの支配力が一気に小さくなり、アジア経済は安定し、ヘッジファンドに狙われることもなくなるでしょう。
ただ、上のコメントにも書きましたが、日本が一番無関心です。いまの日本がアメリカの意向に逆らうようなマネをするわけがないですからね。
どこかでアメリカ経済とドルの暴走を止めないと、世界はドルの植民地になるでしょう。すでに半分、植民地のようなものです。
ただし増田氏は、「負けるが勝ち」のスタンスで、日本は、アメリカに協力した方がよい、と言っています。
国際政治は、存亡のかかる非常にリアルなことなので、一国民としては、日本の国益を徹底的に熟慮しての対応を、としか言いようがありません。
思いますに、この問題は、貨幣をどうするか、の問題と考えています。
貨幣が自己増殖を図るためのツ-ルとしてシステム化を図った究極的な形態、それがアメリカであると認識しています。
仮にアメリカが破綻したとしても、貨幣は、第二のアメリカを再構築すると思います。
真に私たちが環境適合するためには、経済人類学者のカ-ル・ポランニ-が著書『人間の経済Ⅰ・Ⅱ』で考究した「人間の社会を突き破った貨幣・市場経済をどのように再び人間の社会の中に埋め込み、適正化を図るか」というテ-マについての検討、が必要であると考えます。
また、そのテ-マを検討する上で、日本でカ-ル・ポランニ-の志を受け継いで、同じく経済人類学者の栗本慎一郎氏が取り組んだ、制度としての貨幣について(『パンツをはいたサル』で論じられた諸論考)、ならびに貨幣の歴史的な変遷過程(貨幣の自己増殖機能たる国際金融資本の変遷)について(『パンツを脱いだサル』で論じられた諸論考)、この辺を考究する必要があるように思います。
最新記事にて、体調を崩されたとのこと、衷心よりお見舞い申し上げますとともに、ご快癒をお祈りします。
くれぐれもお体にお気をつけ下さい。何より健康第一ですので。
また、更新楽しみにしております。
長々コメントしましたので(笑)、この辺で。
では失礼します
それに対して、アメリカがどう圧力をかけてくるかが、国際情勢の動きとなって現れてくるのだと思います。