報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

ラムズフェルド長官、「タミフル」で大儲け

2006年03月27日 16時04分46秒 | ■鳥インフルエンザ
非常に質の高い情報を翻訳提供されているブログ「暗いニュースリンク」の記事から引用させていただきます。

ラムズフェルド米国防長官、タミフル関連株一部売却で500万ドル以上の儲け・・・他資産運用でも大儲け!と題する記事の中で英インディペンデント紙の翻訳抜粋が掲載されている。

ラムズフェルド氏は1988年から2001年までギリアド社の役員を務めており、1997年からは会長職にあった。ブッシュ政権に入閣するために同社役員職を辞したが、同社の株を大量に取得している。

鳥インフルエンザの脅威が拡大する以前の2003年度、ギリアド社は赤字を出していた。2004年度、タミフルの売り上げは前年比4倍の4460万ドルとなり、同社は黒字に転じた。昨年度には、売り上げはさらに4倍になり、1億6160万ドルであった。この2年間で、株価は3倍に上昇した。

毎年公開される資産報告書によれば、ラムズフェルド氏は2004年度に同社株の一部を売却し、500万ドル以上の売却益を得ている。報告書によれば、2004年度末の時点でなおもラムズフェルド氏はギリアド社株を(当時の時価総額で)2,500万ドル相当保有しており、アナリストによればその株式評価額はその後も上昇しているとみられる。詳細は次回の報告書が公開される今年5月まで不明となっている。
文中のギリアド社とは、「タミフル」の特許を所有しているアメリカのバイオ企業だ。「タミフル」を製造販売しているのはスイスのロシェ社で、ギリアド社は販売額の10%のロイヤリティを得ている。たった一つの薬剤「タミフル」が赤字企業だったギリアド社を救ったということになる。

そして、「タミフル」の主要な購入者というのが、実は米軍と米国政府ということだ。2005年米国防総省は兵士の配給用に5.800万ドル分の「タミフル」を購入している。また米国議会も数10億ドル分の購入を検討している。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/11/post_38a5.html
http://money.cnn.com/2005/10/31/news/newsmakers/fortune_rumsfeld/?cnn=yes

国防長官がバイオ企業ギリアド社の元役員にして現在でも大株主。そして米国防総省や米国政府が「タミフル」の購入者。数10億ドルということは邦貨にして数千億円だ。たった一種類の薬剤に対して数千億円とは異常というしかない。そして日本政府も約220億円を投じて「タミフル」を備蓄する計画だ。

「タミフル」は、発熱をたった一日縮める程度の効果しかない。それは本来、薬効とさえ言えないのではないのだろうか。そのような薬に数10億ドルだの220億円だのという税金を投じるのはあまりにも不自然であり、馬鹿げた行為だ。

鳥インフルエンザの脅威が拡大すればするほど、ギリアド社もロシェ社もラムズフェルド氏も大儲けできるということだ。その鳥インフルエンザは、最新の研究では脅威となる可能性は低いことはすでにお伝えした。しかし、この三者が、この研究結果を受け入れるどうかは非常にあやしい。

ラムズフェルド氏は、米国防長官という絶対的な地位と権力を利用して、せっせと資産運用に励んでいるようだ。それは「タミフル」だけでなく様々な分野におよんでいる。詳しくはラムズフェルド米国防長官、タミフル関連株一部売却で500万ドル以上の儲け・・・他資産運用でも大儲け!を参照いただきたい。

鳥インフルエンザ、最新の研究結果

2006年03月23日 23時25分29秒 | ■鳥インフルエンザ
Meeさんよりコメント欄で次のような記事を教えていただきました。
ありがとうございます。

鳥インフルエンザ:人間感染、受容体は肺の奥の細胞に存在
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20060323k0000m040150000c.html

鳥インフル、人は肺の奥で感染 鳥取大・東大グループ
http://www.asahi.com/science/news/TKY200603220379.html

世界で感染拡大が続く高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人の体内では鼻やのどでなく、肺の奥深くにある細胞で感染することが分かった。
このため、患者からせきやくしゃみで感染が広がる危険は現時点では低そうだが、ウイルスの突然変異で大流行につながる恐れはあるという。


鳥インフルエンザは「トリ→ヒト」感染するが、「ヒト→ヒト」感染しないのは、ウイルスが肺の奥深くに感染するためらしい。これに対して、通常のインフルエンザは、のどや鼻の粘膜に感染するため、せきやくしゃみで容易に他者に感染する。

鳥インフルエンザがパンデミック(大流行)する危険性が、しきりに喧伝されてきたが、現時点では鳥インフルエンがパンデミックする可能性は非常に低いと言える。

また、鳥インフルエンザが変異を起こして、のどや鼻の粘膜に取り付いても、肺の奥よりも温度が低いため増殖しにくい、とも指摘されている。変異することによって、逆に普通のインフルエンザになってしまうとも言えるわけだ。

この研究成果を踏まえて、「鳥インフルエンザ=人類への脅威」的な風潮が沈静化すればいいのだが、さてどうなるだろうか。

タミフルをめぐる行政の不可解な動き

2006年03月22日 19時20分32秒 | ■鳥インフルエンザ
20日付けのasahi.comに次のような記事があった。

備蓄タミフル、5年で無駄? 新型インフルに使途限定http://www.asahi.com/life/update/0320/006.html

記事を要約すると。

国は、07年度末までに都道府県と国で計2100万人分のタミフルを行政備蓄する計画だが、その総額が約220億円になる見込みらしい。

この備蓄用のタミフルは、通常の治療用より安い値段で製造元のロシェ社から卸される。通常一錠約363円だが、備蓄用は約211円で販売される。

しかし、この安く販売されたタミフルは、”新型インフルエンザ”が発生した時にしか使ってはいけないという条件がついている。つまり、従来のインフルエンザが流行しても使用できない。

そして、ロシェ社との取り決めで、備蓄用タミフルは5年が過ぎるとすべて廃棄処分しなければならない。つまり、新型インフルエンザが発生しなければ220億円がどぶに捨てられるということだ。

そもそも、このタミフルという薬は健常者にはほとんど意味のない薬なのだ。

タミフルは、通常のインフルエンザに対して発熱期間などを1日程度短くする薬にすぎず、発症後48時間以内に服用しなければならない。数百億円もの巨費を無駄にするかもしれない価値があるのか。もう少し冷静に考えて、予算を少しでも高齢者や子どもなどハイリスクの患者の対策に回すべきではないか。
〈母里啓子(もり・ひろこ)・元国立公衆衛生院疫学部感染症室長の話〉

上記記事より

こんな薬を備蓄する意味そのものがまったくないのだ。
では、なぜ国や地方自治体はタミフルを備蓄したいのか。

それは利権確保以外の何ものでもない。医療行政というのは、みどり十字の汚染血液製剤の事件で明らかなように、国民の命を奪う結果となっても企業の利益を優先させる。

無意味な薬剤タミフルを多量に備蓄するのも当然利権のためだ。企業の利益を確保すれば、官僚には天下りのポストが用意され、政治家には分け前がまわってくる。

タミフルでもすでに死亡例が確認されている。

タミフル服用患者の死亡例、世界で71人 米FDA報告
http://www.asahi.com/life/update/1118/003.html

異様に露出度の高い「鳥インフルエンザ」

2006年03月15日 23時55分50秒 | ■鳥インフルエンザ
Googleやgooのニュースサイトを閲覧すると、毎日のようにどこかで新たに「鳥インフルエンザ」の感染が確認されている。 

この数日間でも、こんな感じだ。
鳥インフルエンザで死者3人 アゼルバイジャン
カメルーンでも鳥インフルエンザ、アフリカで4カ国目
鳥インフルエンザ、ミャンマーで初確認 アフガンでも疑い例 http://www.cnn.co.jp/science/CNN200603140009.html


じわじわジワジワ、恐怖のウィルスが地球を多いつくしはじめているのだと、メディアは印象付けたいのだろう。そしてついに鳥インフルエンザは地球を塗りつぶす。

そんなことは、当たり前のことだと思う。もともと地球上に存在しているのだから、いずれは地球を多い尽くしておかしくない。鳥インフルエンザが地球全体に行き渡ることと、それが人類への脅威となるかはまったく別物だ。

そもそも、地球上に存在する感染症は鳥インフルエンザだけではない。様々な病原菌やウィルスで多くの人々が命を亡くしている。他の病原菌やウィルスはどうでもいいのだろうか。なぜ鳥インフルエンザだけがこれだけクローズアップされるのか。そこに大きな胡散臭さを感じるのだ。

過去の例は、こうした”脅威”は無視して良いと教えている。近いとことでは、2000年のY2Kがある。相当、大騒ぎし、航空機が落ちるとか言われたが、結局、何も起こらなかった。Y2Kで誰かが得をしたはずだ。そこまで調べる時間はないが、おそらく間違いないと思う。

鳥インフルエンザも誰かが大きな利益を得るに違いない。

鳥インフルエンザは本当に脅威なのか

2005年12月11日 21時06分18秒 | ■鳥インフルエンザ
<鳥インフルエンザとタミフルへの関心の高さ>

『トリインフルエンザとタミフルとラムズフェルド』を書いた日のアクセスが1000(pv)を越えていた。このブログをはじめて一年ばかりになるが、一日の閲覧数が1000を越えたことなんて数回しかない。「鳥インフルエンザ」や「タミフル」への関心が非常に高いことがうかがえる。多くの方が、「鳥インフルエンザ」や「タミフル」に関する情報を求めてWEBを巡っているに違いない。

そうした方々は、「鳥インフルエンザ」の危険性は真実なのか、あるいは、「タミフル」は安全な薬なのかを知りたいに違いない。しかし、この問題を調べれば調べるほど、わからなくなってくる。専門家の見解が、大きく真っ二つに分かれているからだ。

「鳥インフルエンザ」は、必ず変異して「ヒト→ヒト」感染するようになる。そうなればパンデミック(世界的大流行)する。そして何百万人が命を落す。ワクチンや「タミフル」の備蓄を増やさなければならない。

という見解が主流だ。しかし他方で、

インフルエンザ・ワクチンはほとんど効果がない。また「タミフル」の効果は、発熱の期間が一日減るだけである。人体は、ウイルスに感染することによって体内に抗体を作り、より免疫力を強化していく。

素人にはお手上げである。どちらが科学的なのか、判断しようがない。WHO(世界保険機構)は、パンデミックを主張し、警告を発している。しかし、「鳥インフルエンザ」のパンデミックを示唆するWHOの資料の中に、奇妙な記述がある。

「ヒトの健康被害のリスク評価については、あまり開発が進んでいない。最近の報告によると、ウイルスはここ数年の間、常に環境中に存在していたにもかかわらず、依然としてヒトに容易に感染する能力を獲得していない。何故であろうか?この進化を阻害する何かがこのウイルスには有るのだろうか?」
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/43who.html

ここでいうウイルスとは、もちろん「鳥インフルエンザ」H5N1のことである。「ヒトに容易に感染する能力を獲得していない」ならば、パンデミックを危惧する必要はないはずである。こうなると、もう訳が分からない。WHOは、「鳥インフルエンザ」が早く変異してパンデミックを起こして欲しいのだろうか。

こうした方面からのアプローチは迷宮にはまり込んでいくだけなのかもしれない。専門家の間で見解が分かれているのだから、素人にはどうしようもない。

<医薬をめぐる利権>

僕がいつも問題にしているメディアの状況はどうだろうか。
メディアには、あふれんばかりの健康情報が日々流れている。メディアが唱える、健康によいとされる食品や健康法をすべて実践したら、かえって健康によくないのではないか。そう思えるほど、過剰な健康情報が流れている。にもかかわらず、「鳥インフルエンザ」や「タミフル」、そしてワクチンについての有効な情報がメディア上にはない。

また、日本の医療行政について考えてみると、根本的に信頼できない。医薬業界が巨大な利権の巣窟というのは疑う余地がない。どれだけ強固な利権構造かというのは、汚染血液製剤の事件を見れば明らかだ。みどり十字や厚生省(当時)の役人は、汚染の事実を知りながら、血液製剤を販売し続け、あるいは販売することを許可した。販売会社も厚生省も彼らの利権維持のために、多くの命を奪ったのであり、今後も奪い続けるのだ。この医薬業界をめぐる利権構造は、いまでも変わってはいない。

そこに加えて、いまアメリカ政府が日本の医療政策に対して発言権を得ようとしていることを考え合わせると、われわれを取り巻く健康医療環境は最悪と考えたほうがいいだろう。こうした環境の中では、メディアの流す官製情報を安易に信用する気にはなれない。情報が制限され、操作されている可能性を考えた方が安全だ。

不安や脅威というのは、人々を操る最も手っ取り早い方法だ。オイルショックのとき、たかだかトイレットペーパーがなくなるというだけで全国がパニックになった。より大きな脅威で人々を不安に陥れれば、それだけ操作は容易になる。「鳥インフルエンザ」や「タミフル」問題というのは、健康医療問題ではなく、巨大な利権の絡んだ世界的な政治経済問題だと考えている。

世界中が怖れた「赤い帝国」ソビエト連邦は、勝手に内部から崩壊するほど脆弱な国だったが、その実体が見えないように「鉄のカーテン」引いたのはアメリカ自身だ。「赤い帝国」の脅威によって、アメリカは西側世界の覇権を握り、軍需産業は計り知れない利益をあげた。

「鳥インフルエンザ」も構造的にはこれと変わらないと考えている。情報が錯綜して実体が不透明になれば、それだけ人々は不安になる。国民を安心させるという名目で、国家は税金を使ってワクチンや薬剤を備蓄して、利権企業を儲けさせる。その一部は、政治家や官僚にまわる。利権構造というのは、持続しなければ意味がない。幸い、インフルエンザの脅威は、毎年毎年やってくる。そして、「鳥インフルエンザ」の変異の脅威も毎年毎年高まっていく。しかし、本当に脅威なのかはたいへん怪しい。

「赤い帝国」の脅威は30年続いた。
「鳥インフルエンザ」の脅威は、あと何年続くのだろうか。

<病原菌とのつきあい>

いまのところ、学究的に言うならば、インフルエンザに対抗する手段として、ワクチンや「タミフル」などの薬剤をとるか、それとも人体の免疫システムをとるかという勝負は、決着がつかない。どちらを選ぶかは、もちろん自由だ。

僕はといえば、すでに世界中でいろんな感染症にかかっている。そのほとんどは名前もわからない。一度食中毒になると、以後ほとんど下痢をしなくなるということも経験してきた。ただ、日本に帰ってくると、この耐性もリセットされてしまうようだ。

病原性大腸菌O-157が日本で流行した時、ある研究者は、「日本はあまりにも清潔すぎて、病原菌との接触がなさすぎる。そのため体の耐性も低下している。病原菌とはある程度付き合いがあったほうがいいのだ。」とおっしゃっていた。僕もその通りだと思う。ただ、僕の場合、ちょっと付き合いが良すぎるような気はする。




現時点における H5N1型インフルエンザウイルスのヒトへのリスクの検討 (WHO)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/43who.html
高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
効かない・危ない予防接種!
http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/vtalk/infl_appeal0311.htm

鳥インフルエンザとタミフルとラムズフェルド

2005年12月07日 23時14分27秒 | ■鳥インフルエンザ
僕は文系出身なので、医療や薬剤に関しては、まったくの門外漢だ。したがって、人の健康に関する分野について言及するのは適切ではない。しかし、気になることを放っておくこともできない。そのことを念頭においてお読みいただきたい。

<日本しか買わない「タミフル」という薬>

「同社(タミフル製造元のスイス製薬大手ロシュ)によると、これまでにタミフルを服用した計3200万人のうち、日本人は2400万人を占めている。」
http://cnn.co.jp/science/CNN200511180006.html

(日本小児感染症学会で)「愛知県の医師は、タミフルの年間販売量のうち、日本が世界の8割以上を占めている現状から『日本だけがタミフルを多用している現状はおかしい』と発言した。」
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051113k0000m040067000c.html

僕が実際に見たニュース番組では、インフルエンザに効くのは「タミフル」だけだと説明していた。それが日本の医学界の一般的な認識なのだろう。だから「タミフル」の需要の80%が日本に集中しているのだろう。しかしこれは、おかしくはないだろうか。すぐれた薬だが、日本しか買わない。そんなことがあるのだろうか。しかも、日本政府は備蓄目標まで打ち出している。

「政府の新型インフルエンザ対策行動計画で2500万人分の備蓄目標が決まった抗ウイルス薬タミフルについて、厚生労働省は26日までに、政府と都道府県の備蓄分(計2100万人分)をほぼ調達できるのは、早ければ2年後とする初の見通しをまとめた。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051126-00000076-kyodo-soci

「タミフル」の製造元であるロシェ社は、日本一国でいったいどれだけの売り上げを達成するのだろうか。しかし、この「タミフル」にはすでに死亡例も報告されている。

「タミフル」の服用で、世界で71件、日本で12件の死亡例があると米食品医薬品局(FDA)が報告している。特に、服用後の異常行動による死亡が日本で2件報告されている。1人は車道に走り出て大型トラックにはねられ死亡、もう1人はマンションの9階から転落死した。この件に関して、日本の医学界の意見は真っ二つに分かれている。

「浜理事長(NPO法人「医薬ビジランスセンター」)は「副作用で異常行動が起きたと考えるのが自然。インフルエンザは安静にすることが大事で、薬に頼るべきではない」と言う。これに対し、厚労省インフルエンザ脳炎・脳症研究班に所属する横浜市立大学の横田俊平教授(小児科)は「発熱や他の薬の影響なども考える必要があり、副作用と判断するには科学的根拠が薄い」と話している。」
http://www.asahi.com/health/news/OSK200511120023.html

しかし、こうした「タミフル」の危険性に関する議論はほとんどなされていない。それよりも、「ヒト→ヒト」感染するかどうか定かでない鳥インフルエンザに対する恐怖を煽る報道ばかりが目立つように思う。WHO(世界保健機構)などは、世界で1億5千万人が死亡すると予測しているようだ。何を根拠にそんな数字がでてくるのだろうか。
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/news/0368.html

<これは何かに似てはいないか?>

メディアは、”鳥インフルエンザはコワイぞぉ、コワイぞぉ”と盛んに煽っているように思う。「ヒト→ヒト」感染するのかどうか、いまのところ明確な根拠はない。「変異する可能性がある」というだけだ。それがさも、この冬には変異して人間に襲いかかってくるかのような印象を与えているように思う。

さらに、1918年に世界で大流行して5千万人が死亡した「スペイン風邪」を持ち出して、さらに恐怖を演出している。しかも、スペイン風邪のウイルスをわざわざ、現代に蘇らせて、これはそのまま生物兵器になるほど強いです、などと言っている。世界に対して、あの手この手で、インフルエンザへの恐怖を煽っているとしか思えない。
http://www.natureasia.com/japan/digest/0511-1.php

鳥インフルエンザの恐怖を煽りに煽っておいて、”インフルエンザには「タミフル」しか効きませんよ”などと言えば、確かに誰もが飛びつくだろう。それにまんまと乗っているのが日本ではないのか。ロシェ社としては、笑いが止まらないに違いない。しかし、こんな気になる情報もある。

「鳥インフルエンザ大流行の予測は世界の人々をパニックに陥れているが、ギリアド・サイエンシズ社の株を所有するラムズフェルド国防長官やその他政界関係者にとっては朗報だ。カリフォルニア州に本拠を構えるバイオテック企業ギリアド社は、インフルエンザ治療薬として現在世界中から注目されている『タミフル』の特許を所有している。」
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/11/post_38a5.html

ギリアド社は、「タミフル」の売り上げの10%のロイヤリティを得る。つまり「タミフル」が売れれば売れるほど、ギリアド社の株価も上昇する。そしてラムズフェルド国防長官所有の株の評価額も上がるというわけだ。推定で500~2500万ドルになるらしい。

ありもしない「大量破壊兵器の脅威」を叫び続け、イラクを爆撃したラムズフェルド国防長官。「鳥インフルエンザの脅威」は、これにダブってはいないだろうか。われわれは、いつも「可能性」に対して恐怖してきたにすぎない。「大量破壊兵器」の「存在の可能性」だ。今回は、「鳥インフルエンザ」の「変異の可能性」だ。あえて言うなら、「鳥インフルエンザの脅威」とは虚構だ。

<ほんとうの特効薬とは>

「鳥インフルエンザの架空の脅威」によって、われわれは、すべてのインフルエンザに対して、必要以上の恐怖を抱いてはいないだろうか。そして「インフルエンザ→恐い→タミフル→安心」という条件付けが行われてはいないだろうか。

NPO法人「医薬ビジランスセンター」の浜理事長は、「インフルエンザは安静にすることが大事で、薬に頼るべきではない」と発言している。僕も、それが一番正しい対処法だと思うのだが。

(インフルエンザは)「普通の生活者の感覚からすれば風邪の酷いものに過ぎない。ま、同じインフルエンザでも、B型、そしてC型なんか特にそうですけど、ほとんど普通の風邪と同じですよ。A型の場合はちょっと酷い風邪で。特別視することはない。脅し過ぎなんですよ。」毛利子来(小児科医)
http://media.excite.co.jp/News/weekly/031118/topics_p05.html

察するにお金儲けに興味のない医師なら、浜理事長や毛利医師と同じ意見なのではないだろうか。結局は、栄養と睡眠をきちんと取り、ストレスをためず、厭なことはしない。そういう当たり前のところに落ち着くようだ。特に、恋をしている人の免疫力は高まるそうだ。



”Rumsfeld's growing stake in Tamiflu”
http://money.cnn.com/2005/10/31/news/newsmakers/fortune_rumsfeld/?cnn=yes
ラムズフェルド、鳥インフルエンザで大儲け
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/11/post_38a5.html
インフルエンザ、恐れるに足らず!?
http://media.excite.co.jp/News/weekly/031118/topics_p05.html
今冬、1億5,000万人が死亡する?~鳥インフルエンザ~
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/news/0368.html
インフルエンザ:「新型」出現し、大流行か--ブタの体内でトリ、ヒト型が融合
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051123ddm016040024000c.html
インフルエンザ薬:タミフルで異常行動死 少年2人
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051112k0000m040160000c.html
「タミフル服用で行動異常死」学会報告 専門家は疑問視
http://www.asahi.com/health/news/OSK200511120023.html
タミフル服用の子ども死亡例、日本で12件と 米FDA報告
http://cnn.co.jp/science/CNN200511180006.html
タミフル服用患者の死亡例、世界で71人 米FDA報告
http://72.14.203.104/search?q=cache:IrqCZTLmtIYJ:www.asahi.com/life/update/1118/003.html+%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%95%E3%83%AB%E3%80%80%E6%AD%BB%E4%BA%A1&hl=ja
インフルエンザ薬:タミフル問題、学会でも論議
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051113k0000m040067000c.html
タミフル備蓄達成は2年後 都道府県分も国が購入交渉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051126-00000076-kyodo-soci
スペイン風邪ウイルスがよみがえった
http://www.natureasia.com/japan/digest/0511-1.php