気まぐれ散歩。

詩を思いついたままに書きます。

文房具の時代

2012-05-03 15:21:18 | Weblog
新しい下敷きと筆箱
小学校に上がる頃
新緑が眩しくて
世界のすべてに希望が満ちている気がしていた

水泳 習字 ピアノ 絵画
同級生と通う教室
集中して 戯れて
成長の度に褒められていた

子どもは夢を見る
何の疑いもなく
子どもは笑う
何の躊躇いもなく

何時の間に失われたのだろう
無邪気な喜び
今は只 老衰に抵抗を試みるだけ