[国内史]: 格差社会、 日本の戦争、現代1980年代中期
日本のバブル真っ盛りの1985年頃、 ご近所のうるさ型ばあさんは、こちらが下手に出ていればご機嫌でいられる 「仕切りたがりの老女」 だった。
老女と云っても 腰はしゃんとしている 60代中後半の女性だ。 普段は、 おとなしい夫をかばうように 敵対者には真っ先に立ち向かっていく アマゾネス(女傑) タイプである。
この夫婦が 「昔は大金を動かしていた」 と話しても あながちウソではない事は 口調やその物腰から判る。
人はそもそも 何かにつけチャンスがあれば 自慢したくなるのは人情だ。 特に私は初対面の人であろうが 旧知の知人のように 「話しやすい」 とだれからも云われているから ついつい相手の口も滑りやすい。
<戦中・戦後の資産家>
この老夫婦に 『戦争中は大変だったのでしょうね?』 と尋ねたときだった。
「自分たちは商売をやっていたから金はあった。 戦争になど行っていない」 と聞き、 私が出身地の地方で聞いていた 戦争 と違うのか?と感じた最初の時だった。
老夫婦は続けて、
「終戦直後は食糧難で、皆はいなかに買出しに行って食べ物に不自由していたが、自分たちは いつもアメ横に行き 好きなモノを食べていた。 金を見せれば そっと店の奥に案内され食べたいものは何でもあった」 と自慢する。
<地方と中央は雲泥の差>
昨年(2006年) お会いした ご婦人の話 に通じるものが 戦中・戦後 の 中央(東京圏)の様子 に見て取れる。
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この夫婦が 「昔は大金を動かしていた」 と話しても あながちウソではない事は 口調やその物腰から判る。
人はそもそも 何かにつけチャンスがあれば 自慢したくなるのは人情だ。 特に私は初対面の人であろうが 旧知の知人のように 「話しやすい」 とだれからも云われているから ついつい相手の口も滑りやすい。
<戦中・戦後の資産家>
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老夫婦は続けて、
「終戦直後は食糧難で、皆はいなかに買出しに行って食べ物に不自由していたが、自分たちは いつもアメ横に行き 好きなモノを食べていた。 金を見せれば そっと店の奥に案内され食べたいものは何でもあった」 と自慢する。
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