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「世話を焼かない四人の女」 麻宮ゆり子 ネタバレ感想

2024-01-30 | 小説・漫画他

「敬語で旅する四人の男」の続編的作品が出てることをお友達から教えてもらって読んでみました。
とっくの前、4年位前に出ていたのに気がつかなかったなんて・・・

ショックな事に「敬語で旅する四人の男」の内容をもう殆ど忘れてしまっていて、面白かったこととお母さんを訪ねて行って・・・ってオチは憶えてるくらいで、男子4人の中に今回のキーパーソンである斉木がいたことも忘れているという始末・・・泣
再読しなくては。


さて今回は4つの短編で、2つは書下ろし。
会社内で色々嫌な事ありつつ頑張ってる若くはない女性が主人公。
どのお話にもイケメンで頭がいいけどなんでもハッキリ言っちゃう空気を読めない、自分の生活や時間や決まり事に異常にこだわってしまう斉木が登場。
ドイツパンが好きで決まった時間に買いに行って、よく食べています。

印象に残ったのは2つ目と3つ目のお話

2つ目「愛想笑いをしない女」
宅配のお仕事・運転手の女性のお話。
普段このお仕事をされている方のお仕事の様子とか苦労は、じっくり読んだ事がなかったので、思った以上にキツイなあーと思いました。本当にお世話になっています。
愛想がいいかどうか・・・、上司によって社内の雰囲気が凄く変わってしまう、体育系的な男性上司と可愛がられる調子の良い男子(イヤだねえ)
それでも、ちゃんと彼女の仕事ぶりを見ていて応援してくれた町の人。ちょっとしたことで理不尽なクレームをつけてくる人間って困るねー。

3つ目「異能の女」
は、敏感過ぎるために生きるのが結構しんどい人達3人の交流のお話。
HSP「Highly Sensitive Person(とても繊細な人)」の略で、 生まれつき感受性が強いため、小さな刺激で心が傷つきやすい
なのかな?

ペット愛・捨てられている動物を見過ごせない、動物の気持ちが解る女性、音楽学校を卒業しているが歌えなくなっている中年男性、没個性なパン屋で働きつつ、自己流でドイツパンを焼いている女性。匂いや音に過剰に反応してしまうため、マスクやイヤホンが欠かせない。
このお話はコロナ前だったから、今なら少しマスク必須というのは生活しやすくなってるかもしれませんね。

初出が1話目2017年,3話目2019年なのですが、7年経った2024年の今は、その頃よりは若干無神経な発言やハラスメントに世の中が厳しくなってきている感はありますね。

世話を焼かない四人の女 2019/8/21 麻宮ゆり子
住宅メーカーの総務部長を務め、土曜の夜は会社に内緒の別の顔を持つ水元闘子。宅配便のドライバーをしている元ソフトボール選手の榎本千晴。鋭敏過ぎる感覚を持ち、ドイツパン作りに情熱を燃やす石井日和。女と逃げた夫の小さな清掃会社を育て上げた会沢ひと美。仕事の悩みや将来への不安に揺れる4人の女たちが踏み出す一歩。

麻宮ゆり子
「碧と花電車の街」
「敬語で旅する四人の男」

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6 コメント

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Unknown (わぐま)
2024-01-31 13:49:59
へぇ~この作家さん知らないし、もちろん「敬語で~」ってヤツも知らない。
なんだか、面白そうですね。
読んでみようかな?
あぁ、、、読みたい本で溢れそう。
わぐまさん☆ (latifa)
2024-01-31 16:02:25
わぐまさん、こんばんは!
こちらにもコメントありがとう!

敬語で~ ってやつは面白かったよ!
本作は、どうかなあ・・・。

本読むのって結構大変なのよね、時間もかかるし、労力必要よね。

私は、ここんところ、せっかく借りてきた本なのに挫折しまくりだったよ。
Unknown (わぐま)
2024-03-19 13:44:09
ちは~~~
自分でも驚いたんだけど、本書 読んでました!
「敬語~」をすっ飛ばして、本書だけ読んでいた。

ん、いろんな働く女性。でしたね
自分の20代の頃を思い出してた。社員の9割が男性の会社で、かなり苦労しました。頑張るのがバカらしくなって辞めたんだけどね。懐かしい思い出です。

latifaさんは、ハードルを下げてたけど・・・
「敬語~」の続編だと思わなければ、楽しめる本なのかな?と。水元さんや斎木が出てきたり、アルエの清掃会社だったり・・・と、繋がりは多いんだけど、いろんな「頑張ってる」女性が良かったです^^ 私は最初の水元さんと、最後の清掃会社の社長の話が好きでした。
結果、再読だったけど 読んで良かったです。
教えてくれてありがとう。
わぐまさん☆ (latifa)
2024-03-19 15:14:21
えー!そうだったのね。
2019年といえば、出版されてすぐ読んでいたとは!
読んだ記録は残っているけど、ブログに感想はアップしてなかったのかな?
(麻宮で検索してヒットしなかった)

で・・・
私、男子の方をすっかり忘れて、こちらを読んでしまって、、、勿体ない事しちゃったわ。失敗!

水元さん、ここで登場してたのね。しかも1話目のお仕事で苦労する女性。あの人が!そうかー、そうだったのね。

清掃会社の社長の女性は凄かったよね。頑張って立派だなあと感心しちゃったよ。

わぐまさんが再読してくれたおかげで色々解ったわ、ありがとう!
それと、単独で(続編の期待を入れずに)読むと、それなりに楽しめる本、よかった・・ほっとしたよ。

ところで、わぐまさんが20代に勤めていた会社、ほぼ男性だったのね。色々大変だったでしょう・・・。
わぐまさんの場合は、男性と同等な仕事をこなしていた・・って感じかな・・。

私はあちこち転職(正規も派遣も含め)繰り返してるんだけど、私も偶然いつも男が殆どで女性が少数な処だった。今ならありえない!って事とか一杯あった。
Unknown (わぐま)
2024-03-21 12:07:30
ちは~~~
また来ちゃった^^
えっとね、前回のはブログに書いてないです。
多分、ブログ熱が下がってた頃(笑) &こーいう短編ものって、感想を書くのが苦手なんですよね^^;
検索してくれてありがとうございます。

そう、これって「敬語~」から続けて読んだ方が楽しめますよね。本書を約5年前に読んでたけど「敬語~」を読んでも全く思い出さなかった(笑)
そうそう、最初の週末はバーで働くのが水元さんです^^
私が20代の頃にいた会社。
男性と同じ仕事をしてました。
パソコンの修理屋さんだったんだけど、それまでは女性を入れなかった職種に初めて女性を入れたのが私達でした。 上層部が勝手に決めたことだったようで、現場は困ってました。職場に慣れるのも時間かかったし・・・同期の何倍も仕事をやって、ようやく評価されました。残業が月100時間超えは、当たり前でした。 7年くらい居たのかな、、、最後の方はバカらしくなって辞めました。
latifaさんは、転職を繰り返してたんですね^^
ん、男性が多い職場が多いということは、何か縁があるのかな? 男性を引き寄せる・・・フェロモン?(笑)
私が思ったのは、嫉妬に男も女も関係ないんだ。って 嫌なヤツは、男女関係なく存在する!って(笑)

長々と書いちゃった。ゴメン!
わぐまさん☆ (latifa)
2024-03-22 07:41:17
わぐまさん、こんにちは!
何度でも嬉しいです!
ブログには感想アップしなくても、なにかにつけているか、残ってるのは良いなー。
私はブログに書いてるだけだから、書いておいてない本は、また同じの借りて来ちゃったりする・・・

>最初の週末はバーで働くのが水元さんです^^
そうなのね!!
ありがとう!!

で・・・
わぐまさんの過去のお仕事のお話、そうだったのね・・・。
わぐまさんは、PCとかメカ系強いなーって感じていたけど、納得です。
でも、残業が酷い量で・・・ これはキツイよ。しかも7年もやってたなんて。
お疲れ様でした。

男性女性関係なく、同じ仕事をしていたなら、風あたりも強かっただろうな・・、というのも、わぐまさん何事もテキパキというか、ちゃっちゃっと手早いでしょう?(想像だけど)
要領も良いし、人当たりも良いから、きっと仕事も出来ただろうし、上からは期待もされ信頼も厚かっただろうから、やっかむ男子がいただろうと想像つく。

でも、その7年間の苦労があって、きっと今どんなお仕事されているのかは知らないけど、その経験が肥やしになっているはず!

私はね、最初の仕事は服販売だったんだ。だから男女同じ条件。その後は事務系の仕事、サポート的な仕事や、お茶くみ(死語)的なものが多く、男子と同じ土俵じゃなかったんだ。

色々お話出来て嬉しかったよ。ありがとうね

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